不確定申告

tanaka0903

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ポントスとボスポロス

へレースポントスにポントスは固有名詞なんじゃないかと書いたのだが、 昔黒海にはポントス王国というものがあったようだ。 またアゾフ海からクリミア半島あたりにボスポロス王国があった。 イスタンブルの海峡をボスポラスというのだが、どういうつながりが…

貫之と定家

知り合いに大塚英志についてこないだブログに書いたでしょとか言われて、 最近たくさん書き散らしているのですっかり忘れていたが、 たしかにそんな人の話を書いた。 その知り合いというのは私の話の中にもちょくちょくモデルとして出てくる。 直接そのまん…

1185か1192か

1185年は平氏が滅んだ年である。奥州藤原氏はまだ滅んでいない。 義経もまだ討たれてない。 諸国惣追捕使とか守護とか地頭とかいうのは必ずしも1185年に始まって、また、 この年に確立したとも言えない。 どちらかと言えば緊急時の臨時措置とみられていた。 …

フィクション

でまた小林秀雄ネタなんだが、彼がどこかで、将棋の手を次にどこに打つかというのを、 プロの棋士は時間をかけて考えるのだが、 あれはどこに打とうかと考えているのではない。 どこに打つかというのは最初に直感的にわかっていて、その手が正しいかどうかを…

smart tv boxその後

1TBの外付けHDDだとやっぱりあっという間に録画一杯になっちゃいますよ、お客さん。 そんで3TBのHDDを買って来たが、なぜか認識しない。 あれっと思ってもとの1TBのに付け替えてたが、認識しない。 答えは、挿す場所を間違えた。 USBポートは何箇所かあるん…

コレステロール

二ヶ月に一回くらい血液検査を受けているのだが、 ずっとコレステロール値が高いままで、 結構歩いてみたのだが、全然効き目がない。 運動して筋肉つけても、食事でも、体重でもないとすると、 体内で勝手にコレステロールが合成されている状態なわけで、 コ…

民葉和歌集

またまたタイトルを変えてしまった。 民葉和歌集。 なんか民謡みたいで変な感じではあるが、 逆に変に作った感じはなく、誰もまだ使ってないみたいなので、 これでしばらくいくことにする。 民葉和歌集仮名序を改めて読んでみても、 タイトルとそんな違和感…

一手間かけた

ルネサンス期にイタリアで描かれたヴィーナス像 (ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」)では、 アフロディーテーの髪は腰まである長い金髪、瞳は褐色、 ということになっているが、 古代、ギリシャやシリア、フェニキア人の髪の色は褐色か黒、 目の色も…

れ+ぬべし

小林秀雄の『西行』を読み返しながらふと気になった。 西行はそこまで一気に清盛に語った。 「おまえはつまり、たった一人の女のために家を捨て、世を捨てた、そういうのか。」 「悪いか。」 「いや、悪くはない。だが、未練はなかったのか。」 「未練か。 …

日神論争

日の神論争、日の神論争2の続き。 「日の神論争」と書くのがうざいので、 比較的ましな「日神論争」と書くことにする。 宣長、秋成双方が「日神」という語を用いていることを確認した。 上田秋成の神霊感を読んで思ったのだが、 宣長と秋成の本質的な違いは…

本居宣長27回

小林秀雄の本居宣長の27回。ここにはほとんど宣長のことは出てこない。 業平と紀貫之のことばかり書いてある。 たぶん小林秀雄は宣長の「あしわけをぶね」を読んでいて、古今集について語りたくなったのだろう。 古今集真名序に出てくる「続万葉集」を貫之が…

日の神論争2

久しぶりに小林秀雄の本居宣長を読んでみたのだが、 なるほど、本居宣長と上田秋成の論争のことは、第40回あたりにちゃんと書いてある。 しかし、小林秀雄は「日の神論争」などという言葉は一切使ってない。 「日の神論争」という言葉には「治天の君」と同じ…

池田雅延氏 小林秀雄を語る

小林秀雄の『本居宣長』について今までいろいろ書き散らしてきたのだが(小林秀雄でこのブログを検索してもらったほうが話は早い)、 担当編集者池田雅延氏の詳しい講演があり、 『本居宣長』がどのように執筆されて成立したかがわかる。 130分もあるので、…

日の神論争

日の神論争。 なんか偶然見つけたんだが、 本居宣長と上田秋成の間でこんな論争があったなんてしらんかった。 そのうち詳しく調べてみよう。 論文もある。PDF テキストとしての神話 ―本居宣長・上田秋成論争とその周辺―。 飛鳥井雅道著。京都大学だしどうみ…

国語

最近国語関係の本をいろいろ読みあさっているのだが、 国語教育とは道徳教育であるとか教養教育であると無意識のうちに考えられているようだ。 戦前、国語が国学と不可分な関係であったころはそれも当然であったかもしれないが、 戦後は国学が公の場では否定…

聖女懐妊

auブックパスで手塚治虫のマンガを手当たり次第に読んでいるのだが、 概しておもしろくない。 ファンタジーにしてもミステリーにしても設定に無理がある。 ミステリーは強引だし、ファンタジーは理由なく奇跡が起こる。 特に迷信深いのが困る。初期の『メト…

Basilis

この写真によれば、ローマノスは ΡΩΜΑΝΟС ΒΑСΙΛΕҰС ΡΩΜΑΙΩΝ と書かれていて、エウドキアは ЕҮΔΟΚΙΑ ΒΑСΙΛΙС ΡΩΜΑΙΩΝ と書かれている。 ローマ字表記すると、それぞれ、 ROMANOS BASILEUS ROMAION、 EUDOKIA BASILIS ROMAION となる。 つまり、東ローマの皇帝…

Smart TV Remote

1階のリビングにsmart tv boxを置いている。 こいつは自分自身が wifiルーターとなるのだが、 2階までは電波が届かない。 微妙に届くが動画再生とかできない。 そんで1階と2階は有線LANでつないでいるので、 2階に無線LANのアクセスポイント(少し古いbuffalo…

シュピリ ヨハンナ

アマゾン見てると、ヨハンナ・シュピリの著者名が、スピリ、シュピリ、シュピーリとばらばらで、ヨハンナもJとか書いてあったり、中黒をつけたり付けなかったり。 アマゾンに問い合わせたが名前(著者ページ)の統一はできないとの回答。 それでまあ私として…

スマートテレビ

ウィキペディアのスマートテレビ 読んでると、 ARIB (電波産業会)の規約というのがあって、 スマートテレビCM自粛 ということになってるらしい。 しかも、 テレビとして発売する以上はテレビの電源を入れたらまずはテレビ放送のみが表示されるようにするのが…

くんなまし

花魁が「くんなまし」というのは「くれ」「なまし」で「なまし」は万葉時代から使われた連語で「まし」は推量で、もとはと言えば反実仮想。 「くれないかなあ」とか「くれたらいいのに」という意味だと思うが、 なぜ花魁がこんな言葉を使うようになったのか…

甲州街道と青梅街道の間あたり。

歩かないと死んじゃう星人なので、せっせと毎日散歩する。裏道のほうが歩きやすいから、 できるだけ路地を歩くんだが、 口笛吹きながら自転車に乗ってるおやじが異様にうるさいので、 ジモティーかと思って見るとどうも景品みたいのをかごに乗せているので新…

へレースポントス

『エウドキア』に「ヘーレスポントス」と書いていたのは「へレースポントス」の間違いだった。 修正せねばならない。 へレースポントスは海峡に名付けられた名ではなく、あの細長い海に付けられた名のようである。 意味はずばり「ギリシャの海」。 ヘラス、…

黒海

黒海に流れ込む河川には、ドナウ、ドン、ドニエプル川などがあるが、 それらのすべての河川の流域面積の総計は1,874,904 km2 ということらしい。 これに黒海とアゾフ海の面積は含まれていないとすれば、 ボスポラス海峡を通る水系全体の面積は約235万km2とな…

2014年センター漢文をやってみた。

なんか今更ながらやってみた。 問5だけ間違ったが、なんで間違いなのかよくわからん。 「世莫不貴取賤棄也」 (1)「世に取るを貴び棄つるを賤しまざることなきなり」ではなぜいけないのか。 (2)「世に貴は取られ賤しきは棄てられざるはなし」と訓むのは苦しく…

衆人皆酔且喫煙

酒を自制する詩。 ああ、これは二度の入院の間に作った詩だな。 懐かしいな。 今はもうけっこう酒飲んでるがね。 完全に忘れてた。 平仄がむちゃくちゃ。 そりゃそうだわな。 平仄守り始めたのは二度目に入院した後だからな。 押韻すらしてない。 恥ずかしい…

国語教科書の闇

ついでに読んでみた。 これを読んでまず思ったのは、小説を読んでもらうなら、 高校国語までの教養で理解できる範囲のことを書かなきゃならないということだ。 普通の日本人は「こころ」「羅生門」「山月記」を読む。 そこから先は読まない。 大学に入ると専…

「山月記」はなぜ国民教材となったのか

私は中島敦が好きなのでこの本を読ませてもらったのだが、 まず、 高校国語教師というのは、 おおよそただの人である。 指導要領もなしに授業などできない。 では指導要領を作るひとたちはどうかと言えば、 別に彼らが特に中島敦を理解できるわけではないだ…

無料キャンペーン

無料キャンペーンやって良いことといえば、ネットやツイッターで検索かけたときにタイトルが出てくること、などだろうか。 今「エウドキア」で検索しても大したものは出てこない。 「エウドキア」と言う人も複数いて、 語源的に言えば、eu (良い)+ dux (支配…

憑依

いがらしみきおのアイの主人公は他人と意識を共有することができるのだが、 手塚治虫のブッダに出てくるタッタという子供も動物に乗り移ることができる。 賤民の子供で無教養だから超能力を身に付けたという設定も似ている。 人に狐や狸が憑くという話は普通…