不確定申告

tanaka0903

2016-01-01から1年間の記事一覧

『伊勢物語』の主人公は紀有常ではなかろうか。

そして『伊勢物語』の筆者は紀氏の誰か、有常から昔話を聞けただれかだろう。 紀貫之である可能性もある。 貫之は『土佐日記』で渚の院に言及しているが、 彼は当然、渚の院における惟喬親王や在原業平、そして紀有常の故事を知り得る立場にいた。 紀有常は…

ファウスト

ファウストは私も一部訳したのだった。 太陽は懐かしいメロディーで Die Sonne tönt, nach alter Weise, 太陽は鳴り響く、太古からのやり方で、 兄弟の星々と歌を奏で合い、 In Brudersphären Wettgesang, 兄弟星らと歌を競いながら、 規定の道を Und ihre v…

読者

思うに、通りすがりの読者も読者のうちである。 読み間違いする読者も読者のうちである。 あなたは誤読してますと指摘してはならない。 誤読もまた読者の権利なのだから。 そして誤読されないような文章を書こうと努力しても無駄だ。 大いなる徒労だ。 誤読…

皇室典範草庵談話要録

10月10日の産経新聞の記事に、 明治20年3月20日に開かれた高輪会議とその覚え書きらしきもの「皇室典範草庵談話要録」が出てくるのだが、 この「皇室典範草庵談話要録」というのはこれまでまったく知られてなくて謎である。 記事によれば、参加者は伊藤博文…

宣長が養子縁組みして離縁した件

神社は氏子、寺は檀家という。 しかし伊勢神宮では檀家という。 この伊勢神宮の檀家を束ねるのが御師。 宣長は伊勢山田妙見町の今井田家に養子に行った。 『宣長さん』によれば、今井田家は紙商で御師。 氏子というのは村の神社があって、その村に住んでいれ…

「既読KENP」以外の指標

アマゾンはキンドル本がどのように読まれているかという膨大な、生のデータを持っているわけである。 その一部を著者は「既読KENP」という形で見せてもらえるのだが、 アマゾンはもっと詳細にこの「読まれ方」のデータを分析しているはずだ。 ある本は、200…

北大の件

国立大学というものはどこでも昔から近隣住民と仲良く付き合っていこうと努力してきたわけで、 今回急にこの話が出たのは、札幌でも都市部に共働き夫婦が増えて、保育園や幼稚園の需要が増えて、 新たな認可があいついで、 たまたま近所に北大のキャンパスが…

ローラーとバイオリン

わざわざ見るほどのものではないと思うが、 なぜこのタルコフスキーの学生作品がニューヨークの学生コンクールで優勝したかを考えてみるのは面白いと思う。 アスファルトを平らにならすローラーを運転している貧しい若者と、 バイオリン教室に通う金持ちの子…

ボウリング・フォー・コロンバイン

この映画のキモなんだが、 2001.9.11 以後に取材されたものだと思われるが、 アメリカとカナダでは銃や弾の所有率や買いやすさなどはほとんど同じなのに、 カナダではほとんど銃犯罪が起こっておらず、 そのうえカナダでは家に鍵をかけさえしない、というこ…

「君の名は。」について少し考え違いをしていたかもしれない。 日本のアニメはハイジの頃はまだ普通だった。 しかしそこからジブリが出て、押井守がでて、細田守が出て、 押井守は明らかにやり過ぎで、 細田も最初はよかったが「おおかみこども」みたいなア…

配信停止の理由を推測してみるに

Amazonに講談社ら激怒「一方的に配信停止された」。 ハフィントンポストに Kindle Unlimited から除外されたタイトルの一部が記されている。 講談社 中島知子写真集 幕間 MAKUAI 今井メロ写真集 Mellow Style Amazonは8月、Kindle Unlimitedで配信ランキング…

文中の(  )にあてはまる文字を入れなさい

今更読んでみた。 読んだがよくわからなかったのでネットでぐぐってみた。 そうするとだんだんわかってきた。 感想を書いている人が多いのにすこしびっくりした。 つまりこういうことか。麻美は百崎Pにそそのかされてボーカルになりステージにあがったがうた…

思うに、 真実であることを主張して嘘をつくのがドキュメンタリーであり、 フィクションをカモフラージュにして真実を語るのが小説というものだ。 ほんとうのことを実名で書いてはシャレにならないから、 時代を変えたり、人物を変えて、小説仕立てにして書…

1984

1984を書き遺したジョージ・オーウェルという人は、大英帝国の末期に生きたイギリス人なわけだ。 「ビルマの日々」「動物農園」などをあわせよんでみると彼の輪郭がだんだんはっきりしてくる。 殉教者を作ってはならない(one must not make martyrs.)。 これ…

個人出版はいかにプロデュースされるべきなのか

プロデュース、本来は何か物を作る、特に農産物を生産することのはずだが、多くの場合、ラジオやテレビ、映画など、 何かの作品を作るために人と金を手配して、作品を市場に売り込むことを言うらしい。 別に日本人がそう誤解しているだけでなく、本家のアメ…

Kindle Unlimited やアマゾンプライムビデオという新サービスが始まっただけで、 私の映画視聴や読書の量、幅がまったく変わってしまった。 そしていままで見たことのない作品をたくさん見るようになった。 同じ事は J:Com で CATV を見始めた頃にもあった。…

アマゾンプライムビデオというやつを最近は良くみるようになった。 J:Com の CATV でせっせと録画していたのだが、最近は録画はめんどくさくなってほとんど使ってない。 もったいない。 でも BS で自動予約録画する番組がいくつかある(酒場放浪記と女酒場放…

feedly再開

なんか昔 google の feed reader があってそれがサポート切れしたんじゃなかったっけ。 それで feedly というのが出て来て乗り換えて暫く使っていたのだが、使うのやめにした。 しかし今の時代もブログをせっせと書いている人もいて、読んだほうが良い気がし…

ソラリス総括

結局ソラリスを一から全部見直すことになってしまった。 ツタヤで借りてきたタルコフスキー版の DVD は 2013年製で、 これは今年出た「新装版」Blu-Ray と内容的には基本的にはまったく同じものである、と思う。 画質音質などに違いはあるのかもしれないが。…

「君の名は。」が大ヒットしたというのだが、 一部の年齢層の一部の客が見に行って、延べ100万人超えたというだけのことだろう。 よくわからんのだが、 試写招待券はともかくとして、先行上映券や前売り券、平日鑑賞券なんかをばんばんばらまけば、 興行成績…

tanaka0903.net が固まっていた。 JetPack とか All in One SEO などのプラグインのせいであるのは明らかだ。 いまどきアフィリエイトもやらずに、非力なレンタルサーバーで、プラグインも使わずに、 wordpress を使い続けることにどんな意味があるのだろう…

保育園だが、駅前の商業地に建てれば誰も文句の言いようがないのだが不動産が高い。 逆に第一種低層住宅地なんかはもともと閑静な住宅街であって地価も高いから、 というより地価が高すぎてここにも保育園は作りにくい。 私の予測では、そのどちらでもない、…

このブログとfacebookを連動したのだけど、 いまいち使い道がわからない。 いっそのことこのドメインもブログも廃止してfacebookあたりに一本化しようかとも考えている。 hatena にすることも考えたが、使い勝手がいまいちでやめた。 このドメインは私が死ね…

タルコフスキーのソラリス

原作では中程に出てくる「バートン報告」が冒頭に持ってこられているのがきわめて興味深い。 先に、「バートン報告」こそが「ソラリス」の核であり、その前後は付け足した、などと書いたのだけど、 タルコフスキーはそれに気付いていたか、 或いはレムから直…

廃仏毀釈

明治政府が発令した神仏習合の禁止は、廃仏毀釈運動にまでエスカレートした。 神道にもある程度の多様性があり、仏教との相性もさまざまだった。 神道の中でも例えば伊勢神宮のようなご神体とか神域、 物忌みをしなくてはならない斎宮などと関係が深いところ…

重訂日本外史全 頼襄子成著 久保天随訂 東京博文館蔵版 明治43年

卷之一 源氏前記 平氏 卷之二 源氏正記 源氏上 卷之三 源氏正記 源氏下 卷之四 源氏後記 北條氏 卷之五 新田氏前記 楠氏 卷之六 新田氏正記 新田氏 卷之七 足利氏正記 足利氏上 卷之八 足利氏正記 足利氏中 卷之九 足利氏正記 足利氏下 卷之十 足利氏後記 後…

ハリウッド映画やアメリカドラマでは、よく夫婦が離婚する。 離婚した状態で物語が始まる。 或いは別居中である。 仕事はできるが夫としては頼りない男が主人公で、 ヒロインは別れた妻で、 子供は妻に取られてて、 困難を克服して夫婦はふたたび仲直りする…

ソラリス

自分で小説を書くようになると、むかし読んだ小説が違って見えてくる。 『ソラリス』を読み解くのはなかなか厄介だ。 まず原作のスタニスワフ・レムという人がややこしい。 『ソラリス』を読んだだけではよくわからん人だ。 それをアンドレイ・タルコフスキ…

じっくりやるしかない。

まあ、そんなに売れない。 しかたないことだ。しばらく放置しよう。 無料キャンペーンも考えたが、たぶん効果は無い。 ダウンロードされても積んどかれて終わりだ。 多少なりともレビューを書いてもらわなきゃ意味がないのだが、たぶん書かれないだろう。 た…

ほぼ完成した。

自分ながら、 どのくらい需要があるかまったく読めない作品になった。 普通、読者というものは、探偵・刑事物、江戸下町情緒もの、アキバ系電脳もの、 それぞれのジャンルに分かれている。 これらのてんでばらばらなものを一つにまとめてしまった。 どっちに…