不確定申告

tanaka0903

Sword of Gideon

「ギデオン」というのを借りた. 原題は Sword of Gideon. これは,ミュンヘンのオリンピック村で起きたテロに報復するために, その 7 人の首謀者に対して,モサドが 5 人の刺客を送る…という話.

ミュンヘンのオリンピック村のテロ事件というところまでは, 少なくとも実話なのだろう. 1 人がその場で射殺され, 11 人が人質になったが, ドイツ軍の強行突入作戦が失敗し, 11 人全員が手榴弾で爆死するという凄惨な結末になった. 字幕で「スパイ」と訳されているところは英語では secret agent とか agent of Mossad などと言っていた.

ギデオンといえば, 国際ギデオン協会の聖書が有名だ. ホテルにもよく置いてあるし, 私が学部生のころは大学でときどきただで配っていた. ちょっと気になったので調べてみたら, ギデオンというのは士師記に出て来る人で, イスラエル人がミデアン人に支配されていたときに 現れた預言者(指導者)とのこと. ミデアン人はイスラエル人に征服され,そののち再起することができず, またギデオンが生きている 40 年間イスラエルでは平和が続いたそうだ.

さて,ギデオンには 70 人の子供がいたが, そのうちの一人のアビメレクという人が, 自分の兄弟を皆殺しにして王になった. ただしヨタムという人だけが逃げて助かり,アビメレクを呪った. しばらくしてアビメレクは彼を王に立てた民と不仲になり, その民を攻めている途中に, ひとりの女が落した石臼に頭蓋骨を砕かれて死んだそうだ. ふーん.