不確定申告

tanaka0903

人間の土地・紅の豚

最近の新潮文庫の「人間の土地」には宮崎駿が後書きを書いているというので、 捨ててしまったか無くしたかで手元にないので買ってみる。 堀口大学の後書きのあとに「空のいけにえ」という結構な長文が。 ていうか堀口大学訳のサンテグジュペリの文体には、あまりなじまない文章だなと思った。 表紙絵も宮崎駿。 私が昔買ったのは二十年以上前のはずだから、たぶんそのころは別の表紙だったはずだ。

おそらく、普通の人は、まずサンテグジュペリの星の王子様を子供の頃に読んで、 そこからさらに興味を持つと、夜間飛行か人間の土地を読む。 夜間飛行は、飛行士というよりも、50才の支配人リヴィエールが主人公なので、 若い頃は彼に感情移入するのはかなり難しいのではないか。 同じ文庫本に収録されている南方郵便機は、実はまだ読んでない。 人間の土地は雑多なエッセイの集まりだが、しかしその中のメルモスやギヨメの話などは、 割と短くしかも感動的なので、こちらの方がとっつきやすいかもしれない。 モハメド・ベン・サウランの話などはどちらかといえば、かなり退屈な話。

それで、久しぶりに「紅の豚」など見てみる。