不確定申告

tanaka0903

2010-05-13から1日間の記事一覧

霊元院の歌

梓弓やしまの外の波風ものどかなる世の春やいたらむ 袖の香を家づとにせむ道の辺の垣根の梅は折るべくもなし 山水の一つ流れをいく町にすゑせき分くるしづが苗代 夏もはやなかばは過ぎぬさみだれの晴れぬ日かずを数へこし間に おのがためつれなき妻を有明の…

油谷倭文子の歌

雪深き谷の古巣のうぐひすはまだ春としも知らずやあるらむ 春風は吹きそめにけりつくばねのしづくの田居や氷とくらむ 花の色に心も染めぬうなゐ子の昔よりこの春は待たれし 雪深きかきほの梅もうぐひすの声聞くときぞにほひまされる いつしかも行きて見てし…

祇園梶子の歌

しづのめが降り立つ小田の水かがみ見るひまもなく取る早苗かな 雪ならばとひこし人のあとも見む木の葉に埋む庭の通ひ路 契りしは昔なりけり思ひ寝の夢には絶えぬ人の面影 つらくのみ過ぎこし方を忍べとや憂きひとり寝に立てる面影 雪ならばこずゑにとめて明…

auの携帯

なんか、電波帯が無くなって使えなくなるというので、機種変更。 もし変更しなければどうなったのだろうか。 まあいいや。 5250円持ち出しで。 au共通充電器というものも980円で買ったのだが、 古い充電器でも普通に充電できてショック倍増。

桂園遺文

景樹の「桂園遺文」に、 文句は古今に従ひ、都鄙によりてかはりゆくものなれば、たのみがたきものなり。 この調べのみは古今を貫徹するの具にて、いささかもたがはざるなり。 ひとり大和言葉のみならず、からもえぞも変はらぬものなり。 などと言っている。…

蘆庵と宣長と景樹

長くなるので、記事を改める。 蘆庵と宣長と景樹、この三人は比較的仲が良く、互いに交友している。 思うに、蘆庵は、良い歌を詠むには、第一義には「無法無師」つまり何も決まりなく、誰にも教わらずに詠むのが良いとしている。 古歌はみなそうして自然とで…

新学異見

佐佐木信綱編「日本歌学大系」第7、8巻を借りてくる。 契沖から大隈言道まで、江戸期の歌論を要領よく収録してくれている便利な本。 そのうちのとりあえずは景樹「新学異見」をざっと読んでみる。 「新学異見」というか景樹の歌論というものは、紀貫之を崇拝…