不確定申告

tanaka0903

よも

「よも」は昔は普通に使われていた言葉で、たぶん、 「四(よ)」と「面(おも)」がつながった言葉だ。 岩波古語辞典には「も」は方向を現す、ともあるが、「おも」の「お」が欠落した形、とも。 「お」が欠落したというより、「田の面(たのも)」とかも、 「たのおも」が母音連続で一母音になっただけだろうと思われる。

「四面八面(よもやも)」とも言い、そこから「四方山(よもやま)」となった、らしい。

四方の海、四方の浦、四方の山、四方の山風、四方の山河、四方の山の端、四方の紅葉、四方の梢、 四方の山辺、 四方の木の葉、 四方の木枯らし、四方の花、四方の桜、四方の草木、四方の木下、 四方の空、四方の嵐、四方の国、四方の諸人、などなど。

まれに四方のあはれ、とか。これはひねりすぎでは。