不確定申告

tanaka0903

2013-09-13から1日間の記事一覧

新々百人一首

古今集を調べている関係で丸谷才一『新々百人一首』を再読しているのだが、うーむ。 二条妃の「雪のうちに」の解釈が異様に長い割には、何も言ってないのに等しい。 最後に「高子のこの絶唱と並ぶほどの返歌は業平にもむづかしかったらう」などと書いている…

嵯峨天皇

嵯峨天皇「春日遊猟、日暮宿江頭亭子」 三春出猟重城外 四望江山勢転雄 逐兎馬蹄承落日 追禽鷹翮払軽風 征舟暮入連天水 明月孤懸欲暁空 不学夏王荒此事 為思周卜偶非熊 これは恐ろしく良くできた詩だ。 平仄も押韻も対句も完璧。 しかも、天皇なのに乗馬して…

経国集

経国集 はここで読むことができるが、立派な漢文の序文がついている。 やはり、この流れで行くと、古今集の序も最初は漢文だったのではないかと思われてくる。 どうかんがえても淳和天皇の勅撰じゃないだろ。 嵯峨上皇の命令だと思うよな、普通。 滋野貞主が…

大伴旅人の酒の歌十三首

万葉集に山上憶良の酒の歌臣罷宴歌一首 おくららは いまはまからむ こなくらむ それそのははも わをまつらむぞ のあとに大伴旅人の酒の歌十三首というのがあって、これがなかなかおもしろい。 しるしなき ものをもはずは ひとつきの にごれるさけを のむべく…

古今集の成立

万葉集やらも合わせて読んでいるのだが、 万葉集はなんか、 関連ある歌が連続して採られているらしいのはわかるが、 選び方や配列が漫然としていて、古今集ほどおもしろくない。 この漫然感は後撰集や拾遺集にもあって、 逆に古今集というは歌の配置というも…