不確定申告

tanaka0903

大塔の宮

「大塔の宮」は、「おほたふのみや」「だいたふのみや」どちらの読みが正しいのだろう、 などと考えていたのだが、『太平記』「大塔宮熊野落事」では、

大般若の櫃の中をよくよく捜したれば、大塔宮はいらせ給はで、大唐の玄弉三蔵こそ坐しけれ。

などと書かれていて、これは「大塔」と「大唐」をかけた駄洒落である。 ということは、少なくとも太平記の作者や読者は、「ダイタウノミヤ」と呼んでいたに違いない、 ということがわかるのではないか。