学問
ツイッター見ているといつも「何言ってんだこいつ」ってリプライかリツイートしたくなって、精神衛生に悪いので、見ないで、あるいはそこはいったんためといて、ブログなぞにグダグダ書くのが良かろうと思う。 学者が馬鹿だというのは自明の理であって、 社…
思うに、プラトンやクセノフォン(が書いたとされる著作)は論語とかせいぜい史記くらいのものであり(論語だって孔子が自分で書いたわけじゃない)、 古典ギリシャ語がやっかいだということは置いておいて、書いてあることはシンプルであり、 書いてあると…
「賢い」は σοφος。 σοφιστης は「賢人」。 φιλοσοφεω は「賢さを好む」。 φιλοσοφιᾱ は「賢さを好むこと」。philosophy。 φιλοσοφος は「賢さを好む」という形容詞。 ὁ φιλοσοφος は「賢さを好む」という形容詞に冠詞がついて名詞化して、「賢さを好む人」…
今更ギリシャ語の勉強をするのかと思うとおっくうになるが、 ギリシャの古典を学ぼうとすると日本語の本だけじゃあ到底足りなくて、 英語の辞書とか英訳とかを読まないわけにはいかない。 英語がある程度読めるようにならないと、 英語の他にもたとえばドイ…
Autotransplantation 自己移植。自分自身への移植。火傷したときの皮膚移植、手術にそなえた貯血、自分の骨の一部を他の場所の失われた骨格り利用するなど。 Syngeneic transplantation 同遺伝子的移植。同じ遺伝子を持つ(或いは、ほとんど同等の遺伝子を持…
最近どうも歌がうまく詠めない。 昔詠んだ歌をながめてみても、良いと思えなくなっていた。 自分が詠んだ歌とか自分が書いた文章が嫌いになることはこれまでもよくあったことだ、 自分としてはもっとうまい歌を詠みたいとかもっとうまい文章を書きたいとか、…
村岡典嗣『本居宣長』 自分の門弟たちには、どうも歌文の道を好む人が多く、自分の学問の本旨である、古学をする人のないのは、嘆かはしいことである。 それゆえに御身も、先にも言つた様に、神代の道を明らめることを専らとして、歌文といふごとき末のこと…
ポストモダンって何だってことを少し調べているのだが、 普通は古典、モダン、ポストモダンという三者の対立で言われることが多い。 モダンは常に今このとき、現代であり、モダンはアンチ古典として現れてくる。 モダンはその時代時代の現代において常に古典…
世の中には文系も理系も得意な人と、文系も理系も不得意な人しかいないのだが、 特に英語が嫌いな人が理系へ行き、 特に数学が嫌いな人が文系へ行く。 国語が文系理系問わず嫌われないのは単に学ばなくてもそれなりの点がとれてしまうからだ。 子供が多くて…
でまた小林秀雄ネタなんだが、彼がどこかで、将棋の手を次にどこに打つかというのを、 プロの棋士は時間をかけて考えるのだが、 あれはどこに打とうかと考えているのではない。 どこに打つかというのは最初に直感的にわかっていて、その手が正しいかどうかを…
最近国語関係の本をいろいろ読みあさっているのだが、 国語教育とは道徳教育であるとか教養教育であると無意識のうちに考えられているようだ。 戦前、国語が国学と不可分な関係であったころはそれも当然であったかもしれないが、 戦後は国学が公の場では否定…
なんか今更ながらやってみた。 問5だけ間違ったが、なんで間違いなのかよくわからん。 「世莫不貴取賤棄也」 (1)「世に取るを貴び棄つるを賤しまざることなきなり」ではなぜいけないのか。 (2)「世に貴は取られ賤しきは棄てられざるはなし」と訓むのは苦しく…
ついでに読んでみた。 これを読んでまず思ったのは、小説を読んでもらうなら、 高校国語までの教養で理解できる範囲のことを書かなきゃならないということだ。 普通の日本人は「こころ」「羅生門」「山月記」を読む。 そこから先は読まない。 大学に入ると専…
たとえばだが、華道、茶道、書道、剣道、柔道、居合道など、だいたいこれらは江戸時代の習い事に由来しているわけで、 どれも江戸時代に確立された古態をそれなりに継承している。 歌道もまたそうだったはずだ。 歌道は、いろんな習い事の中の一つとして嗜ま…
【古典個展】立命館大教授・加地伸行 不善な君主に従うなら… 最近読んだ「孝経」の著者だな。 なるほど、大阪大学から立命館に移ったのか。
塙保己一資料館 温故学会。 盲目の身で群書類従を編纂。 どういうふうに関わったのだろうか。 すべて暗記??? ヘレンケラーが幼少時より「塙保己一を手本にしろ」と両親より教育されていて、 昭和12年には来日し、記念館を訪れている、というのもすごい。
二十代の頃は、空から鳩が飛んできて頭に止まるように、 霊感が空から降りてくるような感覚に襲われることがあるのだろう。 それは二十代の脳というものがそんな仕組みになっているからだろう。 生まれてから、十代を経て、脳の機能が完成へと向かう。 知識…
幼児はモノが見えていない。 モノが見えてないというよりは見えないはずのモノが見えたり、 見えるはずのものが見えなかったり、 いろんな現象が起きているように思う。 大人になるとだんだんと、「見えるべきものが見える」「見えてはいけないものは見えな…
なんか世間と感覚がずれているのかな。 冥王星なんてどうでもいいし。 ていうかほんとの科学者ならあっそうで終わりじゃないの。 科学者じゃない連中の琴線に触れる部分があるんじゃないかなとか。 そうじゃなきゃこんな大騒ぎしないでしょ。 教育関係者とか…
乾敏郎「脳と視覚」という本を読んでいたのだが、眼球運動は固視と視点移動(サッケード)を繰り返していて、固視のうちの0.1秒くらいしかモノを見ていない。 それに続く0.2秒くらいはモノを見てないで、視点移動したりキャリブレーションしたり画像処理した…
科学者に宗教家が多いのは分かる気がする。 科学は虚構を排除しなくてはならない。 そうすると精神的な支えがなくなって不安になる。 20世紀の科学は科学と虚構がうまくバランスを取っていたが、 今の科学は殺伐とした事実だけ。 それに耐えられなければ宗教…
昔、政祭一致とか言って、宗教と政治は未分化だったとかいうわけです。 また、宗教と哲学も昔分かれて、哲学からさらに科学が枝分かれしたとか。 あるいは昔は芸術と科学は同じモノだったが近世になって分かれたとか。 あるいは古代は原始共産制で身分や差別…
いわゆる「脳科学」は「脳機能計測」に基づいている。 脳波計(EEG ElectroEncephaloGraphy) がもっとも古く時間分解能は 1ms (== 1000Hz) ときわめて速い。 しかし空間分解能はとてつもなく低い。 だいたい脳の中のおおまかな位置しかわからん。 森昭雄ゲー…
だらだら放送大学を見てて思ったが、単純な筆算や調理、工作などが脳全体を活性化させるので脳を鍛えるのに良いというが、「脳全体が働いているから脳に良い」あるいは「PETで脳全体が活動しているように計測される」==「脳が活発に活動している」というのは…
脳科学を検索してみると出てくるのは心理学か哲学ばかり。 ゲーム脳がどうしたこうしたとか、クオリアがどうのこうのとか、なんか怪しげな世界だ。 あまりお近づきにならない方がよいのか。 脳科学といっても結局PETとかMRIで領野のどこが活動してるか調べて…
Zeki の本 Inner vision は確かに衝撃的だが、煎じ詰めれば、視覚領野を統合するような視覚領野は存在しないと言ってるだけ。 各種画像処理に特化した視覚領野は全部横並びであり非同期であって、低レベルの視覚特徴から高レベルの統合特徴を作ったりはしな…
世の中はステレオタイプに満ちあふれているが、ステレオタイプのすべてが偏見であり邪悪なものであるわけでなく、むしろステレオタイプの多くは社会的に意味があって不可欠なものだ。 ステレオタイプとはつまり社会的常識ということであり、その多くは単に人…
作家とかアーティストという人たちは、一人で制作もマネージメントもプロデュースもやる人(やりたがる人)のことのようだ。 そうでない人たちは別のカテゴリー、たとえば教員とか日曜絵描きとか変なおじさんとか、普通のデザイン事務所の人とか広告代理店の…
研究者というものをよく調べて活写しているわけだが(しかし、白衣を着て細菌を研究してるというのは野口英世のステレオタイプそのままで結構迷惑)、 世界の研究は日進月歩だ。一秒論文を出すのが他人よりも遅れれば数十年の研究も灰燼に帰する。 というの…
筒井康隆の小説のモデルになった某大学文学部の教授会は、事実しゃべりたい人だけが延々としゃべり続け、途中退席して喫茶店で休憩してもよく、戻るとまだ同じ話が続いているらしい。 e-Learningの授業を未だに手書きOHPシートでやっているという某教授によ…