不確定申告

tanaka0903

日本橋河岸

柳橋新誌

およそ酒楼各家、あしたに起き、若い者をして日本橋に赴いて魚を買わしむ。 帰って客を迎ふ。 客知らずして早くに至れば、すなわち辞して曰く、 「河岸がまだ帰りません」と。 故に客の来たる、四つ(午前十時)に始まる。 士あり商あり、豪農あり、良工あり。

なるほど、このころ江戸の魚河岸は、やはり日本橋にあったのだなあ。

夏は、湯殿で汗を流してから酒を飲む。 銭湯のようにやかましく穢れてはいない。 おのおのの店の紋や名を染めた浴衣を着せる、とある。 今のスーパー銭湯のようなものか。

いやあ。面白いわこれは。