不確定申告

tanaka0903

2014-01-01から1年間の記事一覧

ツイッター近況

最近、夜寝ると深夜必ず目が覚めて眠れなくなる。 朝七時くらいに眠くなり、11時くらいまでものすごく眠くなる。 午後も眠いことがある。 とても困る。 酒を飲んでいれば寝れるがやはり夜中に酔いが醒めると同時に目が覚める。 最近やたらとツイッターを使っ…

スピード2

ふつうに面白い。 何も考えずに楽しめる。 マッドサイエンティスト的な役回りのシステムエンジニアが悪役で、 SWATが主人公というのところに、ややいやらしさ、 エンジニアやオタクというものに対する偏見を感じないこともない。 何かの原作があるというより…

カサブランカ

いくつか問題がある。 古い映画なのでテンポが悪い。しかしこれは仕方ない。 オチが気に入らない。 敵(ヴィシー政府の軍人)が実は愛国者だったでは、面白くも何ともない。 すべて丸く収まったように見えるのはアメリカ・フランス側の人間だけだ。 悪くはな…

トータル・リコール

トータル・リコール(シュワルツネッガーのほう)をみた。 この映画は何度もみているのだが、初めて通してみてみた。 良く出来た話だと思う。 特に最後まで夢なのか夢じゃないのかわからないしかけ。 途中、あ、やっぱ夢なんだなと思わせといて、 やっぱ現実…

需要は幻想

KDPをやり始めて思うに、 作家から読者に直接作品が行き渡るようには、まだまだ世の中はなってない。 広報や営業がない状態では、1000人いるかも知れない潜在需要も、100人くらいしか気づいてくれないのだ、と思った。 しかしツイッターなど見ていると、 書…

近藤勇の漢詩

近藤勇の漢詩は探すとかなりある。 単に頼山陽に心酔し日本外史を愛読していただけでなく、 詩もよく作る。 富貴利名豈可羨 悠悠官路仕浮沈 此身更有苦辛在 飽食暖衣非我心 富貴利名豈に羨むべき 悠悠として官路の浮沈に仕ふ 此の身に更に苦有りて辛在らんと…

東撰和歌六帖

六帖は単に六分冊となっているという以上の意味はないらしい。 藤原基政の私撰集となっているが、 宗尊親王が鎌倉将軍だった頃に編ませたという性格のものであろう。 割と面白い。 特に北条泰時の歌がたくさん収録されているのがうれしいのだが、 完本は伝わ…

新類題和歌集2

角川の新編国歌大観の新類題和歌集をだらだらと読んでいたのだが、 後水尾院、仙洞(霊元院)、後西院、幸仁(宮将軍に擁立されようとした有栖川宮幸仁親王。後西院の皇子)、東山天皇、中御門天皇、基熙(近衛基熙。将軍家宣の正室熙子の父) などの歌が収…

発泡酒

思うに昔は澱ができようができまいが、 発泡しようがしまいが、 瓶詰めして出荷していたのだと思う。 瓶詰めして二次発酵が進むとアルコール濃度が高くなるのと糖分が減ることによって酵母は自然に死に、 発酵はとまる。 そしておそらく澱ごと飲んでいたか、…

ワインの謎。特にフランスワイン。

フランスのワインってやっぱなんか変だと思うんだよね。 長期間熟成させたワインを好むじゃん、フランスって。 古けりゃ古いほどありがたがって値段も高くなる傾向があるじゃん。 そうすると長期熟成した方がうまい葡萄の品種ばかりがもてはやされると。 も…

アジアとエジプト

ブログのリンクをツイッターにはろうかどうか悩んでいる。 宣伝にはなると思うが、 このブログはおもいついたことをそのまま書きためておくところで、 永遠に未完成の書きかけなのだ。 後から書き直すかもしれない。 そんなことを言えばKDPで出版したものも…

スーパーサイズミー

スーパーサイズミーという映画はただ30日間、 スーパーサイズのハンバーガーを食べ続けたというだけの映画ではなく、 アメリカの学校給食事情などが取材されていて興味深い。 アメリカの通常の公立学校の給食というのは、いわば自由主義であって、 おそらく…

靖国神社合祀

A級戦犯の合祀ということがとかく問題とされるが、 富田メモを見る限りでは、 昭和天皇が不快感をしめしていたのは、 軍人以外の政治家や大臣までも合祀するようになって、 靖国神社が政治的な意味合いをもってしまい、 政治から距離を置く立場の昭和天皇と…

smart tv box

やはり現時点においても、最も効率の良いユーザーインターフェイスはPCのキーボードとマウス、 そしてGUIとしか言いようがない。 その次に来るのはゲーム機のコントローラーか。 スマホというのは、PCの代用というよりはテレビのリモコンがやや進化したもの…

岩佐美代子

※もう少しリライトする必要があるとは思いますが、 趣旨はだいたいこんなかんじです。 後醍醐天皇が統幕に失敗して隠岐の島に流されると、 光厳天皇が即位した(1331)。 このときはまだ鎌倉幕府が存続していて、三種の神器もあり、皇太子にも立てられていたの…

崩し字が読みたい。

このブログの人気記事 裏柳生口伝 はおそらく裏柳生口伝でググった人がみんな見に来てるのじゃないかというくらい、 最近のびが速い。 伊東静雄は これ以上にないくらい完璧にデジタルテキスト化した人 がいたのではずかしくて非公開にした。 これはすごい。…

ホワイトカラーの論理

戦後の終身雇用は実質的に労働市場を否定する形になった。 労働市場も市場の一つである以上その需要と供給の均衡、 労働者の流動性を無視することは資本主義の否定であり、 一種の社会主義である。 日本全体が終身雇用に傾いたのは国鉄のせいだろう。 国鉄は…

和歌とプロパガンダ

伊東静雄の詩を読むと、 当時の日本人の昂揚と、そこから突き落とされた絶望が刻まれていてつらい。 伊東静雄は戦前はドイツ語訳風な漢語調の硬派な詩を作った。 しかし戦中は大和言葉で詩を作った。 戦後、ふつうの話し言葉で詩を書くようになった。 伊東静…

国費留学

なんか最近は割とツイッターを読んで書くようになった。 わざわざこのブログのリンクを貼るようなことはしないが、 興味をもった人はリンクを貼らないでも読みに来てくれると思う。 ツイッターでフォロワーを増やそうとしているのはむろん私の小説の読者を増…

文学全集を立ち上げる

以前に京極派 で、丸谷才一は京極派というものがまるでわかってないんじゃないかと疑いを持ったのだが、 この「文学全集を立ち上げる」という本を読んでますます疑念は深まった。 日本文学全集に古今集と新古今集と風雅集と玉葉集を入れるという。 なぜより…

日本に学者はいなかった

丸谷才一「文学のレッスン」のp152に「日本に学者はいなかった」という章がある。 非常に困惑する章題なのだが、本文を読んでみると、 「近代日本文学では学問が軽蔑されていた」、とか、 「小林秀雄は明治憲法で中村光夫は現行憲法だ」などと書いている。 …

平家物語の主人公

丸谷才一は「文学のレッスン」の中で p124 「平家物語」は、前半の主人公は平清盛、後半の女主人公はその娘である建礼門院徳子という形になっていて、このバトン渡しがうまくいっているせいで成功している。 と書いている。 はて。そんなばかな。 「平家物語…

登城

丸谷才一の「文学のレッスン」に江戸時代の侍はひと月に四、五回お城に行けば勤めたことになるから暇人天国だったなどと書いている(p204)が、そんなはずはないと思う。 事務職じゃないんだから城にいれば仕事が勤まるはずもない。 ある程度以上偉い人は蔵米…

文学のレッスン2

長くなるので記事をわける。 p151 色好みの話で、こういうエピソードがあります。本居宣長が亡くなったとき、弟子たちが本居家に集まって、酒を飲みながら口々に先生の偉大さをたたえ、あんな偉い学者はもう出ないみたいなことを語りあっていた。そしたらお…

文学のレッスン

丸谷才一「文学のレッスン」を読んだ。 丸谷才一はもうなくなってしまったが、ものすごい長寿で、死ぬまで執筆活動をしていた幸運な人だ。 この本もインタビューという形で2007年頃から始めて2010年に出たものだが、 80才をとっくに越えていた。 「文学概論…

対句と対聯

聯という字が我々にほとんどなじみがないように対聯という概念も日本人には希薄だと思う。 対聯は五言排律のような比較的長い漢詩にのみ使われる用語であり、 律詩や絶句くらいしか親しみがない日本人にはよくわからん世界である。 対聯は二句だけでも成立し…

産経購読10年

今となってはもう大昔だが、 地方紙5紙の社説がソックリ。 というのを書いた。 もう10年も前になるわけだ。 私は高校生の頃に朝日が嫌いになり、 大学生の時に読売が嫌いになり (理由は敢えて秘す。巨人が嫌いとかそんなどうでも良い理由ではない。 朝日以…

四十而惑五十而未知天命

今年49才で、まさに「四十ニシテ惑ヒ、五十ニシテ未ダ天命を知ラズ」の感が強い。 同じ町、同じ職場にずっと居続けるとその嫌な部分がどんどん見えてきて、 最初良かったと思ったことがつまらなく退屈に感じてしまう。 これはひとつの錯覚であって、転職し転…

伊東静雄

「わがひとに與ふる哀歌」 「夏花」 「春のいそぎ」 「反響」以後 全詩集補遺

「山月記」授業ノート

中島敦「山月記」授業ノート 藪野直史