2010-05-13から1日間の記事一覧
梓弓やしまの外の波風ものどかなる世の春やいたらむ 袖の香を家づとにせむ道の辺の垣根の梅は折るべくもなし 山水の一つ流れをいく町にすゑせき分くるしづが苗代 夏もはやなかばは過ぎぬさみだれの晴れぬ日かずを数へこし間に おのがためつれなき妻を有明の…
雪深き谷の古巣のうぐひすはまだ春としも知らずやあるらむ 春風は吹きそめにけりつくばねのしづくの田居や氷とくらむ 花の色に心も染めぬうなゐ子の昔よりこの春は待たれし 雪深きかきほの梅もうぐひすの声聞くときぞにほひまされる いつしかも行きて見てし…
しづのめが降り立つ小田の水かがみ見るひまもなく取る早苗かな 雪ならばとひこし人のあとも見む木の葉に埋む庭の通ひ路 契りしは昔なりけり思ひ寝の夢には絶えぬ人の面影 つらくのみ過ぎこし方を忍べとや憂きひとり寝に立てる面影 雪ならばこずゑにとめて明…
なんか、電波帯が無くなって使えなくなるというので、機種変更。 もし変更しなければどうなったのだろうか。 まあいいや。 5250円持ち出しで。 au共通充電器というものも980円で買ったのだが、 古い充電器でも普通に充電できてショック倍増。
景樹の「桂園遺文」に、 文句は古今に従ひ、都鄙によりてかはりゆくものなれば、たのみがたきものなり。 この調べのみは古今を貫徹するの具にて、いささかもたがはざるなり。 ひとり大和言葉のみならず、からもえぞも変はらぬものなり。 などと言っている。…
長くなるので、記事を改める。 蘆庵と宣長と景樹、この三人は比較的仲が良く、互いに交友している。 思うに、蘆庵は、良い歌を詠むには、第一義には「無法無師」つまり何も決まりなく、誰にも教わらずに詠むのが良いとしている。 古歌はみなそうして自然とで…
佐佐木信綱編「日本歌学大系」第7、8巻を借りてくる。 契沖から大隈言道まで、江戸期の歌論を要領よく収録してくれている便利な本。 そのうちのとりあえずは景樹「新学異見」をざっと読んでみる。 「新学異見」というか景樹の歌論というものは、紀貫之を崇拝…