不確定申告

tanaka0903

椿三十郎

ラストシーンで,お互い立ったまま向き合って抜き打ちで勝負を決するのがあるが,あれは明らかに西部劇の決闘シーンの影響だろう. あのような「立ち合い」が一般的であったとは思えない. 居合は「後の先」と言って先に抜かせることを良いことのように言ったりもする. これは西部劇にもある考えだが,向こうのは正当防衛ということをいいたいのだろうか. 日本に正当防衛という考え方があったのだろうか. ちょっと信じられない.

追記: 居合いは、不意打ち、だまし討ちのたぐいであって、 つまり暗殺剣の集大成であって、 あのように立ち会いで使われたとは、やはり信じがたい。 少なくとも、一対一の決闘というものが、もし起こりえたとしたら、 きっと江戸時代になった後だろうが、それすらあったとは思えない。 やくざの出入りだって集団戦だったはずだし、 喧嘩に勝つには必ず加勢を頼むものだ。

一対一というのはやはりマカロニウェスタン的演出だろう。