不確定申告

tanaka0903

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

イラン人とラクダ

イラン人ないしアーリア人が出現した時代、その伝播に要した時間、地理的分布、及びその習俗を考えるに、彼らは、これは大胆な仮説であるが、 中央アジア原産のフタコブラクダを家畜化することによって、子孫を繁栄させ、広く伝播した種族ではなかろうか。 …

イランもの

この際、初の長編に挑戦しようと思い、結局セルジュークトルコを題材にした歴史物を書く事にした。 きわめて順調。 できるだけ長くしたい。できれば400枚。 舞台の中心はメルヴ。世界遺産だ罠。 トルクメニスタンだよ。マイナーだよなあ。 敢えてベリーダン…

パルティア

パルティア (Parthia) は、ペルシャ (Persia) と同語源であり、現在のファールス (Fars) 州のことだと思っていたのだが、 どうも違うようだ。 ファールス州というのはアケメネス朝とサーサーン朝の故地であり、 Fars == Persia であり、 時間軸で言うと、セ…

暴力装置2

続き。 「暴力装置」の起源と系譜。 なるほど。つまり、マックス・ウェーバーはマルキストではないが、レーニンやトロツキーに言及することで、 「暴力」という言葉を使ったのだから、 もとはといえば、共産主義用語なんだな、きっと。 いや、つまり、当時の…

川越城

昔から、なぜ川越のような、開けたところに、太田道灌が城をわざわざ築いたのか、 北条市と上杉氏の間で熾烈な攻城戦が行われたか、不思議だった。 そのような争奪戦の地となるにはここが何らかの要衝の地でなくてはなるまい。 今はただ、新河岸川という細流…

大いなる助走

久しぶりに読み直してみたのだが あなたも小説を一度書いて見られたらおわかりになろうかと思いますが、 小説を書いている間というものは小説の世界へのめりこんでしまって現実がどうなろうと知ったことじゃなくなるんです。 小説をよくする為には利用可能な…

暴力装置

国家というものが、「暴力」を独占する唯一の存在だと言ったのはたぶんマックス・ウェーバーで、 『職業としての政治』だと思う。 と思ったら、それをすでに記事に書いている人がいた。 ウェーバーは、 「近代主権国家を合法的な暴力行使を独占する組織と位…

与党

菅内閣の支持率が、自民党並に落ちてきたことで、やっと民主党も与党になれたなと、 私は思うよ。 マスコミにぼろくそにけなされてこその与党ですよ。 あなたは今、ほんとうの首相ですよ。 民主党初のほんとうの首相ですよ。 菅さん、まあもうしばらくがんば…

魚籃観音

美術館の展示をみながら、魚籃観音って面白いなあと思ってたら、 筒井康隆がすでに「魚籃観音記」という小説を書いていた。ちっ。

ジャンル

現代の小説は極めて細分化されている。 それぞれの分野にそれぞれのファンが居て、それを専門とする作家がいる。 さらにそこからファンが二次創作を作っていく。 そうするとさらに細分化が進む。 こういう現状だ。 しかし、そんな小説は書きたくもない。 た…

会話

小説の中で、キャラが台詞を言う場面があり、いちいち誰が何を言ったかは書かないことが多い。 順番に読んでいれば自明なことが多いからだ。 それはそれで良い。 問題はいきなり台詞があって、 しかも複数人の会話である場合だ。漫画や映画なら人物が描かれ…

いろいろ思うこと。

最近いろいろと改めて考えさせられることが多いのだけど、 たとえば、私はかつて、菊池寛の「俊寛」という、比較的短い小説を、いきなり青空文庫で読んだわけだが、 当時菊池寛がこの小説を書いたときには、平家物語に出てくるこの俊寛という人物はかなり有…

葡萄野生種

葡萄の野生種には、 中央アジア原産のVitis vinifera sylvestris、 アメリカ原産のVitis californiaと Vitis girdianaがあるらしい。 Vitis vinifera は sylvestris から作られた栽培種。雌雄同体株。 sylvestris は雄株と雌株が別なので、昆虫や風によって…

イスラムと酒

イスラム教徒の中でも、トルコ人は比較的酒を飲むようだ。 ケマル・アタテュルクも大酒飲みだった。 クアルーンには、 またナツメヤシやブドウの果実を実らせて,あなたがたはそれから強い飲物や,良い食料を得る。本当にその中には,理解ある民への一つの印…

ルバイヤート

小川亮作はイランに三年も居たらしく、ペルシャ語原典からの翻訳、詩形も元のルバイーイに忠実で、解説に出てくるオマルの伝記も網羅されていて、 他の訳者の解説もしていて、 まあ、決定版と言えるだろう。 陳舜臣もまた本来はペルシャ語学者で、韻文という…

歌詞

今様というのは、艶歌や軍歌や歌謡曲とほとんど同じなのだ。 都々逸や短歌も長くつなげるとやはり同じになってしまう。 ためしに知ったような歌のメロディで歌うと簡単に歌えてしまう。 都々逸や和歌をもとの長さで歌えばそれからはややまぬかれるが、今様は…

ルバイーイ

ルバイーイは AABA の末尾の韻を踏むらしい。絶句に近いと言える。たとえば、 Edward Fitzgerald によれば、 Dreaming when Dawn's Left Hand was in the Sky I heard a Voice within the Tavern cry, "Awake, my Little ones, and fill the Cup Before Life…

オマル・ハイヤーム

何冊か借りてきたのだが、どれもこれも収録されている詩がずいぶん違う。 これはつまり千夜一夜物語のようなもので、いわゆるよみ人しらずがかなり混ざっているのではないか。 そもそもオマル・ハイヤームは生前、詩人としてはまったく無名だったというが、…

四行詩

オマル・ハイヤームのルバイヤート。 岩波書店の。 著作権切れなのな。 Rubaiyat of Omar Khayyam rendered into English Verse by Edward Fitzgerald Wikipedia には 神よ、そなたは我が酒杯を砕き、 愉しみの扉を閉ざして、 紅の酒を地にこぼした、 酔って…

新しい文字。

酔っぱらって、子供の国語の宿題を手伝いながら、新しい字を考えるという情操教育。 1は「nno」かな。 2は「nnnnn」。 3と4は「トトロ」 5は6は不明。

自戒

飲んだら書くな。

柳橋

柳橋新誌を読んでもよくわからんことが多い。 木村荘八柳橋考 など参考にする。 神田川がお茶の水を開削して隅田川に流れ込むようになったのは第二代将軍秀忠のときだというから、ずいぶん古い。 神田川の万世橋から隅田川の合流地点までかつては「柳原堤」…

日本橋河岸

柳橋新誌。 およそ酒楼各家、あしたに起き、若い者をして日本橋に赴いて魚を買わしむ。 帰って客を迎ふ。 客知らずして早くに至れば、すなわち辞して曰く、 「河岸がまだ帰りません」と。 故に客の来たる、四つ(午前十時)に始まる。 士あり商あり、豪農あ…

遊郭と岡場所

メモ。 遊郭というのは、幕府公許の遊女屋を一箇所に集めたもので、江戸には吉原だけ。 一箇所に集めたのは統制するため。 これに対して、岡場所はそれ以外の私娼窟のこと。 品川・内藤新宿・板橋・千住の宿場町以外、天保の改革で取りつぶしになった。 天保…

斗、俵、石

なんかややこしいので、まとめてみる。 まず、石高だが、太閤検地では、1石で5斗が良い田んぼ、1石で3斗が普通の田んぼ、1石で1斗しかとれないのが悪い田んぼ、と決めたそうだ。 まあだいたい1石当たり2斗ないし4斗換算か。 本来は1石=10斗なのだろうが。 10…

手鎖

山東京伝、為永春水なども読んだ方がよかろうか。 戯作者は良く発禁処分になったり手鎖の刑にあったりしたのだな。これまた面白いな。

寺門静軒、成島柳北

前田愛著『成島柳北』を読み始める。かなり固い文体だが、面白そうだ。 寺門静軒著『江戸繁昌記』。めちゃくちゃ面白い。たとえば、「金竜山浅草寺」。 都下、香火の地、浅草寺をもって第一となす。肩摩甑撃、人の賽詣、未だかつて一刻の間に絶えず。雷神門…

普通の中編歴史小説

短編恋愛小説を書いていたのだが、時代背景を詳しく書きすぎて、いつのまにか普通の中編歴史小説になってしまった。わろす。 ていうか歴史の勉強するにつれて筋がどんどん変わるのはどうにかしたい。