不確定申告

tanaka0903

今の歴史教育なんて間違ったステレオタイプだらけだから、 一つ一つ丁寧に検証して、修正していかなくてはならないのだが、 そういうことをすると歴史修正主義だとか歴史の書き換えなどと、条件反射的に批判する連中がいる。 学説は常に変動する。 活発な研…

本居宣長の功績

今後どのくらい宣長の連載を続けるのかわからないのだけど、 小林秀雄は60回以上、隔月で11年くらい続けたらしいんだけど、 トータル10万字くらいを一つのめどとすれば20回くらいだろうか。 小林秀雄の『本居宣長』はおもに「古事記伝」と「もののあはれ論」…

財布

ストラップが通せるタイプの長財布を探していて、なかなか良いのがなく、仕方なく自分で財布に穴を開けてストラップを通していたのだが、すぐに穴がぼろぼろになるので、糸で縫って補強したりした。ハトメパンチを買うべきかとも思った。 最近は酔っ払って物…

スーツを着る機会が多ければずっとスーツを着ていたほうが楽だ。 スーツを着たり着なかったりするのが一番めんどくさい。 ともかくスーツを着なくてはならないことが増えたので、 いきなりスーツを着ても似合わないので、ふだんからどういうスーツを着ればい…

内藤大助だと思うが、ボクシングの世界チャンピオンがテレビに出ていて子供のおやつに煮干しと大豆を食べさせていて、あーやはり、炭水化物を採らずできるだけタンパク質を取るには(しかもできるだけ安く)、煮干しと大豆がいいんだなと思い、食べる煮干し…

夜明け前

島崎藤村『夜明け前』に出てくる主人公の青山半蔵が本居宣長がどうとか平田篤胤がどうとか言っているってことを今月号の中央公論読んで知ったので、『夜明け前』を読んでみようと思う。本居宣長の連載で平田篤胤までたどりつくにはあと何年かかるかわからん…

カズオ・イシグロの作品はたいていの場合、主人公が過去を追想するモノローグという形で進展していく。記憶の断片が拾い上げられる順番は、時系列とか、重要さの順番とか、特に決まってなく、ほとんどランダムな順番に取り上げられる。 もちろん小説なので、…

夜想曲集

「老歌手」 「降っても晴れても」 「モールバンヒルズ」 「夜想曲」 「チェリスト」。 「老歌手」に出てくるリンディ・ガードナーは「夜想曲」にも出てくるので、この二つは続き物とみてよい。 まだリンディと、「チェリスト」に出てくるエロイーズ・マコー…

わたしを離さないで

『わたしたちが孤児だったころ』は、イギリスの社交界や、上海や、探偵、日中戦争などの割と食いつきやすいネタがちりばめられていて、 また独特の間の引っ張り方で、それなりに読み進められたのだが、 この『わたしを離さないで』は、そういう飾りや仕掛け…

わたしたちが孤児だったころ

カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』をやっと、途中斜め読みしたが、一応読み終えた。 最初は、日中戦争のことが書きたいのかなと思った。アヘン戦争以来の、イギリスによる中国支配のこととか、日本との戦争のことが書きたいのかなと。 でも…

大野晋『日本語の教室』の中で、夏目漱石が太宰春台の『独語』を子供の頃読んで面白いと思った。 一体に漢学者の片仮名ものは、きちきち迫ってきて面白い。などと書かれていて、探してみると、 吉川弘文館の『日本随筆大成』1-17に収録されているので、読ん…

寛政、文政、安政

松平定信は天明を改元して寛政としたのだが、 この頃からようやく幕府は、寛容な政治とか、文化に基づく政治とか、安らかな政治というものを、意識し始めたように思われる。 逆の言い方をすれば、それまでは、寛容な政治をしなきゃいけないというような意識…

ネクタイとシャツとジャケットがみな派手だとチンドン屋かテレビの司会者みたいになってしまう。 どれか二つは地味にして一つだけ派手にするくらいがちょうど良いかもしれん。 二つ派手にするとその二つが競合してうるさいと感じる人もいるようだ。 もう一つ…

連載記事を書いているのだが、だいたい1回分を4500字くらいで書いている。 4000字くらいで書こうと思うと、伸びたり縮んだりして、3500字とか5500字くらいになる。 だいたいは伸びるので、後半は後回しにして前半を膨らませたりして長さを調節するのだが、こ…

続き。この池田雅延氏の話を聞いていると、小林秀雄の『本居宣長』は、連載途中はほんとうに面白くなかった可能性もあるよなと思えてきた。 小林秀雄自身も自分の書いたものが面白くないってことは自覚していたのだ。 だから64回1500枚、ものすごくだらだら…

池田雅延氏 小林秀雄を語る。 リンク先のMP3ファイルはもう落とせなくなっている。 自分のPCの中に残っていたものを改めて聞いてみた。 小林秀雄の芸。 57:00 あたり、「美しい花がある、花の美しさがあるのではない」という陶然とするような言葉に、読者は…

花月草紙

花月草紙 p.191 松平定信は朱子学者であり、国学に批判的などと言うが、国学を批判したとされるこの花月草紙などは明らかに国学者が書くたぐいの和文の随筆であって、源氏物語をほめたりもしている。 どちらかといえば、国学者として国学を論じているのであ…

服道楽というわけではないのだが、最近、靴もズボンも服もどんどん増えてきて、仕方ないのでハンガー買ったり、業務用のハンガーラック買ったりしている。 ハンガーラックは今まで寝ていたシングルベッドの上に置くことにして、布団は寝るたびにリビングに敷…

心臓に持病持ちなのだが、最近ときどき急に気分が悪くなることがあって、 心臓のせいかと思ったが、そうではなさそうだ。 もともと汗っかきなのだが、急に大汗をかいて、そのとき体内の水分が足りないと脱水状態になる。 こうなるともう立っていられない。水…

恵方巻き

恵方巻きの何が不愉快かと言えば、それが日本の伝統を偽装し、迷信を人々に植え付けているからだ。 別に商業資本が憎いわけじゃない。かれらの商売を邪魔したいわけではない。 やりたきゃ勝手にやればいい。 廃棄が大量に出るってことにも別に私は文句を言う…

アレクサンドロスがクレイトスを殺害する場面、簡単に描けるかと思っていたが、なかなか難しい。 一番の難所かもしれない。 アレクサンドロスのザグロス山脈越えは、まあわりとどうでも良い。 森谷公俊著『アレクサンドロス大王東征路の謎を解く』を読んだの…

shutter island

シャッター・アイランドをみたのだが、実に後味の悪い映画だった。 ディカプリオ主演なら、レヴェナントのほうがずっと好きかな。 ミステリー、謎解き、最後のどんでん返しで、高く評価する人が多いようだが、どうなんだろうかこれは。 冒頭のシャッターアイ…

歌詠みの死滅

和歌を詠み始めの頃は、やまとことばだけで、五七五七七に詠むのがとても難しいと感じる。 だけどその習慣を10年、20年と続けていくうちに、自然に歌が詠めるようになる。 今私はシラフのときにはほとんど歌を詠まないが、なぜか酒に酔って知性や理性という…

除夜の鐘

除夜の鐘はなかった?~江戸町人の研究。 除夜の鐘というのは、そんなに古いものじゃないと思うし、 無理に残すほどのものではないと思うなあ。 入相の鐘とか暮れ六つの鐘というものはあっただろう。 除夜の鐘というものができた当初から108回も叩いてたわけ…

『エウメネス』を最初書いたときは、アリアッノスの『アナバシス』しか読んでなかった。 その中の名場面を切り抜いて一本にして、それ以外を書く気はなかった。 連載ものにしたのは、続編が読みたいというレビューが書き込まれていたためでもあるし、 また、…

11月30日に出版開始してそれからさらに書き足してしまい、211枚まで増えてしまった。 私の場合どうしても出版した後にも修正したり書き足したりしてしまい、 しかもキンドルは改版するのが難しいから、出ました、とはなかなか宣伝できない。 でも読んでもら…

Kill Bill 1 & 2。 Blu-Ray 2枚組で2000円切る。 安くなりましたなあ。 DVDは買ってあるんだが、画質がいまいちなので、買い換えようかと考えている。 007 ブルーレイコレクション (24枚組) 驚異的な価格だよなあ。 007はイギリス映画で、ハリウッドがぶつけ…

アンティオキア湖

アンティオキアはセレウコスの父アンティオコスにちなんでセレウコスが建設した都市だが、 もともとここにはアララハという古代都市があったが、セレウコスの時代には廃墟になっていたと思われる。 アンティオキアはオロンテス川が流れ込み、流れ出す、アン…

イッソスからタプサコスまで。

クセノフォンの『アナバシス』に、 ミュリアンドス Myriandros という地名が出てくる。フェニキア人が住むシリアの海辺の町。ここはイッソスのアレクサンドリア、今のイスケンデルンである。 商業の中心地とある。 ミュリアンドスを出て行程4日、20パラサン…

比例代表というのは、まあこれは、大選挙区制だわな。 昔は中選挙区制で、そのために、自民党が第一党となって、その他の野党がたくさんできるという状態ができた。 そんで、小選挙区制にすれば野党が結集して二大政党制になりやすいからってんで、 小選挙区…