不確定申告

tanaka0903

2010-04-16から1日間の記事一覧

雨 みぞれ 雪

春雨を家に籠もりてやり過ごし晴れなば明日はいづこへか行かむ ことしげきなりはひつづきあめふればたまの休みはやすらひにけり 春たけて春雨ならでさみだれはまだしき雨を何とか呼ばむ 我がやどに春のみぞれは降りにけり寒さも知らで籠もりゐたれば 風さえ…

宣長安永二年

安永二年は1773年。 本居宣長は1730年6月21日生まれなので、 満年齢は43才か44才。 この前年、明和九年に吉野に花見に行き、菅笠日記を書いている。 石上稿安永二年 去年の春よし野の花見しことを思ひ出でて 春くれば花のおもかげたちかへり霞にしのぶみよし…

宣長「手枕」

宣長が源氏物語に欠損する巻を補うために書いたという擬古文の「手枕」を読んでみようかと思ったが、 それなりに難しいので、 ネットで検索してみると、 京都歴史研究会というところに宣長「手枕」現代語訳 というものがある。 これは労作だ。 他にもいろい…

全集

今読んでいる小林秀雄全集は、新潮社版昭和43年発行なのだが、小林秀雄は昭和58年まで生きていて、 たとえば「本居宣長」などは昭和40年から新潮に連載途中なのである。 だから、全集と言ってもすべての作品を網羅しているわけがないのだ。 なんかだまされた…

文士

先になくなった井上ひさしにしてもそうだが、 昭和とかそれ以前の文士たちは、性格的に破綻した人が多く、 それゆえに良い作品を残したなどと言う考えの人が多いように思うが、 実際には、昔の日本人というのはだいたいああいう性格のひとたちばかりであり、…

小林秀雄全集

図書館に、小林秀雄全集という本があったのだが、どうしてこれが「全集」なのかさっぱりわからない。 それはともかくとして「鎌倉」などの小文を読むに、 格別大したわけでもなく、いやいやしかたなく書いたオーラに満ちた普通の文章。 なんかいやいや書いた…