2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
なんかどろどろしてて気持ち悪い本だな。
こうして考えて行くと、清盛が強行した福原遷都は保元・平治の乱のような市街戦を避けるために、 御所をきちんとした城塞都市にする必要に迫られたからではないかと思う。 かといっていまさら平安京を要塞化するのは非現実的。 だから遷都する。 保元・平治…
たとえば保元の乱で後白河天皇は高松殿、崇徳上皇は白河殿にそれぞれ布陣するわけだが。 ここで高松殿とか白河殿というのがよくわからない。 御所だとか内裏だとか書いているものもある。 調べていくと、高松殿というのは源高明が最初に作った豪邸であるとい…
江戸時代まで、あるいはおそらく戦前までは、漢文のテクストとして、論語や大学のような中国の古典ももちろん利用されてはいただろうが、 それと並行して、吾妻鏡の腰越状だとか、日本外史などが利用されていた。 つまり、当時の武士というのは事務仕事もし…
忘年会があってスピーチとかがあったわけなんだけど、 室町時代は政治は貧困で人民をいたわるという思想がなかったが文化が栄えたみたいな話があり、 だから室町時代と今の時代は似ているなどと言ってて、 みんなあっそうみたいな感じで聞いていたわけですが…
宮崎市定著「アジア史概説」をだらだら読む。
院政は白河上皇に始まり、後鳥羽上皇に終わるという。 時代で言えば平安末期から鎌倉初期、 保元・平治の乱から承久の乱まで、 源平合戦から北条氏執権確立までなわけだが。 院政とは、天皇家が家父長制を強化して外戚藤原氏に対抗し、特に、政治的実権とい…
近代デジタルライブラリー所蔵。 閲覧できるのはありがたいが、JPEG2000形式とかどうなのよ。 10年くらい前にはJPEG2000推進者もいたかもしれんが。 あと、ワイド画面が主流の現在、インターフェイスが激しく使いにくいのよね。 なんかマイクロフィルムの感…
出典は後漢書段熲伝、らしい。 日本外史では平知盛、曰く「寧ろここに決戦し、刀折れ矢尽きて後已まん」とある。
久しぶりに漫画のエントリで。 ついこないだも、見た目「深夜食堂」風のエッセイ集を間違って買ってしまったのだが、 昨日も久住昌之著「野武士のグルメ」を買ってしまった。 漫画売り場にあって見た目漫画にしか見えない。 実に紛らわしい。 せめて漫画以外…
源氏前記平氏の平治の乱の辺りを読んでいた。 「平将軍再生すと謂ふべし」というくだりがある。 ここの「再生」も「死んだ人がよみがえる」という意味だな。 また八町二郎という者が「鉄搭を以て」平頼盛のかぶとを「鉤す」とあるがこの搭もやはり「熊手」 …
二十代の頃は、空から鳩が飛んできて頭に止まるように、 霊感が空から降りてくるような感覚に襲われることがあるのだろう。 それは二十代の脳というものがそんな仕組みになっているからだろう。 生まれてから、十代を経て、脳の機能が完成へと向かう。 知識…
日本外史を読んでいて、やはり、予備知識がないとわからんところはどうしてもわからん。 例えば曽我兄弟のことを「二孤」などと書いてあるのだが、 曽我兄弟を知らない人が、ここの漢文だけを読んで、何を言おうとしているのかわかるだろうか。 どうひねくり…
また飲み屋で寝てしまう。 自宅飲みで夕方寝る癖があるせい。 いかん。 それはそうと図書館で玉葉全三巻借りてくる。 国書双書刊行会編。でかい、重いっっ。 しかも読みにくいっっ。 なんだこれはっ。 明治三十九年版の復刻版。 あるだけましともいえるが、…
なんか最近仕事の関係上、夕方4時か5時に猛烈に眠くなることがあり、 たまたま仕事の帰りに立ち飲み屋に寄ったときに眠くなった。 まあこちらは想定の範囲内なのだが、店員に少し注意された。 なんでも、立ち飲みで寝る人はいるのだが、倒れたりグラスを割っ…
イオンネットスーパーで剣菱の一升瓶を買う。 1480円。 濃醇。甘酸っぱい濃ゆい感じ。 これいいなあ。最近こういう酒は少ないよ。 近いので言えば高清水か立山か。 菊正宗に似てなくもないか。 まあそういう系統のが好き。 頼山陽もこういう味の酒を飲んでい…
木曜日にアクセスがいきなりはねあがってビックリした。 たぶん google日本語入力について書いたせいだろう。 悪くはないんだが、まだバクがあるようだ。 銀行サイトにログインしようとしたときパスワード入力がどうしてもうまくいかなかった。 なんなのだろ…
袈裟御前については、平家物語には出てこず、源平盛衰記が初出と思われる。 第十九 文覚発心附東帰節女事。 おそらくは後世の創作か。 他人の妻を殺害して出家しただけで咎めがないのはちとおかしいだろう。 愚管抄: コノ頼朝コノ宮(以仁王)ノ宣旨ト云物ヲモ…
吾妻鏡 養和二年(1182)四月小五日乙巳。武衛令出腰越辺江嶋給。・・・是高雄文学上人。為祈武衛御願。奉勧請大弁財天於此嶋。 江ノ島の弁財天は吾妻鏡によれば1182年に文覚が頼朝に勧請したものだという。 へええ。 文覚が頼朝に与えた影響について。 なるほ…
すげえ面白い人だな。 たぶんこの人は、長男ではあったが嫡嗣ではなかったのだろう。 平氏は清盛の代で初めて摂関家よりも朝廷で権力を握ったが、 長年の姻戚関係で藤原氏と天皇家は親戚同然。 平氏も嫡男は後見役として藤原氏と婚姻関係を持たないと、何か…
Google日本語入力すげえ。 「源行家」を一発変換。しかも候補が出て補完。 ATOKあやうし。
文覚という僧侶は、平家物語によれば、京都高尾山にある神護寺を復興し、平家の嫡流を保護し、源頼朝に後白河法皇の宣旨をもたらして決起を促したとある。 しかし、令旨を書いたのは以仁王とその謀臣の源頼政、 その令旨を頼朝にもたらしたのは源行家であり…
またしても平家物語をだらだら読んでいたのだが、 五位鷺という名前の由来が醍醐天皇の時代の出来事に由来するのだという話がある。 これまた平家物語の本筋とはまったく関連がなく、後から追加された逸話だと思う。 ゴイサギは頭の後ろに長い毛が生えていて…