不確定申告

tanaka0903

2009-01-01から1年間の記事一覧

この世でいちばん大事な「カネ」の話

なんかどろどろしてて気持ち悪い本だな。

福原遷都

こうして考えて行くと、清盛が強行した福原遷都は保元・平治の乱のような市街戦を避けるために、 御所をきちんとした城塞都市にする必要に迫られたからではないかと思う。 かといっていまさら平安京を要塞化するのは非現実的。 だから遷都する。 保元・平治…

里内裏

たとえば保元の乱で後白河天皇は高松殿、崇徳上皇は白河殿にそれぞれ布陣するわけだが。 ここで高松殿とか白河殿というのがよくわからない。 御所だとか内裏だとか書いているものもある。 調べていくと、高松殿というのは源高明が最初に作った豪邸であるとい…

漢文体

江戸時代まで、あるいはおそらく戦前までは、漢文のテクストとして、論語や大学のような中国の古典ももちろん利用されてはいただろうが、 それと並行して、吾妻鏡の腰越状だとか、日本外史などが利用されていた。 つまり、当時の武士というのは事務仕事もし…

室町時代

忘年会があってスピーチとかがあったわけなんだけど、 室町時代は政治は貧困で人民をいたわるという思想がなかったが文化が栄えたみたいな話があり、 だから室町時代と今の時代は似ているなどと言ってて、 みんなあっそうみたいな感じで聞いていたわけですが…

アジア史概説

宮崎市定著「アジア史概説」をだらだら読む。

院政

院政は白河上皇に始まり、後鳥羽上皇に終わるという。 時代で言えば平安末期から鎌倉初期、 保元・平治の乱から承久の乱まで、 源平合戦から北条氏執権確立までなわけだが。 院政とは、天皇家が家父長制を強化して外戚藤原氏に対抗し、特に、政治的実権とい…

稿本国史眼

近代デジタルライブラリー所蔵。 閲覧できるのはありがたいが、JPEG2000形式とかどうなのよ。 10年くらい前にはJPEG2000推進者もいたかもしれんが。 あと、ワイド画面が主流の現在、インターフェイスが激しく使いにくいのよね。 なんかマイクロフィルムの感…

刀折矢尽

出典は後漢書段熲伝、らしい。 日本外史では平知盛、曰く「寧ろここに決戦し、刀折れ矢尽きて後已まん」とある。

まただまされたわけだが。

久しぶりに漫画のエントリで。 ついこないだも、見た目「深夜食堂」風のエッセイ集を間違って買ってしまったのだが、 昨日も久住昌之著「野武士のグルメ」を買ってしまった。 漫画売り場にあって見た目漫画にしか見えない。 実に紛らわしい。 せめて漫画以外…

熊手

源氏前記平氏の平治の乱の辺りを読んでいた。 「平将軍再生すと謂ふべし」というくだりがある。 ここの「再生」も「死んだ人がよみがえる」という意味だな。 また八町二郎という者が「鉄搭を以て」平頼盛のかぶとを「鉤す」とあるがこの搭もやはり「熊手」 …

脳科学的にどうこうという

二十代の頃は、空から鳩が飛んできて頭に止まるように、 霊感が空から降りてくるような感覚に襲われることがあるのだろう。 それは二十代の脳というものがそんな仕組みになっているからだろう。 生まれてから、十代を経て、脳の機能が完成へと向かう。 知識…

曽我兄弟

日本外史を読んでいて、やはり、予備知識がないとわからんところはどうしてもわからん。 例えば曽我兄弟のことを「二孤」などと書いてあるのだが、 曽我兄弟を知らない人が、ここの漢文だけを読んで、何を言おうとしているのかわかるだろうか。 どうひねくり…

玉葉

また飲み屋で寝てしまう。 自宅飲みで夕方寝る癖があるせい。 いかん。 それはそうと図書館で玉葉全三巻借りてくる。 国書双書刊行会編。でかい、重いっっ。 しかも読みにくいっっ。 なんだこれはっ。 明治三十九年版の復刻版。 あるだけましともいえるが、…

立ち飲みで寝るということ。

なんか最近仕事の関係上、夕方4時か5時に猛烈に眠くなることがあり、 たまたま仕事の帰りに立ち飲み屋に寄ったときに眠くなった。 まあこちらは想定の範囲内なのだが、店員に少し注意された。 なんでも、立ち飲みで寝る人はいるのだが、倒れたりグラスを割っ…

剣菱

イオンネットスーパーで剣菱の一升瓶を買う。 1480円。 濃醇。甘酸っぱい濃ゆい感じ。 これいいなあ。最近こういう酒は少ないよ。 近いので言えば高清水か立山か。 菊正宗に似てなくもないか。 まあそういう系統のが好き。 頼山陽もこういう味の酒を飲んでい…

google日本語入力ふたたび

木曜日にアクセスがいきなりはねあがってビックリした。 たぶん google日本語入力について書いたせいだろう。 悪くはないんだが、まだバクがあるようだ。 銀行サイトにログインしようとしたときパスワード入力がどうしてもうまくいかなかった。 なんなのだろ…

袈裟御前

袈裟御前については、平家物語には出てこず、源平盛衰記が初出と思われる。 第十九 文覚発心附東帰節女事。 おそらくは後世の創作か。 他人の妻を殺害して出家しただけで咎めがないのはちとおかしいだろう。 愚管抄: コノ頼朝コノ宮(以仁王)ノ宣旨ト云物ヲモ…

江ノ島弁財天

吾妻鏡 養和二年(1182)四月小五日乙巳。武衛令出腰越辺江嶋給。・・・是高雄文学上人。為祈武衛御願。奉勧請大弁財天於此嶋。 江ノ島の弁財天は吾妻鏡によれば1182年に文覚が頼朝に勧請したものだという。 へええ。 文覚が頼朝に与えた影響について。 なるほ…

平維盛

すげえ面白い人だな。 たぶんこの人は、長男ではあったが嫡嗣ではなかったのだろう。 平氏は清盛の代で初めて摂関家よりも朝廷で権力を握ったが、 長年の姻戚関係で藤原氏と天皇家は親戚同然。 平氏も嫡男は後見役として藤原氏と婚姻関係を持たないと、何か…

Google日本語入力

Google日本語入力すげえ。 「源行家」を一発変換。しかも候補が出て補完。 ATOKあやうし。

文覚

文覚という僧侶は、平家物語によれば、京都高尾山にある神護寺を復興し、平家の嫡流を保護し、源頼朝に後白河法皇の宣旨をもたらして決起を促したとある。 しかし、令旨を書いたのは以仁王とその謀臣の源頼政、 その令旨を頼朝にもたらしたのは源行家であり…

五位鷺伝説

またしても平家物語をだらだら読んでいたのだが、 五位鷺という名前の由来が醍醐天皇の時代の出来事に由来するのだという話がある。 これまた平家物語の本筋とはまったく関連がなく、後から追加された逸話だと思う。 ゴイサギは頭の後ろに長い毛が生えていて…

視覚

幼児はモノが見えていない。 モノが見えてないというよりは見えないはずのモノが見えたり、 見えるはずのものが見えなかったり、 いろんな現象が起きているように思う。 大人になるとだんだんと、「見えるべきものが見える」「見えてはいけないものは見えな…

文献メモ

バートン・L・マック著、秦剛平訳「失われた福音書 - Q資料と新しいイエス像」青土社。 加藤隆著「一神教の誕生」講談社現代新書。 これによれば、ダビデ、ソロモンの時代には、ヤーヴェはユダヤ教の主神ではあるが、ユダヤ教は一神教ではなく、 イスラエル…

燃えよ剣下巻

本棚を整理していたら燃えよ剣の下巻が出てきたので読み始めた。 もともと私の本ではなく死んだ祖父の本を拝借したもの。 うーん、なんちゅうか、七里研之助を倒し、伊東甲子太郎を暗殺したところまでは、 面白かったんだが、その後は史実をなぞるだけな感じ…

マルコ福音書

マルコ福音書は最初に13章までが書かれたのだという。 つまり受難の前まで。 さらに受難の章14,15が書かれた。 復活について書かれた16章目は、もともとマルコには含まれていなかったという。 ということはだ、マルコの最初の形は、冒頭ヨハネの話がちょっと…

textual criticism関係

加藤隆「新約聖書はなぜギリシャ語で書かれたか」大修館書店。 面白い。 amazonの書評も読んでみたが、割とけなす人がいるんだな(笑)。 ネタバレになるが、 パウロの書簡はともかくとして、 マルコ福音書がなぜギリシャ語でかかれなくてはならなかったかとい…

新約聖書

新約聖書の中では、福音書よりも、パウロの書簡の方が先に成立したというので、 まあ、そりゃそうだわなと思い、パウロの手紙を読み始める。 文章として後世に残るというのは、古代にあっては特に、 リテラシーのある人たちまで広まってからでなくてはおきな…

司馬遼太郎3

つまり、司馬遼太郎は、 義経は書いているが、鎌倉幕府とか北条氏の時代から何も書いてない。 太平記の時代になり義満の時までない。 つまり、源頼朝から足利義満までの間のことは小説に書いてない。 なるほど、織田信長や豊臣秀吉や徳川家康は武士であろう…