不確定申告

tanaka0903

2010-01-05から1日間の記事一覧

武士の家訓

桑田但親著「武士の家訓」を読む。 少し面白い。 北条時重(義時の子): 力があり、持ち得る自信があっても、あまり大きな太刀や、ことさら目立つ具足を持ってはならない。他人に恨まれることになるからだ。 朝倉敏景: 名作の刀とか脇差などというものは、とく…

そのままそっくり。

実朝が歌を詠み始めたのは14才のとき、新古今集が成立した時期に相当するという。 実朝は新古今が大好きで 水鳥の鴨のうきねのうきながら玉藻の床に幾夜へぬらむ (金塊集) 水鳥の鴨のうきねのうきながら浪の枕に幾夜へぬらむ (新古今集) だから本歌取りどこ…

実朝の真作かもしれない。

ものゝふの矢並つくろふ籠手の上に霰たばしる那須の篠原 この歌は定家本系統には無いが、貞享本にはある。 なので実朝の真作かもしれない。 宮柱ふとしき立てて万世に今ぞさかえむ鎌倉の里 こちらも同様。 だが、未だにかなり疑問もある。 実朝歌拾遺という…

実朝の謎は深まる

図書館から、いくつか本を借りてくる。 太宰治「右大臣実朝」。 1943年。 なんか異様に長い小説。 実際に長いというより長く感じる小説。 戦争中になぜこんなものを鬱々と書いていたのだろうか。 小林秀雄「実朝」。 いきなり吾妻鏡。 小説は真実より深く行…