引き続き、丸谷才一『新々百人一首』。 庭の虫はなきとまりぬる雨の夜の壁に音するきりぎりすかな (京極為兼) 為兼を選ぶのはよい。なぜこの歌なのか。 他にいくらでも為兼には良い歌があるのに。 しかも、「庭の虫は」が字余りで、しかも字余りの例外まで丁…
煮詰まるのでまた丸谷才一の『新々百人一首』など読んでいるのだが、 藤原家良 朝ぼらけ浜名の橋はとだえして霞をわたる春の旅人 飛鳥井雅経 初雁の声のゆくへもしらなみの浜名の橋の霧のあけぼの 慈円 かへる雁の霞にかけるたまづさを浜名の橋にながめつる…
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