不確定申告

tanaka0903

寛政、文政、安政

松平定信天明改元して寛政としたのだが、 この頃からようやく幕府は、寛容な政治とか、文化に基づく政治とか、安らかな政治というものを、意識し始めたように思われる。 逆の言い方をすれば、それまでは、寛容な政治をしなきゃいけないというような意識は幕府には希薄だったのに違いない。 家綱まで幕府は武断政治であったが、家綱の半ば頃から少し変わり始めて、綱吉、家宣、家継でかなり軌道修正して、 吉宗から本格的に、良い政治をしよう、という気分が完成したのではなかったか。

しかし寛政といいながら、寛政の改革はあまり寛容とは評価されておらず、 文政はまあ言葉通りだったとして、 安政は決して安らかな政治ではなかった。