不確定申告

tanaka0903

2013-06-14から1日間の記事一覧

加齢と酒

長く付き合えば付き合うほど人も町も会社も嫌いになって、 同じ場所にとどまるのが嫌で、 年をとるほどに不寛容になる人は、 年をとるほど自制して、 何事も意図して無感動に、無感覚にならねばならない。 昔はテレビを見ても楽しめていた。 つい最近まで漫…

京極黄門

宝暦5年8月16日(『鈴屋百首歌』第1冊奥書)に「京極黄門」と見える。 藤原定家のことだが、どちらかといえば、漢学的、儒学的な呼び名のように思われる。 この頃はまだ漢学と国学のどちらという立場でもなかったか。 つまり26才の宣長はただひたすらに歌が好…

有賀長川

宣長が歌を習ったらしいんだが、どんな人かほとんどわからない。 もとは、有賀長因とも。 長川の父が有賀長伯。長伯の師は平間長雅。長雅は望月長孝の門弟。 長孝は松永貞徳の門人、ということなんだが、やっぱりよくわかんない。 ま、ふつうのひとだったの…

安井金比羅宮

こないだ京都の祇園の裏当たりをうろうろしていたら、 いかにも祇園の芸妓というか水商売の女たちが信仰しているような神社があった。 こういうところにはこういう神社ができるもんなんだなと思ったのだが、 宣長『在京日記』宝暦7年1月9日 抑このこんひらの…

本居宣長の漢詩

在京時代の本居宣長の漢詩が二十数編残されているが、 凝り性な宣長君らしく、平仄は完璧。 春日早朝 鶏鳴九陌報清晨 初日纔昇映紫宸 金殿出霞花気暖 玉楼経雨柳條新 群臣集奏千秋寿 蛮客貢陳四海珍 且識天杯元承露 聖明恩沢更含春 新年の御所の様子を詠んだ…