不確定申告

tanaka0903

ヤマザクラとミドリヤマザクラ

さくら品種図鑑桜花譜等々を見ると、 山桜には主に「ヤマザクラ」と「ミドリヤマザクラ」がある。 私も近所の公園をぷらぷらと歩いてみたが、 新しい葉の葉緑素が足りずに赤みがかって、 一見枯葉のようにもみえる桜の木がある。 こちらが吉野山などの「ヤマザクラ」なのだろう。 一方で青々とした葉の「ミドリヤマザクラ」というものもある。

ヤマザクラの美しさはおそらく、花の白さ、花芯や軸の赤さ、新葉の茶、赤、黄色みがかった緑まで、 さまざまな淡い色合いが混じり合い、 それらが山全体にわたって咲いているようすなのだろうなと思う。

ソメイヨシノは枝が横へ横へと広がっていく。 ミドリヤマザクラもだいたい同じような形になる。 どちらも花が間近に見れて、観賞用には良い。 しだれ桜などはさらに花が目の前まで垂れてくる。 しかし、「ヤマザクラ」は枝が上へ上へと伸びてたいへんな高木になり、さらにその梢に花が咲くので、 花自体をよくよく見るのは難しい。特にやぶの中に生えているものは、他の雑木と競うから、 よけいに上に延びる。写真にも撮りにくい。 池の岸辺などに生えているものは、これも池の真ん中の方へ伸びてそこで咲いている。 やはり写真にとりにくい。 日本原生種の古態を留めていると言えば言えよう。 とまあそんなわけでまだ満足のいく「ヤマザクラ」の写真がとれてない状況ではある。