不確定申告

tanaka0903

2012-01-01から1年間の記事一覧

北畠顕家

日本古典文学大系の「神皇正統記」の解説に載っている、後醍醐天皇への顕家の上奏文がなかなか面白いので、一部記す。 一切の奢侈を断ち、しかる後に宮室を卑(ひく)くし、もって民を阜(たか)くし、仁徳天皇の余風を追ひ、 礼儀を節して俗を淳(あつ)くし、延…

平家にあらずんば人にあらず

平家にあらずんば人にあらず。 なんか自分も昔似たようなこと書いたなと思ったらやはりあった。 平氏にあらざれば人にあらず。 二度寝するタイミングを完全に失った。 仕事するか。

tnk93

田中久三という人はたぶんたくさん居ると思う。 tanaka0903 というユーザ名の人は私以外いないと思う。 ユニークな名前といって良いだろう。 日本語 wikipedia でも tanaka0903 で少し書いている。 しかし最近 akb48 とかその亜種とかワラワラ出てきたので、…

太平洋戦記

やっと書くネタが見つかったので、また小説を書き始める。 タイトルは『太平洋戦記』(仮)というのだが、 史実の太平洋戦争とは何の関係もなく、また太平洋戦争をネタとした架空のウォーゲームでもない。 時代はだいたい大正くらいを想定しているがはっきり…

平家物語と源氏物語

日本の古典を学び始めておそらく誰もが最初不思議に思うのは、 まず、源氏物語には義経も頼朝も為朝も義仲も義家も出てこないということ、 もひとつは平家物語と言いながら清盛は敵役で途中で死んでしまい、 主役はどちらかと言えば源氏であるということ、で…

脳内麻薬

多分、私は、脳内麻薬がどばどば出てないとやる気が出ない性格なのだろうと思う。 それはまあ、多かれ少なかれ、どんな人でも同じだと思うのだが、普通の人の場合、 その脳内麻薬というのは、同じことでも割と持続が効いて、 一つのことに対して一年とか三年…

干支日

吾妻鏡に元暦二年五月二十四日は「戊午」とあるが、 換暦で変換すると「丙午」となる。 これは何かの間違いだろうか。 うむ。どうも吾妻鏡の方の誤記のようだ。 というのは、この元暦二年五月の記述を見るに、 23日と24日以外は換暦と一致するからだ。 ちな…

腰越状

ネットでぐぐると腰越状をいろんな人が読み下し文にしたり現代語訳したりしているのだが、 あまりうまく行ってないように思える。 腰越状は、 平家物語、吾妻鏡、義経記などにほぼ同様のものが載っているのだが、 吾妻鏡には「顯累代弓箭之藝」とか「倩案事…

畠山氏

畠山氏は足利氏の一支族となっているが、 元は武蔵国の在官で秩父氏と言うから秩父の豪族だったのだろう。 系図では、桓武平氏の祖高望から良文、 忠頼、 将恒、 武基、 武綱、 重綱、 重弘となってその子に畠山重能、小山田有重があったことになっている。 …

足利氏の系譜

系譜はまだ書きかけなのだが、 足利氏はだいたい、兄弟の中で北条氏が母である者が足利本家の跡取りとなり、 側室に生まれた子は分家になる、というようになっていたようである。 分家がたくさんできるというのは側室をたくさんもっていたということで、 経…

足利氏

尊氏より前の足利氏を調べると、 義家、義国、義康は藤原氏の娘と結婚している。 しかし、義兼、義氏、泰氏、頼氏、家時、貞氏とずっと北条氏と婚姻している。 貞氏と正室北条氏が産んだ子・高義が足利氏を継ぐはずであったが、 早くに死んでしまったようだ…

愚管抄

慈円って面白いな、同母兄の九条兼実が書いた『玉葉』とかと合わせて、 『愚管抄』『拾玉集』とか徹底的に読んでみたいなと思う。 まあしかし、『拾玉集』を見た限りでは、どうでも良いことをだらだら書く人なんだろうなと思う。 それはそうと、講談社学術文…

紫式部

『紫式部日記』をざっと読んでみたのだが、 ますますこの紫式部という人がわからない。 たとえば、額田王とか小野小町とか赤染右衛門とか和泉式部とか式子内親王とか。 有名な女性の歌人はたくさんいるが、みな読めばすっとわかる歌ばかりだ。 和泉式部日記…

幕下

慈円の『拾玉集』に頼朝の歌が載っているというので、近所の図書館に新編国歌大観を読みに行った。 歩いて通えるところに新編国歌大観があるのは便利なのだが。 国歌と聞いて和歌だとわかる人がどれくらいいるだろうか。 普通の人は世界中の国の国歌が集めて…

江戸の街道

別の地図を見ると、 小山から日光、宇都宮、水戸の三方向に街道が分岐している。 宇都宮から日光へ至るのが正式な日光街道であり、小山から日光に至るのは脇街道と見なせばよいか。 思うのだが、江戸から小山を経て日光へ至るのが一番自然な道筋だと思う。 …

江戸の四宿と街道

元禄六年の江戸地図を見ていると、中山道は単に板橋道と書かれている。 板橋道は本郷追分で岩渕道と分かれている。 岩渕道というのは岩槻街道もしくは日光御成道(おなりみち)のことであり、 荒川を挟んで手前が岩渕宿、向こう岸が川口宿。 日光御成道は日…

epub3.0

ワープロでルビを振ってからpubooのエディタにコピペするのが楽だなと思っていたのだが、 『新井白石』でそれをやったらフォントサイズがばらばらで困った。 そこで一からやり直すことにした。 すでにいろいろ追記してしまった後だったので、 ブラウザからテ…

御用提灯

ふと、御用提灯というのはほんとにあったのだろうか、 同心やら岡っ引やらが大勢あんなものを持って御用御用と言いながら捕り物をしたのであろうか、と疑問に思ったので、 つまりアレは時代劇にありがちなステレオタイプではないのかと思ったので、少し検索…

宮将軍擁立説

徳川四代将軍家綱が嗣子なくして死去したときに、後継者としては、 弟の綱吉、家綱より早く死んだ綱吉の兄で家綱の弟の綱重の子の綱豊、その他に、 有栖川宮幸仁親王を宮将軍として迎えようという案もあったという。 徳川実記に書かれているという。 有栖川…

従甥

メモ。 稲葉正休は政吉の子。政吉は正勝の弟。 正則は正勝の子。正則の娘が堀田正俊の妻。 つまり、正則と正休はいとこである。 正休にとって正俊はいとこの義理の息子となる。 いとこの息子のことをいとこ甥というらしい。 ややこしい。

迷走する国道一号線

なんだかよくわからんのだが、たぶん、本来の東海道というのは、 江戸城本丸中雀門を出て、下乗橋を渡り、 桔梗門を出て、桜田門、虎ノ門を出て、増上寺の西を抜けて、 品川宿、川崎宿を経て、神奈川宿へ至るのが正しいと思う。 品川宿というのは今の京急線…

筋違

筋違はスジカイと読むらしい。 中山道は大手門から神田橋、筋違橋を過ぎて、まっすぐ行けば上野、右へいけば秋葉原、を左へ折れて、 湯島聖堂の裏を抜けて、本郷通りをすすむ。ほぼ国道17号線。 Inkscape の練習にと江戸の地図を描いていたのだが、 わからん…

新聞

思うに、産経新聞あたりがいくら正論を吐こうと日本は変わらないけど、 読売が書き、さらにNHKが報道すれば、ああそれが今の世論かと、少し態度が変わってきて、 海外でも、ああ日本も今回ばかりは少し怒ってるみたいだな、と認識するらしいな。 読売ってや…

通貨吹き替え

新井白石 をパブーに公開する。 某新人賞選考漏れ確定のため。 今更読み返すと確かに娯楽的要素が足りない気もする。 いろいろ書き換えたくなるのでいじる。 もともとは「将軍家の仲人」というタイトルだが、 ネットに公開するにあたって検索にひっかかりや…

江戸古地図

たまたま江戸の古地図を家族が買ってきたので見ると、 甲府藩邸が日比谷門の外に描かれていて、 しかも永代橋がまだない。 赤穂浪士は永代橋を渡って吉良邸に討ち入ったのだから、 赤穂浪士事件よりは前だとしれる。 良く見ると元禄六年と書いてある。 永代…

魯迅

魯迅を読んでいる。 割と面白い。 電車の中にいて周りにたくさん人間がいるのが不思議な感じになる。 人間がいるのが当たり前なのだが、小説によって完全に異世界に連れて行かれてしまうのだろう。 阿Q正伝、故郷、孔子己などは読んだ記憶がある。 たぶん、…

漢詩とか。

松下緑『漢詩に遊ぶ 読んで楽しい七五訳』を読む。 なるほど、井伏鱒二が「人生足別離」を「さよならだけが人生だ」と訳し、 それを太宰治がいつも口ずさんでいた、のはまあ良いとして、 また、漢詩には七五調で訳するとしっくりくるものも中にはあるだろう…

今更大騒ぎ

竹島のことにしても尖閣諸島のことにしても、今更という気がする。 このくらいのことは李承晩ラインあたりの歴史を少しでも学んでいれば当たり前のことではないか。 韓流ブームというのも嫌韓というのも、極端に振れているだけのことであり、 極端に振れた方…

降伏の条件と時期

『なぜもっと早くやめられなかったのか』という番組をNHKがやったそうだが、 それってそもそも結果ありきなのよね、結果論だと思うんだよ。 タイトルの煽り文句だけで脊髄反射して悪いが。 他の戦争との比較をしないと、 終戦のタイミングが早かったか遅かっ…

配給

『ローマ人の物語』巻9はガリア戦記に相当するところだが、 ローマ軍の兵士は一日に小麦粉850gを支給されたとある。 根拠はわからんのだが少なくともガリア戦記にはその記述はなさそうだ。 日本軍は、大東亜戦争までは1日に一人米を6合食べていたという。 米…