不確定申告

tanaka0903

2009-12-27から1日間の記事一覧

寂しい歌

大方のうつつは夢になし果てつ寝るがうちには何をかも見む(後鳥羽天皇) 現実のほとんどは夢になってしまったので、寝ている間は何を見たらよいのだろうか。 木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな(花山天皇) 出家して木の根元をす…

新葉和歌集に吉野宮を偲ぶ

都だに寂しかりしを雲はれぬ吉野の奥のさみだれの頃 後醍醐天皇 梅雨時ですね。なんかじめじめしてて暑苦しそうです。 後醍醐天皇はやはり怒っています。 茂るとも夏の庭草よしさらばかくてや秋の花を待たまし 後醍醐天皇 庭の雑草を手入れしてくれないので…

新葉和歌集・冬

ものすごく寒そうです。 後醍醐天皇はいつも怒っていて、機嫌が悪そうです。 臥し侘びぬ霜さむき夜の床はあれて袖にはげしき山おろしの風 (後醍醐天皇) 花に見し野辺の千草は霜おきておなじ枯葉となりにけらしも (後村上天皇) こういう歌はやはり京都では出…

新勅撰・恋五・月

目には見て手には取られぬ月のうちのかつらのごとき妹をいかにせむ 湯原王 来ぬ人を月になさばやぬばたまの夜ごとに我はかげをだに見む 紀貫之 湯原王は志貴皇子の子。