不確定申告

tanaka0903

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ランゴバルド族

この図のように、 ランゴバルド族はわざわざスカンジナビアからイタリアまで移動してきたのだという。 まあ、普通に考えると、ゲルマン民族の移動というのは、ノルマン人による南イタリア征服と同様に、 中央アジアの遊牧民族に圧迫されたローマ人とかフラン…

Regnum Italicum

カール大帝のフランク王国から遺産分割でイタリア王国というのができたが、 イタリア王の血統が絶え、東フランク王オットー1世がイタリア王を兼ねることとなり、 オットーが神聖ローマ皇帝を称することによって、 神聖ローマ帝国となった。 この時期、Kingdo…

kindle

紙の本と違い kindle では斜め読みや飛ばし読みがしにくい。 無意識的に昔私は紙の本をかなりざっと読んでいたらしい。 適当にとばして、一番最後の解説や後書きを先に読んだり、 真ん中辺りを拾い読みしたりしてたらしい。 それで一冊読んだ気になっていた…

Manfred del Vasto

Manfred del Vasto は Adelaide del Vasto の父、というしかほとんど知られてないのであるが、 Manfred という名は Man + Fried (平和な男)という意味であるから、 ラテン系ではなくゲルマン系の名前であることは確かである。 del Vasto の Vasto は南イタ…

坑夫

『坑夫』を何年かぶりに再読したのだが、 やはりこれはずいぶんへんてこな小説だ。 坑道に入ってから出てくるところまでが一番面白いところだが、それまでが異様に長い。 で、坑から出てくるとあっという間に終わってしまう。 どうでもよさそうなことがくど…

BNP上昇

ええっと、そんで、心室細動でICUに入れられたのが2011年10月27日なんだが、 11月29日には退院して、 それからずっと順調に回復していて、 実はもう完全に良くなってたんじゃないかと思って、 薬を飲むのもサボりがちだったのだが、 いきなりBNPが250台にな…

まあ、鐘というものは、銅鐸かなんかみたいにして、美術館に展示してあっても、絵的にはほとんど意味がないのであり、 鐘楼に吊してあって、鐘撞き棒が吊してあって、実際に普段鳴らしている状態で設置されていなくてはならんのである。 写真とは現実ありの…

山ノ内と扇ガ谷

たまたま梅雨の晴れ間で日差しが強くて良い写真が撮れそうなんで、 世界遺産に相手にされなかった鎌倉に行ってみた。 JR横須賀線北鎌倉駅辺りが山ノ内であり、 その南隣、北鎌倉駅と鎌倉駅の間くらいが扇ガ谷。 地名表記は「山ノ内」と「扇ガ谷」であって、…

恋と女の日本文学

丸谷才一『恋と女の日本文学』は、 簡単に言えば本居宣長を攻撃するのが大好きな丸谷才一が宣長を攻撃するために書いた本である。 丸谷才一という人は、戦後民主主義のホルマリン漬けみたいな人であって、 思想的には大江健三郎や井上ひさしなんかに近い。 …

改暦

『明治天皇記』明治4年正月には、寅の刻四方拝、などと書いてあるが、 明治5年正月には午前4時四方拝、とある。 グレゴリオ暦への改暦は明治5年12月3日の翌日を明治6年1月1日とすることで行ったとされるが、 すると時刻の方が先に西洋風に改められた、という…

馬場始

『明治天皇記』明治二年正月、『馬場始』というものが行われ、そのとき天皇が初めて馬に乗ったらしい。 以後、明治二年には「御乗馬」の記録が頻繁に出る。 明治十年くらいになるとあまりに天皇が騎馬を好むので、岩倉具視が諫めているほどである。 調べると…

本居宣長

wikipedia 本居宣長 を読んでいると非常に腹ただしくもあり、いろいろいじりたくもなるのだが、 いじり始めるときりがないからやめておく。 まず不満なのは17歳の時に和歌に目覚めたこと、 その後も和歌の修行に執心したこと、がまったく書かれてないこと。 …

宗安寺法螺添削詠草

宣長が和歌を詠み始めた頃に習った師が法螺で、その添削した歌が『宗安寺法螺添削詠草』 として残っている。 宣長が最初期に詠んだ和歌として非常に興味深い。 寛延二年というから宣長二十歳。 たづね入る山のかひあれほととぎすただひと声はほのかなりとも …

加齢と酒

長く付き合えば付き合うほど人も町も会社も嫌いになって、 同じ場所にとどまるのが嫌で、 年をとるほどに不寛容になる人は、 年をとるほど自制して、 何事も意図して無感動に、無感覚にならねばならない。 昔はテレビを見ても楽しめていた。 つい最近まで漫…

京極黄門

宝暦5年8月16日(『鈴屋百首歌』第1冊奥書)に「京極黄門」と見える。 藤原定家のことだが、どちらかといえば、漢学的、儒学的な呼び名のように思われる。 この頃はまだ漢学と国学のどちらという立場でもなかったか。 つまり26才の宣長はただひたすらに歌が好…

有賀長川

宣長が歌を習ったらしいんだが、どんな人かほとんどわからない。 もとは、有賀長因とも。 長川の父が有賀長伯。長伯の師は平間長雅。長雅は望月長孝の門弟。 長孝は松永貞徳の門人、ということなんだが、やっぱりよくわかんない。 ま、ふつうのひとだったの…

安井金比羅宮

こないだ京都の祇園の裏当たりをうろうろしていたら、 いかにも祇園の芸妓というか水商売の女たちが信仰しているような神社があった。 こういうところにはこういう神社ができるもんなんだなと思ったのだが、 宣長『在京日記』宝暦7年1月9日 抑このこんひらの…

本居宣長の漢詩

在京時代の本居宣長の漢詩が二十数編残されているが、 凝り性な宣長君らしく、平仄は完璧。 春日早朝 鶏鳴九陌報清晨 初日纔昇映紫宸 金殿出霞花気暖 玉楼経雨柳條新 群臣集奏千秋寿 蛮客貢陳四海珍 且識天杯元承露 聖明恩沢更含春 新年の御所の様子を詠んだ…

旧暦

それでまあ旧暦の時報なんぞ始めてみるといろんなことが疑わしく思えてくる。 昔の人は日の出(明け六つ)とともに起き日の入り(暮れ六つ)とともに寝たのに違いない。 吉原なんてのは暮れ六つから開けたというが、要するに暮れ六つすぎると仕事は終わって…

『エウメネス』の次

今のとこ『エウメネス』って小説が一番売れているんだけど、 『エウメネス』が自分の力で売れているわけじゃないってことは承知している。 『エウメネス』は『ヒストリエ』というマンガがあってそのファンがたまたま買ってくれている。 『ヒストリエ』は、出…

身の振り方

だいたい20年前に働き始めてその職場をたった4年で辞めたのは時期尚早だった気がするのだが、 しかしそのまんまその職場にいたら、動くタイミングを失っていただろうと思う。 川越のほうで4年間働いた。悪くない思い出だ。 あれがなければ『川越素描』を書く…

Valid W-8BEN

アマゾンから5月25日にこんなメイルが届いていた。 Hello, Thank you for submitting your W-8BEN. Starting in June, your withholding rate on payments will be 0% and we are retaining the original form on our files. Please remember to submit a ne…

夏目漱石『坑夫』

夏目漱石『坑夫』 をkindle版で再読しているのだが、無駄に長い。 冗長。こんなだらだらしたものを書きたいから書いたんだろうけど、付き合うほうはよほどおっとりした性格でなくてはなるまい。 昨夕東京を出て、千住の大橋まで来て とあるから、おそらく日…

堀切駅

ははあ。 堀切駅があんなひどい有様なのにはわけがあったのだ。 堀切菖蒲園駅ができたのは荒川放水路が完成した後の、昭和6年。 もともとは浅草を出た東武伊勢崎線が鐘ヶ淵駅からまっすぐ堀切菖蒲園前にのびてここに堀切駅はあり、 そこからまたぐるっとめぐ…

堀切菖蒲園

東京スカイツリーに行く機会があったのだが、 私はあんなものに何時間も並んで登る趣味はないので、 近場の堀切菖蒲園というところの菖蒲祭りを見に行くことにした。 堀切というところに菖蒲があったのは浮世絵にも描かれているので事実らしい。 しかし、菖…

マイノリティが毒を吐く

正義感というのは生きる上で何の役にもたたないものであり、 生まれたばかりの幼児にも正義感とか闘争心というものがあり、必ずしも高級な感情ではない。 少なくとも、理性の一種ではなく、動物にもあるものだろう。 試しに子供の母親をいじめる(いじめるふ…

時の鐘bot

時の鐘というと川越のが有名だが、昔は浅草寺でもどこでもやっていたはずだ。 今、詳しく調べてないけど、 たとえば四つの鐘というのは実際に四回鐘を叩いていたわけで、 九つだと九回。 九というのは大事な数字だからだというが、 一回、二回、三回は間違っ…