擬人化
『文学部唯野教授』 p. 101
この人は「海霧(ガス)の擬人化というあざとい手法」などと書いているところから、海霧(ガス)の擬人化ということだけはわかっていて、それがわかったとたん、それに感情移入することをやめちゃったの。「あざとい手法だ」と思ったとたんにそれで打ち切りにしちまったの。
海霧(ガス)などという無機物に感情移入するなどといった子供っぽいことができるひとではなかったわけです。
たぶんこれは筒井康隆の『虚構船団』かなんかに対する批評を言いたいのではないかと思うが、 私も無機物には感情移入できないよ。 あざとい手法だと思うよ。 しょうがなくないか? そりゃまあ、今の世の中いろんな擬人化があるわな。 戦艦や駆逐艦なんかを女の子に擬人化したりとか。 ああいうものを素直に楽しめる人は幸せかもしれんが、私には無理だ。
まあ、『虚構船団』はある意味今の艦コレの先駆かもしれんなあ。 萌え要素がまったくないけどな。あったら受けるんじゃないか。