不確定申告

tanaka0903

小説

エウメネス再考

10年以上続けてみないと見えてこないものはあるわけで。2013年にkdpで『エウメネス』を出して、以来、なぜか私が書いたものの中で『エウメネス』だけが読まれ続けていて、なぜかなと思って調べてみると、エウメネスを主人公とする漫画『ヒストリエ』があり、…

Eumenes 1, Chapter 8: A Helmetful of Water

We are sinking in the deep desert. We have nothing to do but walking on the sand. Passing from a dune to another, I feel like everything is recurring forever, every scene is just like I saw before. It gradually makes my mind empty, lose my…

Eumenes 1, Chapter 7: Hidden Oasis

We at last reached the mouth of Persian Gulf sixty days after we had got into the desert. Good harbors welcome us along the sea lane to the inlet of Euphrates river. Nearkhos' fleet does not need King's support anymore.Here King gave his a…

Eumenes 1, Chapter 6: Death March

“Nearkhos, what do you say about your fleet?”“A perfect navy.”“It's time you unite three navies, Persian, Indian, and your own. You take its supreme command as the Makedonian admiral.”“Yes, my Lord. And we will soon connect all the seas of…

Eumenes 1, Chapter 5: Gymnosophist

We stay Boukephalia until autumn since it's almost suicide to cross the Gedrosian desert in midsummer.“Hey, Bous. I introduce you my pretty Aira. This is Miss Airanjana, the Water Elephant. Aira, this is Mr. Boukephalas, the Ox Head Jr., h…

Eumenes 1, Chapter 4: Battle in Swamp

Ardhanara sent us one hundred war elephants to show an attitude of obedience toward the Makedonian King, who put them in front of his army, started to march to the east, crossing Punjab, towards the Ganga.Punjab is a Persian word which mea…

Eumenes 1, Chapter 3: Pet Elephant

“It's time you enter your tent and go to bed, Princess.” Apama says.“I bet they are elephants!”“What?”“There, it's roaring now! Swinging the long nose, you see?”There are a lot of domestic animals, chickens, goats, cows, and elephants arou…

Eumenes 1, Chapter 2: Descendants of Dionysos

From the snow-capped Kaukasos, plenty of water is dripping off, pouring down in canyons, irrigating the fields of Gandhara, finally collected to the river Kophen25.Kophen river is, however, nothing more than a part of Punjab, the Sindhu26 …

鬼平犯科帳

別に『鬼平犯科帳』の悪口を言いたいわけではないが、あれは結局、江戸時代を舞台に今の刑事ドラマを作り替えただけのものであり、だから一般受けするのだ。 元は同じで、そのアレンジ次第で時代劇にもなり、『相棒』にもなる。ただそれだけのことだ。結局人…

eumenes english edition

人に言われてその気になって、『エウメネス1』を英訳してみたものの、ほとんど誰にも読まれないってことがわかっただけだった。英文ならどんどん読者を獲得できるのではないかと期待したが、そんなことはなかった。 和文と英文を分離して、和文は縦書きに戻…

Eumenes 1, Chapter 1: Private Lesson

At last the spring welcomes us who now descend the Kaukasos mountains crossing the Khyber Pass. Snowy scenery turns into green grass fields, warm wind blows and black birds are whistling in ash trees. Our Lord stops marching here to fix to…

小説の書き出し

アマストリーにギリシャ語を教えるよう、王は私にお命じになった。 2013年3月17日にKDPで『エウメネス』を出したときの書き出しはこうなっていた。 ずっと最近までこの出だしのままだった。これを私は My Lord charged me to teach her the Hellenic languag…

小説の英訳

さて何かブログに書こうかと思っても最近はいろいろ気が散ることが多くて、ツイッターに何か書き込んだり、調べ物をしたりしているうちに、 執筆意欲というものがどんどん消費されていって、他にもいろいろやらなきゃならないことが思い出されてきて、結局書…

韃靼タイフーン

安彦良和の『韃靼タイフーン』を読んでみてまず考えたのは、これほど優れた作品が世に知られていないからには、 私のような弱小作家の小説がまったく売れなくても当たり前だな、ということだった。 『韃靼タイフーン』が彼の他の作品と比べてものすごく優れ…

私はもう『妻が僕を選んだ理由』を書き終えたつもりだったが、私の頭の中ではいまだに主人公たちが動きまわっていて、 私は仕方なく彼らの行動を追記しなくてはならない。 彼らが動かなくなったり、別の話で頭の中が置き換わるまでは、彼らによって僕の頭の…

未捕狸算用皮

kobo ではまだ1冊もダウンロードされてない。 なんか設定がマズイのかなと思って、ジャンルを3つに増やし、説明も書いてみた。 しかし、ジャンルが大分類と中分類しかなくて、小分類は著者には指定できない。 表紙も文章も一瞬でアップロードできて一瞬で反…

初出・初版一覧

私が最初に本を出したのは実は1990年で、出版社は工学社だった。共著だった。 それから新紀元社とかオーム社から出したが、これらも皆共著だった。 出版社からわかるように、当時は技術書しか書かなかった。しかも、いつも私の名前は共著者の中で最後だった…

ほぼ完成した。

自分ながら、 どのくらい需要があるかまったく読めない作品になった。 普通、読者というものは、探偵・刑事物、江戸下町情緒もの、アキバ系電脳もの、 それぞれのジャンルに分かれている。 これらのてんでばらばらなものを一つにまとめてしまった。 どっちに…

潜入捜査官マリナ

最初は「潜入捜査官エリカ」というタイトルで主人公は梅ヶ谷エリカという名だったのだが、 いろいろググってると、2010年に「悪貨」という小説が出てて、 主人公が花園エリカ。 それが2014年には黒木メイサがエリカ役でドラマ化されている。 どうも潜入捜査…

小説の体裁

twitter の自己紹介に「小説のようなもの」をKDPで出版してます、 などと書いてたのだが、 こんど出す「エウメネス2」と「エウメネス3」に関しては、 自分の作品ながら「小説のようなもの」呼ばわりするのは変な気がした。 失礼な気もする。 それで若干自己…

エウメネス2 ― イッソスの戦い ―

最初は「エウメネス2」か「イッソスの戦い」かどちらにしようか迷ったが、 結局間をとって「エウメネス2 ― イッソスの戦い ―」とした。 図版無し90枚くらいのはずが、図版あり225枚くらいになった。 かなりの大作だ。 最終的には250枚くらいになるだろうと…

特務内親王遼子

特務内親王(完結編)は無事出版されました。 まだ多少手直しするかもしれませんが、読もうと思えばもう読めます。 400字原稿用紙(一太郎計算)で言うと200枚、Kindle換算で118ページなので、 「エウメネス」や「巨鐘を撞く者」「将軍家の仲人」などよりは…

実はこないだ久しぶりに中編くらいの小説を書いて新人賞に応募したのだが、これは落ちてもKDPで出す予定がない。 新人賞が取れれば多少恥をかいてもよいが、そうでないのなら人目にさらしたくはない、そういうものだからだ。 私の場合あまりネタを使い回すこ…

需要は幻想

KDPをやり始めて思うに、 作家から読者に直接作品が行き渡るようには、まだまだ世の中はなってない。 広報や営業がない状態では、1000人いるかも知れない潜在需要も、100人くらいしか気づいてくれないのだ、と思った。 しかしツイッターなど見ていると、 書…

小説の書き方

マンガのコマ割りと、動画の絵コンテは違う。 絵コンテは一見四コマ漫画みたいのがずーっと続いているようにみえるわけだが、 同一のカメラでここからここまで連続して撮る、という情報が含まれてなくてはならない。 これをカットと言っている。 カットを集…

中島敦の日記と書簡

中島敦の旧宅は今の世田谷区世田谷の世田谷中央病院の辺りだが、 私はこの界隈に二度ほど住んだことがある。 最寄り駅は世田谷線世田谷駅。 松陰神社や代官屋敷も近い。 ボロ市も何度も見たし、豪徳寺を散歩したりもした。 彼の昭和十七年七月十三日の書簡に…

推理小説

なんか最近煮詰まるのでぐだぐだとブログに書くとだ。 私が小説を書くのに一番影響を受けたのは『日本外史』だろうと思う。 その他には『平家物語』とか三遊亭圓生の落語かと思う。 圓生はまあともかくとして、『日本外史』というのはとにかく登場人物が多く…

不良債権としての『文学』

j:com の smart tv boxちゃんが来たのでさっそくimagica bsで録画したブラックホークダウンやら、 au video passで見放題の吉田類居酒屋放浪記などを見ている。 book passでスマホにたくさんマンガを落としたから通勤途中に見るだろう。 それはそうと、 不良…

琴線

幸仁親王関係。 図に書いてみるとすごくめんどくさい。 図は必要。 ていうか図無しでは読者わからんと思う。絶対に。 ていうか、徳川家と天皇家がこんなにややこしく入り組んでるとは、 普通の人は思いもよらんだろうね。 いやいや普通じゃない人も普通知ら…

安堂ロイド

別に文句を言いたいわけではないが、『安藤レイ』の宣伝も兼ねて少しだけ。 未来からアンドロイドがタイムマシンで来る話なのよね。 だからまあターミネーターかドラえもんみたいな話なので、 メディカルアートを博士課程で研究した女性が、 日本のロボット…