不確定申告

tanaka0903

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

これでも国家と呼べるのか

小室直樹は預言者である。 彼の預言で最も有名なのは「ソビエト帝国の崩壊」だが、 他にもいろんな重大な預言を遺している。 「これでも国家と呼べるのか」は平成八年、つまり、 今から18年前、 1996年に出た本だが、恐るべき預言をしている。 日本人はまだ…

ほととぎす

ついさっき、うちの近所でホトトギスの鳴き声を聞いた。 キョッ、キョッ、キョキョキョ、つまり、ホットットギス、みたいな鳴き方。 わりとゆっくり。 ユーチューブでも確認したから間違いない。 のどから血を吐くような声、というわけではない。わりと澄ん…

酒を適量飲んだ翌朝はやはり体調が安定しているような気がする。 アルコールはエンプティカロリーと言われてて、 脂肪になって体に蓄積はされない。 筋肉を動かすエネルギー(グリコーゲン)にもならない(たぶん)。 しかし、少なくとも代謝されて体を温め…

無料キャンペーン

kdpの販売データ一覧ってのがグラフィカルになったからよけいわかりやすいのだが、 無料キャンペーンのダウンロード数というのは、減ってきている。 私の書いたものがだんだんにつまらなくなってきている、とも解釈できるわけだが、 おそらくはkdpの注目度が…

もっとライトに

酒でたとえると、若者はやはり、アルコール低めの甘いカクテルのようなものが好きなわけです。 自分も最初はカクテルなどから酒の味を覚えはじめ、 だんだん飽き足らなくなって、強い酒や苦い酒、臭い酒を飲むようになる。 微妙な味わいの違いをたしなむよう…

自衛隊機の夜間飛行差し止め

自衛隊機の夜間飛行差し止め 厚木基地の第4次騒音訴訟で初判断 横浜地裁 近隣住民の一人として言わせてもらえば、 まったくなんの意味もない判決だ。 22:00から6:00まで戦闘機は今現在ほとんど飛んでいない。 少なくともうちの近所では。 自衛隊機だけで米…

海賊王ロジェールその2

続編の話ではなくて昨日書いたことの続き。 いつものことながら書いているうちに歴史を調べ地理を調べしてどんどんプロットが変わる。 日本人がほんわかと思っている西洋とかキリスト教に関するイメージをたたき壊すようなそんな作品になってしまった。 そう…

海賊王ロジェール

今書いている海賊王ロジェールは、 割と計算尽くで書いたものである。 いくつもキンドルで本出しているとだいたい傾向はわかってくる。 私の書いたものの中では、日本史ものよりも世界史ものの方が読まれる。 エウメネスだけでなくエウドキアもわりと読まれ…

て居り

喜田貞吉サンカ者名義考 を読んでいると、平安朝末期の散木奇歌集に うからめは うかれて宿も 定めぬか くぐつまはしは 廻り来て居り という連歌があるという。 散木奇歌集とは何かというと、源俊頼の家集であるという。 どうみてもこれは連歌というよりは、…

なみより出ででなみにこそ入れ

武蔵野の広漠とした風景をうまく表した歌 むさしのは 月の入るべき 山もなし 草より出でて 草にこそ入れ これは江戸時代の俗謡で元は、藤原通方という人の歌 むさしのは 月の入るべき 峰もなし 尾花が末に かかる白雲 であるという。採られているのは続古今…

倒騎

面白いのでさらに調べてみた。 倒騎は反坐ともいう。 馬の曲乗りにはもっといろんな用語がある。 側騎とか。 李白は騾(ラバ)に倒騎し、 老子は青牛に倒騎し、 また張果という唐時代の仙人は毛驢(毛の長いロバ?) に後ろ向きに乗ったという。 果老倒騎白…

血圧

昨日おとといと非常に体調が悪かったのだが、 今日は案外普通だ。 別に動き回れないわけではない。 とにかく何かが変な具合で、ずっと寝ていたくなるのだ。 おとといは起きて立ちくらみがしたり、 ものを食べたあとなんか急にがくっと血圧がさがるような気が…

古典

以前にも書いたことがあるのだが、 ある人のブログを読んでいてふと書きたくなったのだが、 私が高校生まで影響を受けたのは、 祖父、内村鑑三、小室直樹、中島敦。大学生になってからは明治天皇御製。 これらの人々にはあまり関連性はないように思える。 し…

東大五月祭

2011年ころに「帝都春暦」という小説をどこかの新人賞に応募してそのままにしているのだが、 これは関東大震災直後の主に東大本郷キャンパスを描いたものだった。 そんな四方山話を交えながら、僕は例によって、昼二時過ぎには中座して、遅い昼食をとりに学…

道元 永平広録 巻十 偈頌

最近このブログで 山居がよく読まれているようだが、これは、 tanaka0903と名乗る前から書いていたWeb日記に載せた記事で、2001年のものであるから、 かなり古い。 どんな人がどういう具合でこのページにたどり着くのだろうか。 興味ぶかい。 最初に書いたの…

ふと「エウメネス」の最初の頃のバージョンを読み返してみた。 それはこんな具合に終わっている。 兜の持ち主は、王の手から空の兜を受け取り、元のようにそれをかぶった。 私は驚嘆した。王はまさしく世界の王である。この世に人類が生まれて何千年、何万年…

情と詞と体

定家「詠歌大概」冒頭、 情以新為先、詞以旧可用。風体可効堪能先達之秀歌。 情(こころ)は新しきを以て先と為し、詞(ことば)は旧(ふる)きを以て用うべし。 風体は堪能なる先達の秀歌に効(なら)ふべし、と訓めばよかろう。 割註があり、 求人之未詠之心詠之 …

宇都宮氏、飛鳥井雅経

宇都宮氏、小山氏、結城氏、などというが、 いずれも頼朝の頃に現れた下野の御家人である。 或いは義家の頃からすでに源氏の御家人であったかもしれぬ。 結城は小山の分家だが、 宇都宮頼綱が小山政光の養子(単に養われただけ?)になっていることからみても…

百人一首と定家

百人一首、 百人一首2、 百人一首3、 百人一首への招待、 定家私撰集などの続きです。 定家の私撰集と百人一首を比較してみた結果を表にしてみた。 間違いもあるかと思うがだいたいの傾向はつかめると思う。 ここで言えることは、小倉百人一首もしくは百人秀…

香川景樹

香川景樹の「新学異見」、ここで新学というのは賀茂真淵の「にひまなび」のことであり、 景樹がそれに反論を試みたものである。 四十代半ばに書いたものらしい。 真淵は例によって万葉集はすばらしい、万葉集をまねて歌は詠め。 古今集をまねてはいけない。 …

営業

酒を飲む習慣はなかなかやめられないが、だいぶ量と回数は減らしたと思う。 主に近所の飲食街を放浪するのだが、 行列が出来てたり満席だったりする店がある一方で、 がらがらに空いてる店もある。 空いている店は広告を出してないのだ。 混んでる店は何か広…

天皇とは何かという問題

いろんな本を読んでいるのだが、 なぜ武家政権は天皇家にとって代わらなかったのかとか、 なぜ足利幕府は京都にあったかとか、 肝心なところがわかってないと思うし、 それゆえにやはり室町時代というのはぼんやりと訳がわからず、 著書はあっても何がものす…

「つる」と「りし」

荷田在満が「国歌八論」の中で、額田王の歌 秋の野の み草刈り葺き 宿れりし 宇治の宮処の 仮廬し思ほゆ の「宿れりし」より「宿りつる」にしたほうがよい、等と言っていて、 田安宗武が「国歌八論余言」でいや「宿れりし」のほうがやはり良い、 などと反論…

鉢木

鉢木という謡曲がある。 のうのう旅人、お宿参らせうのう、あまりの大雪に申すことも聞こえぬげに侯、痛はしのおん有様やな、もと見し雪に道を忘れ、今降る雪に行きがたを失ひ、ただひと所に佇みて、袖なる雪をうち払ひうち払ひし給ふ気色、古歌の心に似たる…

かげ

駒とめて 袖うち払ふ かげもなし 佐野のわたりの 雪の夕暮れ なのだが、久保田淳「藤原定家全歌集」によれば、 「かげ」を「ものかげ」と解釈したのは世阿弥であるという。 つまり、室町時代にはすでに、 馬を駐めて袖の雪を払って宿る物陰もない、 というよ…

血液検査結果

やや持ち直していたものの、そんなに差はなかった。 食事をがまんせず肉も普通に食ってるのに逆にコレステロール値が下がっているということは、 あれこれ策を弄しない方が、コレステロール値は逆に下がる、 或いはほとんど無関係であることを意味していると…

一緡の青蚨

一緡(いちびん、もしくは、ひとさし)の青蚨(せいふ)、と読む。 穴の開いた銅銭に通して百銭、または千文単位で結ぶひもが緡。 青蚨とは銭のこと。 一緡の青蚨とはつまり、ひとまとめにした銅貨のことを言う、らしい。 銭緡(ぜにさし)、銅貨一緡、青蚨半緡な…

原勝郎

足利時代を論ず 足利時代が多くの歴史家からして極めて冷淡な待遇を受け、單に王室の式微なりし時代、將た倫常壞頽の時代とのみ目せられて、甚無造作に片付けられて居つたのは、由來久いことである。 すでに戦前から室町時代はそんなふうに見られていたのか…

国枝史郎

いろんな意味でいろいろひどい。 天草四郎の妖術。 天草四郎の臨終の言葉がイエスと同じく 「われ渇く」「事畢りぬ」 だったというのだが、作り話にもほどがある。 ヒトラーの健全性 たわいないとしか言いようがない。 戦中の日本人がみなこんな馬鹿だったと…

怒涛の電子復刻

なんというか。 完全に忘れ去っていたはずのものをいきなり目の前に突き付けられて、 懐かしいというか、忌まわしいというか、なんとも言えない気持ちを味わわされるのだが、 これはfacebookでほとんど忘れかけていた小学校の頃の知合いに友達リクエストされ…