2010-10-31 詠草 詠歌 雪や降る 霰やふると 手をのべて 雨のしづくに 触るる頃かな 金はなし 金無きをりに 酒飲めば ありと思ひし 頃のしのばる 飲めや酒 つまめや肴 一杯の 酔ひぞたのしき 金はなけれど 雨音の しづけきよはに 酒飲みて 何をか我の 歎きてあらむ 下の句は伊東静雄。 いとまなき なりはひの日々に まぎれつつ あといくとせを かくはあるべき