不確定申告

tanaka0903

2010-01-10から1日間の記事一覧

北条義時と大江広元

wikipedia:大江広元 鎌倉に大江広元の墓と伝えられるものがあるが、これは江戸時代に長州藩によって作られたものであり、広元の墓とする根拠はない。 へえ。そうなんだ。 まただまされた。 長州は毛利氏で毛利氏の祖は大江広元だから、 江戸時代になってその…

承久記

引き続き、岩波書店新日本文学大系43の、「承久記」。 慈光寺本というものだが、 ネットに公開されている 前田本 とはまったく別物で、 どこがどう対応しているのか、 読み比べていたら脳が疲れた。 わかりにくい。 前田本の方がずっとわかりやすいし、 おそ…

読史余論

読史余論に言う。 もし平家都落ちのときにたまたま後白河法皇が京都に残っておらず、 平家とともに西海に移されていたら、 頼朝はただの反逆者と同じことだっただろうと。 そりゃまあそうだ。 そうなっていた可能性はだいぶあった。 頼朝は当時「伊豆国流人…

さみだれ

明治天皇御製には「梅雨」と書いて「さみだれ」と読ませるものがあるようだ。 「つゆ」では字数がどれも合わない。 まさか「うめあめ」ではあるまい。 ついでに J-Text 版にはかなり誤記があるようだ。 一度きちんと確かめないと。

日本国王

引き続き、桜井英治「室町人の精神」から。 義満の遣明施設に博多商人肥富(こいづみ)と遁世者祖亜(そあ)という、一国の使者としてはおよそ器量不足の、しかし貿易のエキスパートとみられる人物が選ばれたのも、義満の意図がどこにあったかを率直に物語っ…

応仁の乱の原因

桜井英治「室町人の精神」を読む。 足利義教もまた、源実朝同様に暗殺され、最後まで首がどこにあるかわからなかった将軍なわけだが、 義教が関東公方を滅ぼしてしまったことが応仁の乱の遠因であると、この本は指摘していて、 なかなか興味深い。 足利幕府…

頼朝と義経の対面の謎。

おなじく岩波書店新日本文学大系43。 こんどは平治物語。 平治物語は初めてざっと通して読んだが、 なんと後白河法皇が亡くなるところまで書いてある。 つまり、終わりは平家物語とだいたい同じなんだが、 治承年間の戦いのところはごくあっさりとしか書いて…

鎧袖一触

岩波書店新日本文学大系43保元物語、平治物語、承久記、を読み始める。 「もっとも古態をとどめる」写本だというので、おそるおそる読んでみると、 又、清盛ナンドガヘロヘロ矢ハ、何事カ候ベキ としか書いてない。 j-textsの保元物語だと まして清盛などが…