不確定申告

tanaka0903

2010-04-09から1日間の記事一覧

永福門院

伏見天皇の中宮で、天皇と共に京極為兼に学ぶ。 京極派最高の歌人の一人とも。 過ぎ移る時と風とぞ恨めしき花の心は散らむともせじ 風に聞き雲にながむる夕暮れの秋の憂へぞたへずなりゆく 夕暮れの庭すさまじき秋風に桐の葉落ちてむらさめぞふる 川千鳥月夜…

あしわけをぶね

宣長の初期の歌論書「あしわけをぶね(排蘆小舟)」だが、検索して見ると、一番古いのは人麿 みなといりの葦わけを舟さはりおほみわが思ふ人にあはぬころかな 拾遺集に収録。つまりはまあ、本来は葦がたくさん生えた入り江に入った小舟が、 葦を分けながらな…

二条為世の歌

たくさんあるのでとりあえず新千載集から為世の歌。 明けやすき空に残りて夏の夜は入ること知らぬ月のかげかな 夏は月が入るより先に夜が明けてしまう。 あくがるるものと知りてや秋の夜の月は心をまづさそふらむ 恨み侘び夕べは野辺にこゑたてて来ぬつまこ…