不確定申告

tanaka0903

2016-01-01から1年間の記事一覧

日本人が知らない村上春樹

何が言いたいのかさっぱりわからない本だ。 ましかし、少しだけ面白い箇所もあるから引用してみる。 日本在住のスイス人の作家が書いた文章。 複雑だったり、抽象的だったりする。新たな文体の冒険も随所に見られる。しかし本質的にはやはりなじみやすいし、…

村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ

村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ(Ⅰ) 少女漫画のように読みやすいということ、食べ物・音楽・ファッションなど衣食住に関する描写が心地よく感じられること、それからさらに何か得体の知れない薄気味の悪さがある 少女漫画のように読みやすい、と…

陸奥宗光とその時代

岡崎久彦『陸奥宗光とその時代』を読んでいるのだが、 昔読んだときは、ただそのまま感心して読んだのだが、今読んでみるとアラの多いのに気付く。 陸奥宗光の父・伊達宗広は和歌を良く詠んだのだが、 今あらためてみてみると、岡崎久彦が「絶賛」するほどす…

妻が僕を選んだ理由(再)

今もちょっとずつダウンロードが続いており、 一番最初の頃有料で買ってもらったのとプライスマッチで0円で落としてもらったのを合わせて 671。 多いようなそうでもないような。 でも、1000ダウンロードまでいったら少しは祝ってもよいかもしれない。 たぶん…

和歌の道は花鳥風月から入るべし

根岸に住む人に歌を見てくれと言われて見た。 春の朝うぐひすの声は聞かねども根岸の里はのどかなりけり 人の歌を添削するというのは難しいものだ。 私なら、 うぐひすのはつねはいまだ聞かねども根岸の里に春はきにけり とでも詠むだろうか。 特段良くなっ…

私はもう『妻が僕を選んだ理由』を書き終えたつもりだったが、私の頭の中ではいまだに主人公たちが動きまわっていて、 私は仕方なく彼らの行動を追記しなくてはならない。 彼らが動かなくなったり、別の話で頭の中が置き換わるまでは、彼らによって僕の頭の…

砧から渋谷へ

1Q84を頭から読み始めて、とりあえず第1章を読んでみた。 ヤナーチェクのシンフォニエッタから第一次大戦後のチェコスロバキアの話がでる。 ハプスブルク家の支配とヒトラーの侵攻のはざまでつかの間の平和を楽しんでいる。 この歴史認識からして私にはステ…

未捕狸算用皮

kobo ではまだ1冊もダウンロードされてない。 なんか設定がマズイのかなと思って、ジャンルを3つに増やし、説明も書いてみた。 しかし、ジャンルが大分類と中分類しかなくて、小分類は著者には指定できない。 表紙も文章も一瞬でアップロードできて一瞬で反…

初出・初版一覧

私が最初に本を出したのは実は1990年で、出版社は工学社だった。共著だった。 それから新紀元社とかオーム社から出したが、これらも皆共著だった。 出版社からわかるように、当時は技術書しか書かなかった。しかも、いつも私の名前は共著者の中で最後だった…

妻が僕を選んだ理由、16日目

いちおう宣伝を兼ねて。 驚いたことにまだ売れている。 無料本なので、売れているというのは変だが、ダウンロード数のいきおいはさほど衰えてない。 といっても総数はこれまでやった無料キャンペーンと大差ないのだが、 これが今後も持続するとしたらすごい…

まだ1Q84をちらっと読んだだけだが、 私の知っている作家の中では、小林秀雄の文章に似てるなと思った。 村上春樹と小林秀雄が似てるといってる人はいないかとググってみたが、どうもいない。 小林秀雄は戦前のフランス文芸の影響をうけた人で評論家になった…

狙いは悪くないらしい。

最初ちょこちょこ間違いを修正しながら加筆したりしてしまうのだが、 出版して1週間ほど経過して 「妻が僕を選んだ理由」 はやっと落ち着いてきた。 すでに読んだ人、買ってもらった人には悪いのだが、私の本はだいたいそんなものだ。 一箇所、「ナターシャ…

妻が僕を選んだ理由

カクヨムでだんだんに肉付けしていったものを、 だいたいのところで kobo ライティングライフで無料で出版しておいて、 そのあと KDP で 99円で出して、 今 0円にしてもらえないかどうか交渉しているところなんだが、 もう買ってくださった人がいらっしゃる…

かんたんにミステリを書く方法。 1)死体を転がす。 2)死体の5W1Hを列記する。 3)2でつくった5W1Hを逆から追い込む。 推理小説は応募数が少ない。乱歩賞は「該当作なし」がない。ミステリは穴場だぜ、小説家志望者諸君。(鈴木輝一郎小説講座より) ネ…

高校生の頃は中島敦と小室直樹をよく読んだ。 この二人に共通しているのは学者タイプだということだろう。 夏目漱石や太宰治は学者というよりは文人だ。 ただし、中島敦も小室直樹も、かなりエキセントリックな学者だ。 今は頼山陽や本居宣長などをよく読む…

カクヨムで「ジオコミューン」を書き始めたのは、 プライスマッチで売ることを考えたからで、 要するに無料サンプル的なものである。 今現在、けっこういろんな人がやっているんで、私もやってみようかという気になった。 だがほんとにやるかどうかはわから…

思うに、エヴァはいきなり使徒が襲来して、進撃の巨人ではある日いきなり巨人が人間を食べ始める。 あるいは、目が覚めたら見ず知らずの他人と密室の中にいたとか。 ゼビウスも、あれは売れたからあとからノベライズしただけで最初からプロットがあったわけ…

著者セントラルのランキングは1時間おきに更新で、 KDPの販売データ一覧は1日に1度くらいの更新らしいんだが、 ランキングが微妙に増えてるなと思った作品が売り上げではまったく売れてないし、 KENP も無い。 ランキングが低いと KENP に変動がなくてもラン…

桓武天皇

桓武天皇はやはり異常だ。 皇統譜を書いているとよくわかるのだ。 桓武平氏と言っても、四系統ある。 第三皇子葛原親王、第九皇子万多親王、第十皇子賀陽親王、第十二皇子仲野親王。 このうち葛原親王系から将門と貞盛が出て、 貞盛から伊勢平氏が出て、清盛…

湯原王贈娘子歌二首 志貴皇子之子也 04-0631 宇波弊無 物可聞人者 然許 遠家路乎 令還念者 うはへなき ものかもひとは かくばかり とほきいへぢを かへさくもへば あるいは、 うはべ無き ものかも妹は かくばかり 遠き家路を 還さく思へば あいそのない人だ…

在原元方

だんだん見えてきた。 古今和歌集編纂の主役は、業平・棟梁・元方の在原氏三代と紀貫之。 伊勢物語は業平・紀有常コンビが中心になってできあがったもの。 古今集は元方・貫之。 棟梁は中継ぎのようなもの。 棟梁と貫之は寛平御時后宮歌合(宇多天皇の母班子…

まあ、旅券法と国籍法は、マスコミも芸能界も政界も真っ黒なんだろうな。 マイナンバー制度がここまで遅れたわけだよ。 グレーゾーン金利と同じで、いままでグレーで済ませてきた部分が、 マイナンバーのおかげでそうはいかなくなる。 広域暴力団指定でやく…

百済人と冬嗣

おそらく百済人が天皇の国母となったことが主因となり、 多くの氏族が桓武に女御を入内させた。 同時にこの時期、藤原氏は天然痘の流行などの諸原因で奮わなかった。 桓武天皇で、天皇家は生物学的に多様化し、変質した。 外戚や摂関政治とは別の、大陸的な…

test

test

若い頃は、ていうか、30歳くらいだと、 まだ自分が何者かわかってないしこれからどうなるか予測がつかない。 50過ぎた今からみると、30のときにすべてがもう決まってた気もする。 ホルモンか何かのせいだと思うが30歳くらいまではとにかく何かになろうっての…

なんかもう蓮舫の顔をみたくないのだが facebook にどんどん流れてくるので困ってしまう。 記事は読んでもいいが蓮舫の写真が流れてこないようにできないのだろうか。 蓮舫についてケント・ギルバートがもごもごっと擁護するような発言をしたのは、 小野田紀…

賊軍の合祀

10月13日の産経新聞に全面広告の意見広告が載っていた。 ご存知ですか? 靖国神社に祀られているのは官軍のみで、賊軍と称された方々が祀られていないことを・・・ これは10月4日の 靖国神社150周年 西郷隆盛や幕府軍の合祀計画が急浮上 という記事、 10月12…

伊勢物語の真相2

66、67、68 謎 69、70、71、72 例の伊勢斎宮の話。 ちはやぶる 神のいがきも 越えぬべし 大宮人の見まくほしさに 恋しくは 来ても見よかし ちはやぶる 神のいさむる 道ならなくに これはもともと万葉集11-2663 千葉破 神之伊垣毛 可越 今者吾名之 惜無 ちは…

伊勢物語の真相

『古今和歌集の真相』を手直ししてて、『伊勢物語』が気になり始めた。 『伊勢物語』125段、藤原定家版以外なく、つまり、定家までどのような形で伝承してきたかすら、わからないということだ。 それでまあ、紀氏の家に紀有常の物語が残り、また藤原高子と遍…

十一日の月

新月は日没時に西の地平線上に出てすぐに沈んでしまうので、実際には見えない。 目に見えるようになるのは「三日月」からだが、夕方西の空に出てすぐに沈んでしまう。 十五夜、満月は夕方東の空から昇り明け方西の空に沈む。つまり夜中見えるということだ。 …