不確定申告

tanaka0903

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

日本人が知らない村上春樹

何が言いたいのかさっぱりわからない本だ。 ましかし、少しだけ面白い箇所もあるから引用してみる。 日本在住のスイス人の作家が書いた文章。 複雑だったり、抽象的だったりする。新たな文体の冒険も随所に見られる。しかし本質的にはやはりなじみやすいし、…

村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ

村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ(Ⅰ) 少女漫画のように読みやすいということ、食べ物・音楽・ファッションなど衣食住に関する描写が心地よく感じられること、それからさらに何か得体の知れない薄気味の悪さがある 少女漫画のように読みやすい、と…

陸奥宗光とその時代

岡崎久彦『陸奥宗光とその時代』を読んでいるのだが、 昔読んだときは、ただそのまま感心して読んだのだが、今読んでみるとアラの多いのに気付く。 陸奥宗光の父・伊達宗広は和歌を良く詠んだのだが、 今あらためてみてみると、岡崎久彦が「絶賛」するほどす…

妻が僕を選んだ理由(再)

今もちょっとずつダウンロードが続いており、 一番最初の頃有料で買ってもらったのとプライスマッチで0円で落としてもらったのを合わせて 671。 多いようなそうでもないような。 でも、1000ダウンロードまでいったら少しは祝ってもよいかもしれない。 たぶん…

和歌の道は花鳥風月から入るべし

根岸に住む人に歌を見てくれと言われて見た。 春の朝うぐひすの声は聞かねども根岸の里はのどかなりけり 人の歌を添削するというのは難しいものだ。 私なら、 うぐひすのはつねはいまだ聞かねども根岸の里に春はきにけり とでも詠むだろうか。 特段良くなっ…

私はもう『妻が僕を選んだ理由』を書き終えたつもりだったが、私の頭の中ではいまだに主人公たちが動きまわっていて、 私は仕方なく彼らの行動を追記しなくてはならない。 彼らが動かなくなったり、別の話で頭の中が置き換わるまでは、彼らによって僕の頭の…

砧から渋谷へ

1Q84を頭から読み始めて、とりあえず第1章を読んでみた。 ヤナーチェクのシンフォニエッタから第一次大戦後のチェコスロバキアの話がでる。 ハプスブルク家の支配とヒトラーの侵攻のはざまでつかの間の平和を楽しんでいる。 この歴史認識からして私にはステ…

未捕狸算用皮

kobo ではまだ1冊もダウンロードされてない。 なんか設定がマズイのかなと思って、ジャンルを3つに増やし、説明も書いてみた。 しかし、ジャンルが大分類と中分類しかなくて、小分類は著者には指定できない。 表紙も文章も一瞬でアップロードできて一瞬で反…

初出・初版一覧

私が最初に本を出したのは実は1990年で、出版社は工学社だった。共著だった。 それから新紀元社とかオーム社から出したが、これらも皆共著だった。 出版社からわかるように、当時は技術書しか書かなかった。しかも、いつも私の名前は共著者の中で最後だった…