靖国
まあ、やはり根回しはあったと思う。 アメリカ在日大使館からの政府見解発表、早すぎる。 日米で確認済みの文言だろうと思う。 立場上このくらいはいわせてもらいますよ、ええしかたありませんね、くらいな。
タイミングもまあ、辺野古がどうのこうの。
日本から仕掛けることはまあないし、 中国が先制攻撃するはずもない(ベトナムやウィグルやチベットやモンゴルならともかく)。 結局中国と韓国とマスコミがぎゃあぎゃあ騒いで何も変わりない、というシナリオだと思う。 これで、安倍政権の支持率が落ちるようなら、 まあ、日本人は安倍ちゃんをサポートする覚悟がまだできてなかった、 時期尚早だったということだろう。 首相が靖国参拝しても何も変わらないという実績を積んでいくための一手だったといってよい。
アメリカは日本と台湾にはだいたいこういうコメントをする。 アメリカは関係ないと言えば中国が野心を抱くし、 アメリカが助けてあげるといえば、台湾や日本が増長する、と思っている。 だからかなり曖昧な表現をする。 ただアメリカは極東裁判の主催者だから、日本にナチスのようなA級戦犯がいるという、 既定事実を否定したくないから、ああいう言い方になるのだろう。
いずれにしてもアメリカは軍事同盟とは何かということを日本人よりずっとよく知ってるから、 もし日本と中国がドンパチ始めたらほとんど自動的に日本の側につくしかない。 台湾危機のとき、そうしたように。 ただしその責任があるからこそきちんと口は出してくるわけだ。
結局、捕鯨も靖国も国内問題なわけよ。 国論が分裂していると外国が干渉してくる。 世論が一枚岩で毅然としてれば問題ない。小野田さんのときみたいに。 つか、外国が干渉してくる足場として国論を分裂させようとするわけだがね。 南スーダンの件もそうだが、現場の人たち、ふつうの国民というのは、 だいたい日本、中国、韓国でそんなに考え方に大きな違いはないのではないか。 マスコミや政府レベルで大騒ぎして、それに右往左往する一部の知識人(笑)がいるだけで。