不確定申告

tanaka0903

2010-01-03から1日間の記事一覧

本歌取り

追記参照。 模倣歌だから贋作とは言えないようだ。 出でていなば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな (源実朝(吾妻鏡による)) ながめつるけふは昔になりぬとも軒端の梅はわれを忘るな (式子内親王) 似てる(笑)。似すぎ。参考: 東風吹かばにほひおこせ…

拾遺集

誰の勅撰かわからないそうだ。 で、拾遺集に御製と出てくるのは詞書きから「天暦」とわかる。 つまり村上天皇。 「天暦御製」と明記されたものもある。 で、思うに、前の後撰集が村上天皇の勅撰なので、それの拾遺という意味で、形式的には拾遺集も村上天皇…

後撰集

朱雀院の兵部卿親王。 後撰集に一度だけ出てくるが誰のことだかさっぱりわからない。 朱雀天皇の皇子? 或いは醍醐天皇の皇子(朱雀天皇の兄弟)か。 朱雀天皇に男子はいない。女子も少ない。 醍醐天皇の皇子で兵部卿になったのは、 克明親王と有明親王があり…

宗尊親王

鎌倉幕府宮将軍。 鎌倉に和歌を広めたというが、見るべき歌は特になし。 兄弟の亀山天皇の方がまだおもしろい。 いかにせむ霞める空をあはれとも言はばなべての春のあけぼの 返歌 いかにせむ家に籠もりて独り酒飲まばなべての初春の頃 正月も二日三日にもな…

亀山天皇

あさましやうちまどろめば今日もまた暮れぬと鐘の音ぞ聞こゆる 昼間から寝ているのだろうか。 あぢきなや我は短き心にて山鳥の尾の長き恋をば 長続きしないひとだったのかな。 世の中に思ふことなき我が身かなとてもかくてもあるにまかせて 何も考えていない…

順徳天皇

山がつの園の垣ほの梅の花春知れとしも植へずやありけむ 山に住む田舎者の庭に梅の花が咲いているが、春を知っているとしても、無骨なので、植えなければ良いのに、 と言う意味か。 暁と思はでしもやほととぎすまだなかぞらの月に鳴くらむ ここでも「しも」…

光厳天皇

陰々滅々。 面白くなくはないが、なんかこう、どうしてこうなっちゃった感がすごい。 歌謡曲で言えば、五輪真弓や中島みゆきか。 あるいは演歌か。 北朝第一代。なんか思うところあったのかなあ。 まあいろいろ人には恨みは買ってるだろうな。 南朝の歌の影…