不確定申告

tanaka0903

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

京極為兼

今谷明「京極為兼 忘られぬべき雲の上かは」を読む。 いまいち、ピンとこない本。 この本を読んで、京極派とは何かがわかる人がいるのだろうか。 たぶん、感覚的なものが、人と違っているのだろうが、絵画的、映像的な動きや、音の表現が、 為兼という人には…

井上ひさし

何ひとつとして好感の持てるところのない人だった。 あえてそうブログに書き記したくなるくらいに。

ふと

某所で見かけた指摘だが、 "跳ね上がらずを得ない"→"跳ね上がらざるを得ない" 古典文法的にはどちらも間違いとは言えないのではなかろうか。 後者の方がふつうだが、前者を間違っていると言う根拠があるか。 まあ、漢文読み下し調なので、和歌には使わないが…

暦を見る

埋まりたるこよみを見ればかなしけりこれよりほかに生きるすべなし 逃れ出づるほかの世もがななりはひをこよみに埋めてありわぶる頃

世界最高のピアニスト

世界最大のピアニストは誰だと思う? キーシン、じゃだめなのか。

文体

新聞の社説みたいな文章を書くやつがいて、 わざわざ社説みたいな落ちまで付ける。 社説の記者は仕事で仕方なくそういう文章を書いているのだろうが、 そうでもないやつが、なにか美文でも書いているかのように、そのまねをしているのが、 たまに気になる。 …

Serious Sam the Secound Encounter 来た。

Serious Sam HD: The Second Encounter Steam版 4月29日リリース。 予約買い 17.99us$。 うはは。 好きなゲームを買うって楽しいね。

永福門院

伏見天皇の中宮で、天皇と共に京極為兼に学ぶ。 京極派最高の歌人の一人とも。 過ぎ移る時と風とぞ恨めしき花の心は散らむともせじ 風に聞き雲にながむる夕暮れの秋の憂へぞたへずなりゆく 夕暮れの庭すさまじき秋風に桐の葉落ちてむらさめぞふる 川千鳥月夜…

あしわけをぶね

宣長の初期の歌論書「あしわけをぶね(排蘆小舟)」だが、検索して見ると、一番古いのは人麿 みなといりの葦わけを舟さはりおほみわが思ふ人にあはぬころかな 拾遺集に収録。つまりはまあ、本来は葦がたくさん生えた入り江に入った小舟が、 葦を分けながらな…

二条為世の歌

たくさんあるのでとりあえず新千載集から為世の歌。 明けやすき空に残りて夏の夜は入ること知らぬ月のかげかな 夏は月が入るより先に夜が明けてしまう。 あくがるるものと知りてや秋の夜の月は心をまづさそふらむ 恨み侘び夕べは野辺にこゑたてて来ぬつまこ…

京極為兼の歌

玉葉集や風雅集などは、なかなか図書館にもない。けっこう困る。 十三代集などはだいたいが入手困難。 しょうがないので21代集データベースから。 為兼の歌。すこし面白い。 玉葉から 冴ゆる日のしぐれののちのゆふ山にうすゆき降りて雲ぞ晴れゆく ねやの上…

京極派と二条派

いろいろと調べてみると面白い。 いままで何も知らなかったことがわかる。 定家の子孫に京極・二条・冷泉がある。 京極家は南北朝のごたごたで断絶。京極派の歌風も断絶。 二条家も南朝との血縁が強すぎてやはり南北朝期に衰微。 頓阿などの僧侶に実権が移っ…

人生画力対決

久しぶりの漫画ネタ。 西原理恵子の「人生画力対決」1。 ていうか1なのか。2が出るのか。 藤子不二雄Aがふつうに笑えた。 どいつもこいつも絵が下手だな。 特に江口寿史。まあ、下書きなしにいきなり他人の漫画のキャラを色紙に記憶だけを頼りに描けばこうは…

勅撰和歌集の謎

勅撰和歌集は、応仁の乱によって世の中が乱れて戦国時代に突入したので中絶し、 江戸期になっても長いブランクと、朝廷の力が衰えてしまったので復活しなかった、 というのが一般的な解釈だと思うのだが、 ほんとうにそうなのだろうか。 後水尾天皇は類題和…

さりゆく春は惜しむのみかは

花は散りかつはかへでの葉ぞ生ふるさりゆく春は惜しむのみかは ひかりみちなべて木の葉はあをみゆく散る花惜しむこころはあれど さて、「惜しむのみかは」で検索してみると、あるある。 俊恵 花の色を惜しむのみかは山里はいつかはひと目またも見るべき 花だ…

近世和歌撰集集成

上野洋三編「近世和歌撰集集成」明治書院全三巻。 新明題集、新後明題集、新題林集、部類現葉集などの堂上の類題集など。 他には若むらさき、鳥の跡、麓のちりなどの撰集。これらは地下の巻に入っているのだが、 通常は、堂上に分類されないだろうか。 私家…

加納諸平

万葉調の雄大な自然を歌う叙景歌が多いようだが、あまり感心しない。 たぶん私はもともとこのジャンルが好きではないのだと思う。 佐佐木信綱辺りを連想してしまうからだろう。 「柿園」というのは景樹の「桂園」に対抗するつもりか。 幕末における真淵派の…

江戸時代の歌集

江戸時代の歌集にはたとえば後水尾院歌集、契沖の「漫吟集」、 宣長の「鈴屋集」、蘆庵の「六帖詠草」、秋成の「藤簍冊子」、景樹の「桂園一枝」、 良寛の「布留散東」、加納諸平の「柿園詠草」、 橘曙覧の「志濃夫廼舎」などの私家集(個人歌集)がある。 …

類題和歌集

よくわからないことだらけで、しかも原典に直接当たるにも、蔵書がないので、明治書院「和歌大辞典」などの力を借りる。 そうすると類題和歌集とは、勅撰集にもれた歌を題別に分類して1310年頃に成立した「夫木和歌抄」を典型とする、 資料として編纂された…

才女の話

眠れないので、帚木。 文章博士のもとに勉強に行った男が博士の娘に手を出し、 娘の親にも気に入られ嫁にするよう勧められ、 娘は手紙も漢文で書き、仕事の作文なども手伝ってくれるのだが、 そういう才女に気後れして、しばらく立ち寄らなかった。 たまたま…

挫折しそう

源氏物語めんどい。 長い長いRPGみたいな。 まあ自分に合わないものを無理して読む必要もないわけで。 この帚木の長い長い男たちの問答も、そのあとの空蝉のぐだぐだも、もうどうでも良い感じ。 ていうかまたこの調子であとどのくらい続くのかっていう。 で…

ヤマザクラ

多摩の尾根緑道にヤマザクラの並木があったので、わざわざ撮影に行った。 美しいが、ソメイヨシノに比べるとかなり地味。 逆に、ヤマザクラを見てからソメイヨシノを見るといかにも人工的な造花のような感じがする。 ソメイヨシノは派手だが色調が単調で、幹…

ヤマザクラ(幼木)

比較的新しく植えられたヤマザクラ。 ソメイヨシノは割と若いうちから花がたくさん咲くようだが、 やはりヤマザクラは若いころは花が多くないのではないか。 植樹されたばかりのヤマザクラ(花が咲いてないのでよく確認できないが、状況的には) は添え木を…

ヤマザクラ(樹形)

開けた場所に植えられると、根本から何本も放射状に分岐する。 ソメイヨシノの場合に、一本のごつごつとした太い幹が、やや立ち上がった後に分岐するが、 ヤマザクラはもっと地面に近いところから何本にもわかれ、幹の一本一本は比較的細い。 ヤブに生えてい…

ヤマザクラ(接写)

幼い葉は、若いほど赤く濃く、 だんだんに半透明の茶色に近づいていく。 花は白いがガクやつぼみはかなり赤みがある。

ヤマザクラとミドリヤマザクラ

さくら品種図鑑、 桜花譜等々を見ると、 山桜には主に「ヤマザクラ」と「ミドリヤマザクラ」がある。 私も近所の公園をぷらぷらと歩いてみたが、 新しい葉の葉緑素が足りずに赤みがかって、 一見枯葉のようにもみえる桜の木がある。 こちらが吉野山などの「…

源氏物語を読み始める

本棚から出てきた岩波文庫版の源氏物語を読み始める。 今、桐壺から帚木の途中まで。 平家物語よりは難しいが太平記やら吾妻鏡などに比べれば読めるか。 なにしろ源氏物語レベルになると攻略本も walkthrough もなんでもありだと思ったが、 案外 wikipedia …

狂歌

いきつけの店に寄らむと思へどもいつもと同じ今日のおすすめ ひどい歌だな。 我が詩情はもはや枯れた。 はなみつつねびえやしけむかぜをいたみせきもとめあへぬながれなりけり 寝冷えして風邪を引き鼻水や咳がとまらないという意味。ひどい。これはひどい。 …

一番初期に詠んだ歌

たまたま当時の日記が残っていたので漁ってみる。 20才の3月13日。 久しぶりにこたつを出してあたりつつ松本伊代の歌など聴けり つれづれにうるせいやつらに鉛筆で塗り絵をしつつ春の日は過ぐ 金のない学生なればやきそばの三食分を晩飯に食ふ リプトンとト…

山形赤湯温泉合宿免許

大学三年生の夏。22才。青春だなあ。車と中免の同時教習だった。 ふかきよりふかき思ひに入りにけり今ひとたびと求むるにより いねし間に町に夕立はふりにけりよひの祭りを清むるごとく 花も実もあらで畑におふる木をつくづく見れば桜なりけり 思ふさまに林…