不確定申告

tanaka0903

2014-01-01から1年間の記事一覧

神経痛2

なかなか治らない。 たぶん、神経が壊れることによって、 触ったとか冷たいという感覚がすべて、痛みとして知覚されるのだと思う。 すべての皮膚感覚が暖かさとか冷たさとか触覚に間違われるよりは安全というか、 フェールセイフにできているのだろうが、た…

神経痛

急にやることがなくなった。 じたばたしてもしかたない。 ウィルスはすでに免疫系によって退治されたようだが、 破壊された神経がひりひり痛む。 何もしないとどうということはないが、皮膚をさすると痛い。 体の芯のほうでは腰痛のような痛みになる。 これ…

和歌の本

和歌の本にはある一つの定型がある。 歌人の評伝と歌の解釈からなるのが普通。 ところが今回私が書こうとしたのは、 禅と、和歌と、武士というおよそ三つのテーマがあって、 それらが渾然と絡まりながら発展していく、 その中心には定家があり、承久の乱があ…

自分が面白いと思うものを書くだけじゃだめ

ずいぶん長い間定家ばかりやってたが、とりあえずこっちは書き終えたということにして、 久しぶりに「海賊王ロジェール」とか「江の島合戦」などを読んでみた。 半年経つとかなりディテイルも忘れているし、 文体とか興味とかもずれてくるので自分が書いたも…

ひりひり

気力が続かないのでこのへんにして脱稿すると思う。 体の表面の腫れは収まってきたが、 皮膚がひりひりするとこがあちこち飛び回ってなかなか収まらない。 ウィルスは撤収を始めたが免疫系との最後の戦いを繰り広げているのだろうか。 はよう酒が飲みたい。 …

わかりやすく書くのに疲れている。

そろそろ定家のやつを脱稿しないと精神的にまいってしまう。 私の書いたやつというのはたいてい読みにくい。 書きたいことを書く努力と、 それをさらに磨いていく努力と、 人が読んで読みやすくする努力、この三つが必要だ。 書きたいことを書いて人にも読み…

帯状疱疹

変な赤いぶつぶつが出来たので皮膚科に行ったら、 帯状疱疹という病気だと診断された。 子供の頃に罹った水疱瘡のウィルスが体の中に潜伏していて、 加齢によって体が弱ってくると活性化するらしい。 50才以上の人に多いという。 6、7人に1人くらい発症する…

隣人と犬

犬が鳴くのも、 不審者を咎めるような鳴き方をするのはまあ非常事態だから仕方ないとして、 ずーっと一定間隔で飼い主の気を引くために鳴いていることがある。 飼い主がかまってやらないと一時間でも二時間でも鳴き続けるからやっかいだ。 つまり、目覚まし…

1214年

建暦3年は12月5日まで、翌日改元して、建保1年12月6日となる。 建保1年12月6日はユリウス暦で1214年1月18日。 つまり建暦3年は西暦でいうと1213年と1214年をまたいでいる。 1214年は、建暦3年でもあり、建保1年でもある。 問題は、建保2年1月1日が1214年2月1…

文系理系

世の中には文系も理系も得意な人と、文系も理系も不得意な人しかいないのだが、 特に英語が嫌いな人が理系へ行き、 特に数学が嫌いな人が文系へ行く。 国語が文系理系問わず嫌われないのは単に学ばなくてもそれなりの点がとれてしまうからだ。 子供が多くて…

俊頼髄脳、etc

歌論集 : 俊頼髄脳, 古来風躰抄, 近代秀歌, 詠歌大概, 毎月抄, 国歌八論, 歌意考, 新学異見 新編日本古典文学全集 (87) 非常に良くできた本だ。 密度が濃い。 原文と、解説と、ほぼ完全な現代語訳がついている。 原文にかぶせた註が茶色に着色されているのも…

定家の禅2

まったく終わる気がしない。 すでに四百字用紙換算で300枚超えている。 分量はもうそんなに増えないはずだが、書き換えが終わらない。話が収束しない。 調べ始めるときりがなく、 wikipedia と吾妻鏡の記述に矛盾があったりして困る。 余暇のほとんどを執筆…

定家の禅

藤原定家について書いている。 タイトルは仮に「定家の禅」。受け狙いでもあり、わりと本気でもある。 さくっと書き終えたと思ったが、調べているうちに知識が増えていき、 最初は推測で「かもしれない」などと言っていたところが、 確かな証拠を発見したり…

新古今集 後鳥羽院と定家の時代

これから読もうと思っているのだが、「天才帝王と空気の読めない秀才貴族」 という解釈は間違いだと思う。 後鳥羽院の宮廷で「空気を読む」ということはつまり自我を捨てて幇間になるということだ。 皇帝の前の宦官になれというのか? だから北条氏と戦争し…

パソコンと図書館

図書館に行って新編国歌大観って電話帳みたいな本読みながら、和歌を俺様のレッツノートでメモろうとしたのだが、 持ち込みパソコンは専用のブースに行って使ってくださいみたいなこと言われて、 その専用ブースってのは違う階にあって、しかも席が限られて…

一太郎とword

久しぶりに一太郎ではなくWordを使ったんだが、wordはコピペするときリンクとか文字サイズとか色までコピペするじゃん。 そうするとネットからコピペするときうざくて仕方ない。 一応右クリックでメニュー出してテキストだけペーストとかできなくはないが、…

北条泰時

北条泰時はすごく地頭がよかったのは確かだが、 ちゃんと子供の頃から勉強してなくては、和歌が詠めたり、御成敗式目を作れたりするようにはならないと思うんだよね。 そうすると、誰が泰時に学問を教えたのか、ということになるのだが、ざっと調べた限りで…

嵯峨中院

明月記に現れる嵯峨中院というのはほんとうに宇都宮頼綱の山荘だったのか。 頼綱はすでに出家して御家人ですらないし、定家に頼んでふすま絵に揮毫してもらうほど、 立派な邸宅に住んでいたとは思えない。 またわざわざ定家が日記に書き残すようなこととも思…

承久の乱

北条義時と西園寺公経は親しく、 後鳥羽院は公経を殺そうとしたと日本外史にある。 公経は頼朝に近く、おそらくは関東申次的な役職だった。 というより西園寺家が関東申次の家で、公経がその嚆矢であった。 公経は平頼盛の曾孫。 徳大寺公継と葉室光親も後鳥…

九条良経と田安宗武

九条良経と田安宗武。 一人は藤原氏で一人は徳川氏だが、 この二人はある意味でよく似ている。 和歌をダメにした二大元凶といえる。 九条良経は和歌を権威主義のおもちゃにした。 田安宗武はそれを武家に都合の良いように作り変えた。 一方は惰弱、他方は空…

新三十六歌仙

九条良経は土御門天皇の摂政太政大臣(実質的には後鳥羽院政のトップ)。1206年死去、38歳というからまだ若い。 新古今の寄人で仮名序(どうという見所もない文章)の著者。歌もたくさん採られている。 天皇や皇族で歌のうまいのは当たり前だが、摂政関白太…

小倉百人一首の成立

小倉百人一首がほぼ現在の形になったのは、続後撰集が出た後だろう。 1251年続後撰集に、承久の乱の後の後鳥羽院や順徳院の御製が採られたことによって、 おおやけに、院らの名誉回復が行われた。 小倉百人一首が院らの鎮魂という形で完成した。 時の鎌倉幕…

百人一首というのは要するに歌を学ぶのには適してない

自分でも定家までの歌人を100人選ぼうとしているのだが、 私の好みのせいもあるかもしれないが、平安時代だけだと50人も選べない。 奈良時代を入れても全然足りない。 素戔嗚尊からずーっと入れて70人くらいにしかならない。 江戸時代まで入れれば簡単に100…

百人一首は凡歌を好む。

いよいよ百人一首を書こうと思って、また調べ始めたのだが、古今集のときと違って気が重い。 古今集の気持ちのよさが百人一首にはない。 どんどん憂鬱になっていく。 百人一首は凡歌を好む。 凡人の好みをかなり忠実に反映していると言っても良い。 プロの歌…

万葉集では「将宿」を「寝む」と訓む。 人麻呂の「ひとりかもねむ」の「ねむ」が「将宿」と表記されている。 足日木乃 山鳥之尾乃 四垂尾乃 永長夜乎 一鴨将宿 なんでやねんと思う。 しかし万葉集の他の用例を見ると、 「将宿」は「宿らむ」とも訓まれ、 「…

こひぢ

こひぢは恋路とも泥とも書く。 恋路は濡れる、涙、蓮、あやめ草、五月などとかけて使われる。 更級日記に、今の隅田川当たりの情景を 浜も砂子白くなどもなく、こひぢのやうにて などと言っているのが割と有名ではなかろうか。 単に「ひぢ」とも言う。 「ひ…

ペルセポリス

ペルセポリスはダレイオス一世によって作られ、アレクサンドロス大王によって破壊された。 すなわち、わずか200年足らずしか存在しなかった、人工都市だったということだ。 スーサとかバビロンとかエクバタナなどの都市と同じように考えることはできない。 …

焼き尽くす献げ物

「燔祭」か「焼き尽くす献げ物」か? サムエル記上2:12-16 さて、エリの子らは、よこしまな人々で、主を恐れなかった。 民のささげ物についての祭司のならわしはこうである。人が犠牲をささげる時、その肉を煮る間に、祭司のしもべは、みつまたの肉刺しを手…

モーセとレビ族

モーセを出したレビ族は謎である。 イスラエル12氏族は普通に数えると13氏族ある。 しかしながら、 非常に重要な祭司の一族であるレビ族は、継承する土地を持たなかったため、12支族には数えない、 らしいのである。 民数記 01:47 レビ人は、父祖以来の部族…

徳川制度

図書館で借りて面白いんだが、読んでも読んでも終わらん。 電話帳か辞典みたいなもんで、一度に読むのは無理。 これはもう買うしかないかもしれん。 小説を書く上でのヒント、時代考証が満載。 小伝馬町の牢屋敷の図面、裁判の判決事例等々。 うん、江戸時代…