不確定申告

tanaka0903

後白河院御製

惜しめども散り果てぬれば桜花いまはこずゑを眺むばかりぞ

これはひどい後白河天皇は歌が下手だったそうだが、なんちゅうか、即物的過ぎる。 今様が好きだったのね。

花は散りその色となく眺めればむなしき空にはるさめぞふる (式子内親王)

ほら。全然違うじゃんっ。 後白河天皇はひねりがまったくないのよ。 式子内親王は、三ひねりくらいある。 実の父娘なのにね(笑)。 わざと並べて採録するなんて選者も意地が悪いな。 ていうか後鳥羽上皇のせいだよな。 後鳥羽上皇がにやにや笑っているのが思い浮かぶよ。

露の命消えなましかばかくばかり降る白雪を眺めましやは

病が重篤になり降る雪ばかり眺めている、という歌。