不確定申告

tanaka0903

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

御家人の給料

折り焚く柴の記を読んでいると、御家人に支払う給料の話が出てきて、 御家人は料地をもたないから扶持米をもらうわけだが、実物をもらうのではなくて、 その年の上米・中米・下米のうち上米を基準としてその値を金で支払う習慣だったようだ。 上米が1俵(3.5…

文庫本の補強

岩波文庫を買ってくるとまず背表紙部分に両面テープを貼ってカバーを固定し、 さらにカバーと表紙をスコッチの透明テープで貼り合わせる。 こうしてカバーと表紙を完全に一体化する。 古本としての商品価値はこれでゼロになるがとにかく買ったからには外に持…

加後号

いわゆる加後号というものは、 後一条天皇から始まっている。 これは系譜を見ると明らかなように、 村上天皇の皇子に冷泉天皇と円融天皇があって、 ここで皇統が二つに分かれてしまっている。 円融天皇を冷泉天皇の皇子の花山天皇がつぎ、 花山天皇を円融天…

友人に宛てて送った手紙

彼女は、ナポレオンのジョゼフィーヌとの離婚を知った時に「次に妃として迎えられる人に心から同情すると共に、それが自分でないように願っている」と親しい友人に宛てて手紙を書き送ったくらいであった。 彼女は後に友人に宛てて「ウィーンでは私が不安の中…

安藤レイの感想

私の場合読者から感想を聞けることがほとんどないのだが、 たまたま「安藤レイ」を読んだという人に話を聞いたら、 結局人間の女よりアンドロイドが良いって話でしょとか言われて、 違うよそれ全然読み間違ってるよとかいうと、 世の中にはいろんな読み方を…

サンジェルマン条約

メモ。サンジェルマン条約 ドイツ連邦 ザクセン王国、バイエルン王国、ヴュルテンベルク王国、バーデン大公国は第一次大戦まで存続。 ハノーファー王国は普墺戦争まで。 あとは小さすぎて何がなにやら。 ルクセンブルクやリヒテンシュタインは未だに独立を保…

岩波文庫

岩波文庫が五月雨的に品切れや重版を繰り替えすのはほんとに困る。 そういうやり方でもかまわないが、RSS配信するくらいのことはしてほしい。 そしたらフィードリーダーで必ずチェックするのに。 ああもうっ、て感じ。 なるほど、毎月15日に更新される 岩波…

マリア・ルイーズ

Wikipedia のマリア・ルイーズを読んでたら、なんかすごい、見てきたような作り話が書かれてて笑った。 マリア・ルドヴィカはフランツ2世の長女として生まれた。彼女はナポレオンの侵略によってシェーンブルン宮殿を2度に渡って追い出され、ナポレオンは恐ろ…

バールのようなもの

思うに、一般市民が「バール」を所持している可能性は非常に低い。 しかし、金属製の細長い凶器を一様に「バールのようなもの」とマスコミが表現するのは、 バールがスケープゴートとして使われているからに過ぎない、と言える。 一般市民が持っていそうなも…

檀家

確かに維持運営費には最高だろうけど など読んでいて思ったのだが、 なるほど、江戸時代の家系などはお寺にしか残ってないからお寺に調べに行くとか、うちのじいさんも言っていたが、 要するに江戸時代で戸籍を管理するのは国や地方自治体ではなく寺だったの…

お玉が池

1450年の江戸(太田道灌江戸城築城時) とか 1590年の江戸(家康入府時) などを見るに、 まあ、これも完全な復元ではないにしろ、 昔、上野と浅草の間は広大な沼沢地であり、とうぜん町屋も田畑もなかったわけである。 不忍池から流れ出た川はいったん姫ヶ池と…

自民党と民主党

野田総理見てて思うのはなんだ民主党でも自民党みたいな(実務的な)政治ができるんじゃん、ということだ。 小泉首相以来久しぶりのまともな首相という印象だ。 しかし彼も一年で使い捨てにされるのかと思うと惜しい。 麻生さんやら安倍さんやらもあまりにも…

最近のPV

4月くらいからpubooで公開している小説のPVを観測していたのだが、 なんと一番多いのは超ヒモ理論で、 まあ、そんなに多いとも言えないのだが、一日平均10PVある。 大塩平八郎は最近公開したのでおくとして、 次に多いのは アルプスの少女デーテ。これは山崎…

柴折りくぶる夕煙

柴折り焚くで書いたことの続きだが、 後鳥羽院の「折り焚く柴」の歌は新古今集哀傷に出てくるもので、 十月ばかり水無瀬に侍りしころ、前大僧正慈円のもとへ「ぬれてしぐれの」など申し遣はして、 次の年の神無月に無常の歌あまたよみて遣はし侍りける中に …

デザインうざい

広告が過剰だと疲れるのだが、たとえば香港の看板みたいにただ無秩序に羅列されているものはさほど疲れない。 むしろ心地よさすら感じる。 だが、今時のテレビにしろマンガにしろ何にしろ、疲れて仕方ない。 良いコンテンツを作って流す、というより、いかに…

古来風体抄

中世歌論集でも少し書いたことだが。 wikipedia などによれば、 古来風体抄は式子内親王が俊成に依頼して書かせたものであるという。 しかし俊成の息子の定家が書いた歌論書ですら、断片的で短いものばかりであるのに、 俊成がこれほどまとまった著書を残し…

引っ越し断念

共用サーバーというのは ftp か phpmyadmin とかしか使えず、ログインして作業できない。 そんで phpmyadmin で sql をインポートしようとしたらファイルサイズの上限に引っかかる。 UploadDir というのを設定すればローカルファイルをインポートできるとい…

サーバ引っ越し

tanaka0903.net のドメイン更新にあわせてサーバをお名前.comに引っ越すことにする。 httpd を初めて走らせたのは 1994年だった。それは職場のサーバーだったのだが、 その後 1997年9月に geocities に日記を書き始めた。 インターネット接続は ISDN でプロ…

藤の長者

藤原氏全体の長者を藤氏長者とか藤の長者などというようだ。 藤原氏は中臣鎌足から次第に分家が枝分かれしたのだから、 その氏の長者というものにも実体があっただろう。 長者は摂政か関白か太政大臣になるのが普通だっただろう。 そのアナロジーとして、と…

徳川正記徳川氏

日本外史の中でも徳川正記徳川氏は異様に長くて切れが悪くてつまらんと思っていたが、 最近は結構楽しく読める。 日本外史を楽しく読んでいるというだけで病気なのに、その中でも一番つまらん徳川氏を面白く感じるとは、病膏肓に入ったというべきだな。 だん…

白石の屋敷

調べれば調べるほどわけわからなくなってきたのだが、 白石が拝領した屋敷は、一ツ橋門外にあって隣の御舂屋(おつきや)という幕府の脱穀所の敷地を足して六百坪から八百坪としたという。 つまり白石の屋敷は御舂屋に隣接していなくてはならないが、 御舂屋と…

新井白石御用部屋

ロマンスカーに乗っていて初めて気がついたのだが、 昔の箱根峠は、早川沿いに強羅まで行き、そこから芦ノ湖へ越えるのではなく、 湯本から須雲川沿いに渓谷をさかのぼっていくのであった。 今の国道一号線とはだいぶ経路が違う。 日本橋川は今は小石川から…