不確定申告

tanaka0903

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ネタのかぶり

『墨西綺譚』を今読み返すと失敗したなと思うよ。 とにかく、登場人物が多すぎる。 書く方は最初から頭の中に登場人物もストーリーもできあがってから書くわけじゃないですか。 だから、書き残しても自分は脳内補間できちゃう。 自分ではどこが説明不足か気…

kdp

『超ヒモ理論』は自分でもすっかり忘れていたが、 最初は 2011.4.25に山崎菜摘名でパブーに公開したものだった。 つまり、2011.3.11の東日本大震災の直後に書いたのだ。 「完全にパブーのエディタだけを使って書き下ろした」「三日くらいで書いた」 とか書い…

藤原淑子

藤原淑子。長良の娘、基経・高子の異母兄弟。 臣籍に下った定省王(源定省、後の宇多天皇)を猶子とする。 淑子さんも宇多天皇の即位に運動したかもしれんね。 でもそれは弱い気がする。 菅原道真公 光孝天皇が崩じたとき,尚侍の淑子は直ちに皇位の印の剣璽…

宇多上皇

古今集読んでるとわからんことがわらわらわいてくる。 光孝天皇は、即位するとき、基経に、まずは固辞したが、 それでもどうしても即位しろと言われて、 じゃあ私は一時的な中継ぎなんで、私の息子たちはみんな源氏にしちゃいますね、 皇統は文徳天皇か清和…

イグザレルト

心房細動は今回はでなかったが、 前回からイグザレルトというのを飲んでいるのだが、 白血球が減ってると言われた。 ググってみてもイグザレルトで白血球減ったとか言う話は出てこない。 まあ、新薬なのと、たまたま体が合わないのかれしん。 また一ヶ月後検…

来たるべき日曜日 他6編

うーん。 短編集の二話目まで読んだ。 悪くないが、これはなんか、ギャグ漫画を文字おこしした感じだな。 展開が現実離れしてて、しらける。 マンガとしてならさらっと楽しめるかもしれんが・・・。 日本刀は折れないと思う。 曲がるだけだ。 なんだ頭で考え…

如月の望月の花

願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ 西行の命日(とされている日)はグレゴリオ暦だと、3月23日。 旧暦で如月の望月というのはちょうど春分くらい。 西行はだいたい春分(3月20日か21日)くらいをあてにしてこの歌を詠んでいるはずだ。 春分に咲…

五・七五・七七

思ひきや ひなのわかれに おとろへて あまのなはたぎ いさりせむとは 倒置表現というのは、万葉時代にもあったわけである。 ただし、初句切れの倒置表現というのは、小野篁が最初かも知れない。 万葉時代のはだいたい二句切れで、 こころゆも われはおもはず…

古今集の時代

古今集は平城天皇から醍醐天皇までの歌集なんだが、 平城天皇の歌が残っているのは、たぶん、 平城天皇から在原氏が出て、在原行平が宇多天皇から歌を集めるように依頼されたからだろう。 次の嵯峨天皇は和歌には何のシンパシーもなかった。 嵯峨、淳和、仁…

源氏を賜った皇女

普通、皇女や内親王は、一般人と結婚するときに、 皇籍を離脱して、そのまま夫の姓になる。 たとえば、清子内親王は、結婚したあと、 区役所に婚姻届を出したと同時に皇籍離脱して、黒田という姓になったことになっているようだ。 これが「臣籍降嫁」という…

おもひきや

丸谷才一が『新々百人一首』で、 小野篁の歌 思ひきやひなのわかれにおとろへてあまのなはたきいさりせむとは この「おもひきや・・・とは」という倒置表現が、 漢詩の語順の影響だというのだが、はてどうだろう。 たしかに冒頭いきなり「おもひきや」とやっ…

亭子院歌合

勝、負、持(ぢ)は引き分け。 左の奏は巳時にたてまつる。 方の宮たち、みな装束めでたくして、州浜たてまつる。 大夫四人かけり。 右の州浜は午時にたてまつる。 おほきなるわらは四人、みづらゆひ、しがいはきてかけり。 かけり、というのは担いだという…

大津皇子

日本で最初に漢詩を作ったのは大津皇子ということになっているのは『懐風藻』の冒頭にいくつか大津皇子として漢詩が載っているからだ。 大津皇子がほんとに漢詩を作れたかはあやしい。 弘法大師が温泉見つけたようなもんだと思う。 が、しかし、作ったかもし…

小野篁

小野篁は菅原道真と同様に和歌も漢詩もうまかった人ということになっているのだが、 漢詩人というには詩がそれほど残っていない。 たとえば、頼山陽なら一冊の詩集になるくらい大量に詩を作っているし、 当時も菅原道真や嵯峨天皇は大量に詩を残している。 …

新々百人一首

古今集を調べている関係で丸谷才一『新々百人一首』を再読しているのだが、うーむ。 二条妃の「雪のうちに」の解釈が異様に長い割には、何も言ってないのに等しい。 最後に「高子のこの絶唱と並ぶほどの返歌は業平にもむづかしかったらう」などと書いている…

嵯峨天皇

嵯峨天皇「春日遊猟、日暮宿江頭亭子」 三春出猟重城外 四望江山勢転雄 逐兎馬蹄承落日 追禽鷹翮払軽風 征舟暮入連天水 明月孤懸欲暁空 不学夏王荒此事 為思周卜偶非熊 これは恐ろしく良くできた詩だ。 平仄も押韻も対句も完璧。 しかも、天皇なのに乗馬して…

経国集

経国集 はここで読むことができるが、立派な漢文の序文がついている。 やはり、この流れで行くと、古今集の序も最初は漢文だったのではないかと思われてくる。 どうかんがえても淳和天皇の勅撰じゃないだろ。 嵯峨上皇の命令だと思うよな、普通。 滋野貞主が…

大伴旅人の酒の歌十三首

万葉集に山上憶良の酒の歌臣罷宴歌一首 おくららは いまはまからむ こなくらむ それそのははも わをまつらむぞ のあとに大伴旅人の酒の歌十三首というのがあって、これがなかなかおもしろい。 しるしなき ものをもはずは ひとつきの にごれるさけを のむべく…

古今集の成立

万葉集やらも合わせて読んでいるのだが、 万葉集はなんか、 関連ある歌が連続して採られているらしいのはわかるが、 選び方や配列が漫然としていて、古今集ほどおもしろくない。 この漫然感は後撰集や拾遺集にもあって、 逆に古今集というは歌の配置というも…

脳の老化と酒

酒は好きでよく飲んできたけどそろそろやめた方が良い気がする。 酒が弱くなった、というか、アルコールの代謝機能が落ちてきた、というわけではなさそうだが、 ある程度以上飲むと記憶が残らなくなってきた。 かなり酔っ払っても、だいたい意識はあるのであ…

歌合

在民部卿家歌合は現存最古の歌合だが、 州浜を使ったよとか、右と左に分かれて勝負したよということが書かれている。 亭子院歌合の序はもっと詳しくうだうだとそのようすが書かれている。 右の服の色は何色で左の服の色は何色で州浜を巳の刻に作ったとかどう…

古今集成立の真相

『新編国歌大観』を見ていると、 勅撰集は古今集からになっていて、 万葉集は私撰集ということになっているのだが、 万葉集の後に、新選万葉集というのがあって、 これも万葉仮名で、しかも漢文の序文がついている。真名序である。 ちょっとびっくりした。 …

後拾遺和歌集

そんでまあ、 たいへんありがたいことに、 後拾遺和歌集 はネットで読めるのであるが(よく見たら途中までだった(笑))、 それで序文を読んでみたが、 言ってることはごくまともで、 古い歌はもう古今・後撰・拾遺でみな拾われていて、 その後のひと、たと…

業平集

業平集二番目の歌 桜の花盛りにひさしくまからぬ人のもとへまかりぬれば あだなりと名にこそたてれ桜花年にまれなる人も待ちけり といへば女かへし けふこずばあすはゆきとぞふりなまし消えずはあるとも花とみましや どこをどう読んでもこれは業平が久しぶり…

二条后と在原業平

業平集冒頭、古今集871番、 二条のきさきのまだ東宮の御息所と申しける時に、大原野にまうでたまひける日よめる 大原やをしほの山も今日こそは神世のことも思ひいづらめ 直訳すれば、 「二条后がまだ東宮の御息所と呼ばれていたときに大原野神社に参詣した日…

古今和歌集の真相

古今和歌集 は醍醐天皇の勅令によって、 延喜五年に完成したことになっているのだが、どうもこれはおかしい。 まず、延喜五年では醍醐天皇は二十歳になったばかりで、勅撰集編纂を命じるはずがない。 普通二十歳くらいは和歌を一生懸命学んでいる年であって…

茜の帳

おそるおそる読んでみたのだが、『茜の帳』というのはおよそ前半部分の小説で、 わりとあっさり読み終えてしまう。 小説の最初、家庭教師とのからみ、その後霊媒師の話はまあおもしろい。 あえてたとえると「辛酸なめ子」が小説書けばこんな感じか。 言葉遣…

ニートのすすめ

うーん。 チラシの裏とはいわないが、 この程度のものならばブログに書いてタダでもらえばいいんじゃないか。 わざわざキンドル本にするような内容かなあ。 そりゃまあさらっと読めるだろうが。