不確定申告

tanaka0903

言語の起源

やはり人間の起源はアフリカ? 世界のすべての言語は石器時代のアフリカ言語から生まれた。 アフリカの言語が一番音素が多く、そこから遠ざかるにつれて音素が減っていく、という傾向がある。

思うに、人類が、最初に言語を獲得したときには、単語というものはなくて、音素だけがあったのだろう。 一つの音素が一つの概念を表していた。 だから、できるだけたくさんの音素が必要だったのではないか。

そのうち、音素を組み合わせて単語を作るようになると、音素はそれほどたくさん必要ではなくなった。 さらに文法ができて、より複雑な表現が可能になった、と考えられるのではなかろうか。

仮に、親から全く言葉を習わない人間の集団があったとしよう。 たとえばオオカミに育てられた子供が数十人程度居たとする。それを出発点としてみよう。 彼らは身振りや手振り、口から出す音などで意志を伝えようとするだろう。 口から出す音、つまり声だが、最初は単語という概念がないから、声の一つ一つに、それぞれの意味を持たせたのに違いない。 世代交代していくうちに、その声、つまり音素のレパートリーは増えていくに違いない。 しかし千くらいまで音素が増えるともうそれ以上は増やせない。 しかし、概念というものはそれよりも多くなっていく。 そこで複数の音素を組み合わせた単語というものが生まれたのではないか。

だから、人類の故郷であるアフリカには、未だに多くの音素が残っているのではなかろうか。