大正十二年九月十五日
攝政殿下大震災ノ惨状御
視察ニ際シ畏クモ此地ヨ
リ御展望遊サレ被害ノ情
況ヲ聞召サル越エテ七歳
昭和五年三月二十四日
天皇陛下此二臨御アラセ
ラレ親シク街衢ノ復興ヲ
矕ハセ給フ乃チ石ヲ此處
ニ樹テ以テ 聖恩ヲ不朽
ニ傳ヘントス
大正十二年九月十五日摂政殿下(昭和天皇)大震災ノ惨状御視察に際して畏くも
この地よりご展望遊ばされ、被害の情況を聞こし召さる。
越えて七歳、昭和五年三月二十四日、天皇陛下此こに臨御あらせられ、
親しく街衢(がいく。町のちまた)の復興をみそなわせたまう。
乃ち石をここに建てて、聖恩を不朽に伝えむとす。
「攝政殿下」「天皇陛下」に闕字が使われている。