賊軍の合祀
10月13日の産経新聞に全面広告の意見広告が載っていた。
ご存知ですか?
靖国神社に祀られているのは官軍のみで、賊軍と称された方々が祀られていないことを・・・
これは10月4日の 靖国神社150周年 西郷隆盛や幕府軍の合祀計画が急浮上 という記事、 10月12日のNHK報道 「西郷隆盛や白虎隊も靖国神社に合祀を」亀井氏ら と関連するものであろう。
西郷隆盛、白虎隊、新撰組、江藤新平らは、靖国神社には祀られていない。 ただし靖国神社の同じ境内の中にある、鎮霊社には祀られている。
私は、靖国神社の合祀者を増やすのは反対だ。 そういうことを言い出すと、 東京裁判で有罪判決を受けて死んだ政治家(軍属ではない)や、 民間人の挺身隊なども合祀し、 戦争に巻き込まれて死んだ、東京空襲の死者や原爆被害者などみな合祀しようという話になり、 さらには日本国民全員が靖国神社の氏子であるなどと解釈する者が出てくる。 それは明らかに昭和天皇が望まなかったことだ。 昭和天皇によれば明治天皇も、民間人を合祀することには反対であった。
亀井静香が言う、
靖国神社は日本人の心のふるさとのような所だ。この問題には、右も左もなく、国民の中にも理解が広がっていってる
というような、軍人と民間人を際限なく混同するような思想は間違っていると思う。
もし必要ならば、鎮霊社の扱いをもっと大きく丁重にすれば良い。 原則を変更すべきではない。