不確定申告

tanaka0903

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヨハンナ・シュピリ初期作品集」だが、 相変わらずアマゾンではまったく売れていない。 だんだん中古が値崩れしてきているがそれでも売れない。 ところが紀伊國屋書店やツタヤのオンラインショップではときどき在庫切れしたり入荷したりしているから、 多…

ハイジのこどもたち

シャルル・トリッテン著「ハイジのこどもたち」を読んでいるのだが、 アルムおじさんの名はトビアス・ハイムというらしい。 なるほど、アルムおじさんの息子の名前はトビアスだから、 その父の名もトビアスである可能性は高い。 トビアス・ハイムはオースト…

堅信礼の贈り物

ヨハンナ・シュピリ処女作出版の経緯についてはこちらの記事に詳しく記されている。 Johanna Spyri und Bremen: ein Beitrag zu den schweizerisch-hansestädtischen Literaturbeziehungen und zu den schriftstellerischen Anfängen der "Heidi"- Autorin …

新撰和歌2

「新撰和歌」みてるとけっこうわけのわからない歌とか、あまり面白くない歌も含まれている。 わけのわからない歌を「古今集」などで確かめてみると、 貫之本人のせいか途中で写した人のせいかは知らないが、間違っているものも多い。 「古今集」に比べれば「…

新撰和歌 巻第四 恋・雑 荓百六十首 (2/2)

281 おもふどち まとゐせるよの からにしき たたまくをしき ものにざりける 282 人はいさ 我はなき名の をしければ むかしもいまも しらずとをいはむ 283 わが身から うき名のかはと ながれつつ 人のためさへ かなしかるらむ 284 あまぐもの よそにも人の な…

紀淑望

古今251 「秋の歌合しける時によめる」または新撰和歌12。 紅葉せぬ ときはの山は ふくかぜの おとにや秋を ききわたるらむ 和漢朗詠集巻頭。 逐吹潛開、不待芳菲之候。 迎春乍変、将希雨露之恩。 内宴進花賦 五言でも七言でもない。なんだこれは。 吹(かぜ…

新撰和歌 巻第四 恋・雑 荓百六十首 (1/2)

202 しのぶれば くるしきものを 人しれず 思ふてふこと たれにかたらむ 古今519。題知らず、読み人知らず。 203 人しれず おもふこころは 春がすみ たちいでてきみが めにも見えなむ 古今999 「寛平御時歌たてまつりけるついてにたてまつりける」 藤原勝臣 2…

新撰和歌 巻第三 別・旅 荓二十首

181 たちかへり 稲葉の山の みねにおふる まつとしきかば 今かへりこむ 古今365、題知らず、行平 182 あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさの山に いでし月かも 古今406、「もろこしにて月を見てよみける」「この歌は、むかしなかまろをもろこしにも…

新撰和歌 巻第三 賀・哀 荓二十首

161 わが君は 千代にましませ さざれ石の いはほとなりて こけのむすまで 162 なくなみだ 雨とふらなむ わたり川 みづまさりなば かへりくるがに 163 わたつ海の はまのまさごを かぞへつつ 君がいのちの ありかずにせむ 164 ちのなみだ おちてぞたぎつ しら…

新撰和歌 巻第一 荓序

玄番頭従五位上 紀朝臣貫之上 昔延喜御宇、属世之無為、因人之有慶、令撰萬葉集外、古今和歌一千篇。 更降勅命、抽其勝矣。 伝勅者執金吾藤納言、奉詔者草莽臣紀貫之 云云。 未及抽撰、分憂赴任、政務餘景、漸以撰定。 抑夫上代之篇、義尤幽而文猶質、下流之…

新撰和歌 巻第二 夏・冬 荓四十首

121 我がやどの 池のふぢなみ さきにけり 山郭公 いまやきなかむ 122 たつた山 にしきおりかく 神なづき いぐれのあめを 立ぬきにして 123 時鳥 花たちばなに うちはぶき いまもなかなむ こぞのふるごゑ 異本歌、ほととぎす花橘に香をとめて鳴くはむかしの人…

新撰和歌

紀貫之は割とアバウトな人だった。『土佐日記』に 世の中に 絶えて桜の 咲かざらば 春の心は のどけからまし 青海原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも などと記しているが『古今集』では「咲かざらば」は「なかりせば」だし、 「青海原」は…

新撰和歌 巻第一 春・秋 荓百二十首

1 袖ひちて むすびしみづの こほれるを 春たつけふの 風やとくらむ 古今2 「はるたちける日よめる」貫之 2 秋きぬと めにはさやかに みえねども かぜの音にぞ おどろかれぬる 古今169「秋立つ日よめる」敏行 3 春がすみ たたるやいづこ みよしのの よし野の…

源満仲

源満仲にも一つだけ和歌が残っている。『拾遺集』 清原元輔 いかばかり 思ふらむとか 思ふらむ 老いて別るる 遠き別れを 返し 源満仲朝臣 君はよし 行末遠し とまる身の 待つほどいかが あらむとすらむ 清原元輔を源満仲が送った歌。 どうも、清和源氏初代、…

源頼光

『拾遺集』 女のもとにつかはしける なかなかに 言ひもはなたで 信濃なる 木曽路の橋の かけたるやなぞ 『玄々集』、または『金葉集』三奏本にも出る。 かたらひける人のつれなくはべりければ、さすがにいひもはなたざりけるにつかはしける なかなかに 言ひ…

後三条院御製

『後拾遺集』をながめていたら、後三条天皇の御製が三つあることに気付いた。 皇后宮みこのみやの女御ときこえけるときさとへまかりいでたまひにければ、そのつとめてさかぬきくにつけて御消息ありけるに 後三条院御製 まださかぬ まがきのきくも あるものを…

血圧がすごく下がることがある。 もともとそういう体質でもなければ、そういう病気に罹ったわけでもなく、 これは飲んでいるアーチストという薬が血管を拡げているせいなのだ。 そうすると、立ちくらみすることがある。 歩いてたり、座って安静にしていても…

うけらが花

加藤千蔭「うけらが花」 貞直卿より季鷹県主へ消息におのれがよみ歌のうち二首殊にめでたまへるよしにてみづから書きてまゐらせよとありければ書きてまゐらすとて 武蔵野や 花かずならぬ うけらさへ 摘まるる世にも 逢ひにけるかな 富小路貞直。千蔭の弟子。…

「シュピリ」だが、アマゾンではまったく動きがないのに、図書館ではまだ徐々に所蔵が増えている。 東京都だと杉並区が4館で他よりも少し多く、ほほうなるほど、杉並はやっぱりアニメ好きですか、って感じがする。 埼玉はなぜか所蔵館が多く、なかでも川越が…