日の光 満ちぬる春に 家ゐして 庭の木の芽の 伸びゆくを見る
たけ高く なりゆきなむと 庭の木に 春の日差しの たのまるるかな
軒近き 隣のやぶも 今はなし とほくに来鳴く うぐひすを聞く
やはらかき 庭土踏みて 生ひ出づる ちぐさもも草 根引き抜く頃
こぞの夏 食ひ荒らされし 我が庭の 木の芽に虫を はらふ頃かな
昼下がり ほのくらがりの 部屋にゐて かくてひねもす あらじとは思ふ
高き日も やがてかたぶき ありわびて 出でても行かむ 方はあらなくに
わが宿の いばらのとげは 痛けれど なほいつくしむ 心はいかに
連休は飲み屋が開いてないので行くところがない、まじで。