不確定申告

tanaka0903

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィキペディア「夢」 にも、 夢を見る理由については現在のところ不明である。 などと書かれているのだが、 どうも夢というのは、 外部からの感覚が遮断された状態の脳の活動そのものではないか。 私たちは夢というものを寝ている間に見る不思議な演劇のよ…

作御歌

古事記の読み下しというのはいったいだれがどうやってきめたのか、よくわからんのだが、 「作御歌」は「みうたよみしたまふ」と訓じているようである。 思うのだが、「御」を頭に付けて敬う用法は漢語にはなくて、 本来は「統御」「還御」などのように、 動…

傘松道詠

道元歌集 春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷しかりけり おし鳥や かもめともまた 見へわかぬ 立てる波間に うき沈むかな 水鳥の ゆくもかへるも 跡たえて されども道は わすれざりけり 世の中に まことの人や なかるらむ かぎりも見へぬ 大空の色 春…

見しやいつ

正徹 見しやいつ 咲き散る花の 春の夢 覚むるともなく 夏はきにけり なかなか巧んだ歌である。 「春の夢覚むるともなく夏はきにけり」 まさに今の季節をうまく言い表しているなあと思う。 「見しやいつ」 もなかなか斬新な言い回しだなと思って検索してみる…

釣月耕雲と禁葷食

相変わらず「山居」が良く読まれているのだが、 それでいろいろ人とも話をしてみて、 果たして道元は魚を釣って食ったのか、ということを、 もすこし突き詰めて考えてみる必要があるなと思った。 道元の時代、親鸞も日蓮も末法無戒を主張し、肉食を禁じなか…

皇室は日本の役に立たない

石原慎太郎、衝撃発言「皇室は日本の役に立たない」「皇居にお辞儀するのはバカ」 によれば、石原慎太郎が 皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった。 石原氏は戦時中、父親から「天皇陛下がいるから皇居に向かって頭を下げろ」と言われ…

漫画貧乏

佐藤秀峰「漫画貧乏」はキンドル版ならば無料で読めるのだが、 例によって 漫画 on Webの広報的なものであり、漫画 on Webでも無料で読めるものである。 前半部分の漫画はすでにどこかで読んだことがあった。 後半の文章はかなり長いが一応読んでみた。 NHK…

男系女系

女帝は奈良時代に圧倒的に多く、 平安遷都してからはしばらく途絶えて、 その次は江戸時代の明正天皇まで時代をくだらなくてはならない。 後水尾天皇が春日局と家光に腹を立ててむりやり明正天皇に譲位したのだから、 やはりかなりイレギュラーな即位だった…

深む2

昨日書いたことは少し自信がなくなったので、非公開にした。 改めて書いてみる。 「秋深む」を認めるかどうか 「深む」だが、口語では自動詞の場合「深まる」であり、他動詞だと「深める」である。 文語だと他動詞下二段「深む」はあるが、自動詞の「深む」…

京都巡り

旅行に出かけて寺や神社に詣でるときには、 寺では鐘楼を、 神社では舞殿を撮るようにしている。 鐘楼を撮るのは「巨鐘を撞く者」を書いたからであるし、 舞殿を撮るのは「将軍放浪記」を書いたからである。 鐘については以前も書いた。 上の写真は相国寺の…

指月殿

以前に修善寺温泉というのですでに書いたのだが、 京都旅行をして気になったので少し加筆する。 伊豆修善寺に政子が頼家のために建ててやったという指月殿というのがあるんだが、 もし当時創建のままだとすると鎌倉初期。 当然国宝になってなくてはならない…

皇統の正統性

状況証拠的に見ると大化の改新というものはなかった、と言って良いだろう。 中大兄皇子と中臣鎌足が謀り、皇位簒奪をもくろんだ蘇我氏を滅ぼしたことになっている。 皇族と蘇我氏の間で紛争があって、 蘇我氏が排除され、孝徳天皇が即位した、という以上の意…

京町屋

豪雨の関東を脱出してなぜか京都にいた。 雨も降ったが割と晴れていた。 普通のホテルではなくて町屋一棟借りて住んでみたのだが、 町屋というのはいわゆる一軒家ではない。 棟割り長屋、つまりテラスハウスであって、 長屋でないとしても、隣の建物と完全に…

左翼は良い仕事をした。

私は高校生の頃、日本史ではなくて世界史をとったのだが、 それは、日本史というのは世界史が理解できないような馬鹿が取る科目だと思ったからだ。 世界史もわからないのにどうして日本史がわかるのだろう。 日本史というのはローカルで、閉鎖的で、つまらぬ…

未来に希望をもとう。

このブログを検索してみると、 2013年1月に kindle paperwhite を買ったなどと書いていて、 一番最初にkdpで出したのは2月頃「川越素描」だったらしい。 最近のKDPだが、 といってもKDPが日本で始まって一年半しか経ってないわけだが、 次々に新人作家が出て…

連歌

白河院の院宣により源俊頼が「金葉集」を編み、院の気にいらなかったために、 三たび奏覧した。 俊頼は「散木奇歌集」に連歌を収録したが、 「金葉集」の巻十にも連歌が採られているというので見てみたのだが。 あづまうどの 声こそ北に 聞こゆなれ みちのく…

ヤリューティスタン

ここのところずっとネタだしに苦しんでいた。 特務内親王遼子は王道の狗をヒントに川島芳子をモデルにして出来た話なんだが、 ヤリュート王族の末裔タプイェンというのが出てくるのが少しオリジナルで、 ついでに欧州の王族もわりと絡んでくる(予定である)…