不確定申告

tanaka0903

詠草

雪や降る 霰やふると 手をのべて 雨のしづくに 触るる頃かな

金はなし 金無きをりに 酒飲めば ありと思ひし 頃のしのばる

飲めや酒 つまめや肴 一杯の 酔ひぞたのしき 金はなけれど

雨音の しづけきよはに 酒飲みて 何をか我の 歎きてあらむ

下の句は伊東静雄

いとまなき なりはひの日々に まぎれつつ あといくとせを かくはあるべき