不確定申告

tanaka0903

2010-03-29から1日間の記事一覧

後鳥羽院四百年忌御会

後鳥羽天皇が隠岐の島で死去して400年目(1638)に開かれた歌会、その冒頭の後水尾院の御製 恋ひつつも鳴くや四かへりももちどり霞へだてて遠き昔を なぜ4回なくかというと、ももちどり、つまり百匹いる千鳥が (いやほんとは百千いる鳥、なのかもしれないがそ…

子規と曙覧

子規は曙覧を評して 明治に生れたる我らはかくまで貧しくなられ得べくもあらず。 などと言っている。 私も最初はだまされた。 橘曙覧は江戸時代の石川啄木だと最初は思った。 しかし、曙覧は別段貧乏な家の生まれではなく、好きこのんで山の中の家で暮らし始…

子規と景樹

改めて歌よみに与ふる書を読んでみると、 子規が景樹を褒めていて驚いた。 香川景樹は古今貫之崇拝にて見識の低きことは今更申すまでも無之候。俗な歌の多き事も無論に候。 「古今貫之崇拝にて見識の低き」とはおかしな言い方だ。 だいたいだじゃれがすきな…

歌道

たとえばだが、華道、茶道、書道、剣道、柔道、居合道など、だいたいこれらは江戸時代の習い事に由来しているわけで、 どれも江戸時代に確立された古態をそれなりに継承している。 歌道もまたそうだったはずだ。 歌道は、いろんな習い事の中の一つとして嗜ま…

さくらまつり

まだ全然咲いてないのにさくらまつりとて 春を浅み色香の足りぬ花を見にしひてつどへる市の店並み 花を見て酒によはむと思へども花は少なし日もまた寒し 山のはに日はかたぶきてかげりゆく麦酒寒き春の夕暮れ 春遅く花は咲かましうらうらとあたたかき日に花…